塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

MMFの金利が上がらない。【ダン・ナイルズ】Cash is King、株の底は来年中旬。【シーゲル教授】パウエルは国民に謝罪すべき。

塾長です。

昨日(米国9/26)の米株市場は、プラス圏で始まったのに、ドボン。年初の株下落時に比べ、債券も反応しちゃってるので、市場の雰囲気はより悪く感じる。

 S&P500、3,655(-1.03%)

 Nasdaq、10,802(-0.60%)

【米国市況】S&P500は20年以来の安値、利回り急伸-144円台後半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、76.63

 10年債、3.8780

 ドル円、144.5710

 Bitcoin、19,167

 

 

経済指標:

なし。 

 

 

金融政策:

コリンズさん、メスターさんの発言。両者、次回会合での利上げを示唆。ハト派的発言をすると、すぐに株が上がってしまう(資産バブル)ので、口裏を合わせている感じ;
ボストン連銀総裁、さらなる政策引き締めが必要-失業増は不可避 - Bloomberg

「インフレを目標に回帰させるには、金融政策のさらなる引き締めが必要だ。最近の連邦公開市場委員会(FOMC)の予測でもそれは示唆されている」
「インフレが鈍化しているという明確かつ説得力ある兆候を目にすることが重要だ」

クリーブランド連銀総裁、一段の引き締め政策がより長期間必要に - Bloomberg

「比較的速いペースで引き締めを行ってきたが、現在のインフレ水準と見通しを考慮すると、政策金利の一層の引き上げが必要になると思う」と発言。金融政策は「引き締め的なスタンスにし、実質金利がプラスの領域に入り、しばらくそこにとどまる必要がある」

 

 

ポンドが大荒れ。年初からみると、円よりも下落しているらしい(対ドル)ですネ;
英中銀、必要なだけの金利変更をちゅうちょしない-緊急声明 - Bloomberg

FEDのみなさん、円(日本)には興味ないでしょうが、ポンド(英国)だったらどうでしょう?政治的介入もあり得るのでは?

 

 

財政政策:

バイデン政権、ポンド安受け国際金融市場の動向監視-ホワイトハウス - Bloomberg

英ポンド急落を受けて、バイデン米大統領と政権トップレベルの経済担当補佐官が23日に会合を開いたのに続き、ホワイトハウスは国際金融市場の監視を続けており、今後も動向の把握に努める方針だ。ジャンピエール大統領報道官が26日の定例記者会見で明らかにした。

 

 

地政学

イタリアで右派が勝利;
イタリア総選挙、右派連合が圧勝 初の女性首相誕生の公算 | ロイター

メローニ氏はFDIを保守主流派と位置付け、西側諸国の対ウクライナ政策を支持するとともに、財政政策では過度なリスクを取らないと公約している。

一応ポピュリズム的財政政策を取らないと言っているが、イタリアの現代史的には・・・。

歴史という意味では、常にローマ帝国と近現代イタリアの違いに驚くというか、困惑してしまう。それを言い始めたらギリシアメソポタミア、インカ、エジプト・・・、キリが無いのだけど。

 

 

個別株:

マカオの高官が本州からの旅行要件を緩和する意向を示し、カジノ株が上昇;
 Macau Casino Stocks Soar As China Readies To Open Up Travel

Las Vegas Sandsは+11.81%の$4.19で着地。保有額が小さいので、ほとんど役に立っていない。

 

 

債券安(利回り上昇)+株安の市場環境では、Cash is Kingになってくる。で、そのCashをどこに置くかと言うと、ドルであればMMF
相場の嵐から「生き残り」賭ける投資家、現金に5兆ドル積み上げ - Bloomberg

こうした(注:MMF)資産クラスはかつてはリターンがゼロに近かったが、現在では2%台後半、一部では3-4%、もしくはそれ以上の利回りを生んでいる。

今朝(日本時間9/27、8:46AM)の時点では・・・、

楽天証券:GS 1.844%、日興 2.074%。

SBI証券:BlackRock 2.2290%、日興 2.0750%、野村 1.9820%、GS 1.8440%。

3、4%どころか、2%台後半にもなっていないのですが???

 

 

そんなCash iis King派のダン・ナイルズ(Dan Niles)は何と言っているかというと;

www.youtube.com

  • S&P500は究極的には3,000となる。途中でベアマーケット・ラリーはあるが。
  • 我々のポートフォリオの50%はキャッシュだ。
  • 今買える株は少ない。エネルギーを少し買った。不況になると人々はWalmartで買い物をする。2008年、S&Pが38%下落したにも関わらず、Walmart株は18%上昇した。人々は生きたいと思うので、ヘルスケア。
  • アグレッシブになるなら、on-line sports betting。DraftKings、Penn National(Penn Entertainment)。これらは日々トレードする株。
  • 来年中旬、株式市場は底を打つと予想。それまでは、ショートで儲けるつもり。
  • ショートするのは、コロナで恩恵を受けたもの。PCやスマートフォン
    新規にショートしているのは、Enterprise SoftwareとInternet広告。
    ビジネスが物理的に行われるようになるので、Enterprise Softwareも以前より少ないライセンスで済む(注:多分Zoomあたり念頭に言っている)。
    Internet広告では、Disney、Netflixが広告付きストリームを始め、他社から広告を奪う。

素人には、ショートは難し過ぎるので、やめておきます。

個別株も今は手控え中。

今買うなら、ほぼコロナ前の水準に戻ったVYMなんかどうだろう?こちら5年チャート;

VYM 5Y 2022/9/26 - Yahoo Finance

Yield 3.08%。

MMFが3%になるなら、わざわざVYMでリスクを取る必要は無いかな。
(で、いつMMF金利は上がるのよ???まさか各社が売っているMMF、日米で別物ってことは無いよね???)

 

 

弱気派の代表格 マイク・ウィルソンは何と言っているかというと;

www.youtube.com

要約すると・・・、

  • 経済のスローダウンにより、企業利益が減少、株安になる。
  • 債券利回りが上昇しているのは驚き。PMIが下がり、失業率が上昇するようになれば、債券利回り上昇が止まり、ドルがピークを付ければ、株はボトムを形成する。まだその時ではない。
  • 今回のリセッションが過去と違うかも知れない点は、企業がパンデミックによる人不足の経験から、レイオフを躊躇う可能性。その場合、企業のマージンは通常のリセッションよりも悪化する。

相変わらずの弱気でした。

 

 

強気派ジェレミー・シーゲル教授は、、、

www.youtube.com

FEDが金融を引き締めすぎる可能性と、インフレ抑制に失敗する可能性のどちらが高いか?

・前者である。彼らの言い方はタフすぎる。forward lookingなデータを見れば、やり過ぎなのが分かる。何度も言ってきたことだが、コモディティーも住宅も下がっている。ドルも、どれだけ引き締められているのかを示している。明日マネーサプライのデータが出る。リセッションのリスクは高い。

FEDは去年インフレが一時的とした判断の誤りに加え、ボルカーの前、例えばアーサー・バーンズ(Auther Burns)のような過ちをしないようにしている。

・まったくその通り。バーンズの時代を振り返ると、彼らはマネーを注入し続け、コモディティー価格は上昇し続けた。しかし、当時と今は違う。FEDは金融を引き締め、もっと引き締めると言っている。市場を極端に追い込んでいる。

 1年前、彼らは「インフレは問題ではない」と言っていた。

 今はJOLTSのデータを元に、労働市場がタイトであると言っている。興味深いことに、1年前の9月、今と同じように労働市場はタイトだった。しかしインフレに関しては何も言わなかった。今は同じくらい労働市場が非決まっていて、他のデータはインフレが収束しつつある事を示しているのに、インフレが問題だと言っている。1年前、全て(の価格)がブームだったのに、インフレは脅威ではないと言っていた。

 正直に言おう。パウエル議長は過去2年間の金融政策の誤りに関して、アメリカ国民に対して謝罪すべきだ。

パウエルさんが謝るべき相手は米国民だけでなく、影響を受けている全世界の人々に対してですネ。

さて、残念ながらシーゲル教授がなんと言おうとFEDは利上げ継続を決めているようだし、謝られたところでカネにならないので、株安の流れは確定的。

決まった事なら仕方がない。受け入れて、買い場を待ちましょう。

ダン・ナイルズを信じるのであれば、来年中旬まで冬眠。

 ・・・、と言いつつ、ピボットを期待して、毎日相場を確認しちゃいます。

 

ーー

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Costco or DG?、【シーゲル教授】お粗末な金融政策と呼ぶには控えめすぎる、【ジム・ビアンコ】何かが壊れるまで株は下がる。

塾長です。

昨日(米国9/23)の米株市場は全面安。S&Pが6月の底値にほぼ到達。

 S&P500、3,693(-1.72%)

 Nasdaq、10,867(-1.80%)

【米国市況】リスク資産が急落、英減税受けて市場混乱-ドル143円台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、79.43

 10年債、3.6970

 ドル円、143.3200

 Bitcoin、19,354

 

 

経済指標:

 9月 製造業PMI、51.8(予想51.2)

 9月 サービス業PMI、49.2(45.4)

 9月 コンポジットPMI、49.3(46.0)

米企業活動、インフレの落ち着きで改善傾向-総合PMIは49.3 - Bloomberg

 

 

金融政策:

パウエルさん、何を言っているのか分からない。多分自分でも分かっていないのだろう。普通の会社、例えば自動車会社なんかで働いてみると良いと思う。どれくらい決断が複雑で、時間がかかり、その決断をサプライチェーン・製造・販売に反映させるのが大変か、分かるようになる。日々の資金繰りに窮しているレストランなんかも良いですネ;
パウエルFRB議長、米経済は「ニューノーマル」に突入の可能性 - Bloomberg

パウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長は米経済について、新型コロナウイルス禍による混乱を受けて「ニューノーマル(新常態)」に入りつつある可能性があるとの見解を示した。

 

 

財政政策:

英国が日本みたいになっている。日本が英国みたいになったんだっけ?;
英国が25.5兆円経済対策、1972年以来の大型減税-通貨と国債急落 - Bloomberg

日本と違って彼らはかつてジョージ・ソロスに負けたので、投機筋は売りやすいでしょうネ。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

Costcoの決算発表を見逃していました。発表されたのは9/20(木)after hours。なので、昨日が決算発表後、初めての取引日であり、株価は-4.26%の466.40ドルで着地;
Costco tops quarterly results on robust consumables demand | Reuters

However, the company's gross margins for the reported quarter were squeezed as it battles higher freight and labor costs due to rising inflation and global supply chain snags, sending its shares down about 3% in extended trading.

マージン減少は予想されていたもののようで、話題は会員料金の値上げへ(Costco利益は商品販売よりも会員料金から出ている);
Costco won’t raise membership fees as renewals surge - Los Angeles Times

Costco Wholesale chose not to raise its membership fees amid record renewal rates in the company’s fourth quarter.

“There are no specific plans regarding a fee increase at this time,” Chief Financial Officer Richard Galanti said on an earnings conference call. However, he said, “it’s a question of when, not if.”

The company typically raises its membership fees every five to six years. The last increase was in June 2017, and some analysts are predicting a boost in early 2023. 

Costcoは第4四半期、記録的な会員更新率を見せつつ、会員料金値上げを選択しなかった。

CFOは「今、会員料金値上げについて特定の計画は無い。しかし、値上げを行うか?ではなく、いつ行うか?の問題だ」と述べた。

Costcoは会員料金を5、6年毎に値上げしている。最近は2017年6月に行われた。アナリストは2023年初頭になると予想している。

ということで、会員料金値上げされれば、株価爆上げ・・・かどうか分かりませんが、戻しそう?

その手掛かりとなりそうなニュース;
 Dollar General's newest shoppers: People making $100,000 a year | CNN Business

“The highest trade-in that we’ve seen and the most robust has actually been between the $75,000 and $100,000 group,” Vasos said at a retail conference Wednesday. Some of these customers first shopped at Dollar General earlier in the pandemic and have now returned, he added.

Dollar General has been a lifeline for lower-income shoppers, particularly in rural areas with few other retail options. The company says its “core customer” makes under $40,000 a year.

Dollar Generalはどちらかと言うと貧しい地区にあるスーパーマーケット。スーパーとは言え、生鮮食料品などの取り扱いは少なく(最近は改善されたという報道もある)、ソーダ、菓子、加工食品、冷凍食品など日持ちのする(売れ残っても捨てなくて良い)生活用品を扱っている。客層のコアは年収$40,000以下。

そこのCEOが「年収$75,000~$10,000(1千万円~1千4百万円)の客層を惹きつけている」と言っている。

昨日の株価は、市場全面安にも関わらず、+0.59%の241.62ドル。

こちらDGの5年チャート;

Dollar General 5Y 2022/9/23 - Yahoo Finance

CostcoがDGに客を奪われるとまでは言わないが、流通業界の変化の一つとして押さえておきたい。

 

 

 

そして、今日のシーゲル教授はお怒りのご様子;

www.youtube.com

激高と言っても過言ではない。怒りの対象は二つ。

一つは当然FED。去年も「インフレは一時的」と間違った判断・政策をしたのに、また同じ(逆方向の)失策をしているから。

もう一つは、FOMC後のQ&Aに出ているレポーター達に対して。もっと真っ当な質問ができるだろう、と。

 

以下、全訳ですが・・・これを読むより、お怒りのご様子をビデオで見た方がイイ;

ーDowは6月の底を割った。他のインデックスも続きそうだ。

・非常にオモシロイ(amusing)のは、去年9月FOMCにて、コモディティー価格、住宅価格が戦後最速の上昇をしている時、パウエル議長、FEDは「インフレなんて見えていない、2022年に利上げは不要」と言っていた。今はコモディティー、資産が下落している。FEDは2023年を通じて高金利を続けると言っている。まったくもって理解不能だ。締め付けすぎだ。インフレは止まっている。原油は1月のレベルに戻った。それは戦争前の価格だ。コモディティーもだ。ケースシラー指数は下落するだろう。これは遅れて出てくる指数だ。全ての価格が下がっている。下がっていないのは賃金。賃金は追い付きモード(catchup mode)に入っている。賃金がインフレを押し上げているのではない。インフレを追っているのだ。FEDは去年とまったく逆の間違いを起こしている。

FEDがハンドルを切り過ぎる(over-steering)と言って、あなたに同意する人がいる。しかし、間違いだろうがなかろうが、FEDは利上げを続ける。それは株に何を意味するのか?

・光が見えるまで、株にはプレッシャーがかかる。金利は上昇し、ドルは20年、30年来の高さ。来週火曜日、月次のマネーサプライ統計が出る。過去5か月で最大の減少になるだろう。戦後最大の落ち込みになる。どんな金融、経済指標も・・・・、先週FEDはプレスカンファレンスで、金利をポジティブ領域に持っていくと言った。既にポジティブ領域だ。全ての年限においてだ。(FEDのプレスカンファレンスで)誰も難しい質問(hard questions)をしなかった。「3.2Mも雇用が増えたのに、GDPが下がっているのはなぜか?」「マネーサプライが記録的に減少している意味は?」「コモディティー価格が崩壊している意味は?」「CPIの40%を占める住宅市場指数が下落しているのに、なぜそれを見ないのか?」と言った質問。誰もハード・クエスチョンをしない。50人tもレポーターがいるのに。声明文を繰り返すだけ。もっと聞くべきことがあるだろう。何を見ているのか?とか。Market oriented dataを見るべきだ。

ーあなたがこれほど活発(animated)なのを見たのは初めてです。

・私は怒っている(upset)のだ。私は2020、21年を通じて金融政策が融和的過ぎると言ってきた。今になってお立ち台の上で「俺は経済を壊すまでタフガイで居続ける」なんて言われても・・・、”お粗末な金融政策(poor monetary policy)”と呼ぶには控えめすぎる。

 

 

 

今日の〆はジム・ビアンコ:

www.youtube.com

今回も以前と同じ主張。意訳してまとめると・・・

・何かが壊れるまでFEDは利上げを続ける。株は下がり続ける(プレッシャーがかかる)。

・それが何なのかは分からないが、まだ壊れていない。債券市場かも知れないし、英国、欧州の経済危機や通貨危機かも知れない。

 

個人的には、最初に新興国がドル高に耐えられなくなるんじゃないかと思っています。アジア通貨危機を念頭に言っているわけですが、単なるrecency biasでしょうか。

少なくとも、このドル高、債券利回り上昇が続けば、何かが壊れそう。

しかも加速しているので、この弱気相場の終わりは近い???

 

以下、全訳;

ー誰もが金利上昇に驚いている。あなたも同じか?

・そうだ。今年初め、私は債券市場に弱気だった。それでも(驚いた)。今年は債券の歴史上最も悪いリターンとなるだろう。そして改善の兆しが無い。今日のUKの5年債は歴史上最も大きく上昇。0.51%だ。世界中のinterest ratesが上昇している。私のような債券に弱気な者にとってさえ、目を見張るもの(something sight to behold)だ。

ーシーゲル教授は今日のインタビューでFEDの利上げは急激過ぎ・大きすぎだと述べた。FEDはアクセルを緩めるだろうか?

・それが問題なのだ。なぜ金利が上昇し続けるのか?何も壊れていないからだ。(この直前に番組に出た)サビータは「来年の企業利益のコンセンサスは8%」と言っていた。誰も何かが壊れていると思っていないのだ。失業保険申請件数は減少している。前回の雇用統計で30万のジョブが作られた。確かにFedexはワーニングを出したが、全体としては保っている。それは何を意味するのか?インフレの世界では、金利は上昇し続ける。それが市場を悩ませている。何かが壊れれば、金利は急落する(plunge)。そうすれば、底に近いのだと分かるだろう。今はまだgood news is bad newsだ。

 FEDに関して言えば、彼らは去年の過ちを埋め合わせようとしている。彼らの過ちは、去年利上げを開始しなかったこと。待ち過ぎた。今、追い付こうとしている。

 もう一つ気を付けた方が良いことがある。このインフレは永続的である(persistent)。コロナ後の経済再開で一時的に上昇し、その後無くなるものではない。進行形だ。対処しなければならない。それがFEDのやっていることだ。投資家にとって、非常に難しい時となるだろう。

ー欧州では極端な動きになっている。株は下落し、ポンドも下落、債券利回り上昇、、、これらはFEDへのプレッシャーとはならないのか?

・そうだ、それが何かを破壊するかも知れないからね。FEDは経済をスローダウンさせたいのだ。問題は巻き添え(コラテラル・ダメージ)があることだ。欧州を見ろ。非常に悪い。Bank of Englandはリセッションになると言っている。どんな中央銀行もリセッションになるとは言わないものだ。先週水曜日、FEDが低い成長率、ソフトランディングと言っていたように。しかし、BoEは「第4四半期、リセッション入りする」と言った。ちなみに、第4四半期は来週から始まる。彼らは経済がとても悪いのを知っている。だから、減税をし、刺激しようとしている。それが債券市場を悩ませる。全てがカクテルなのだ。その過程で何かが壊れる。もしかしたら、それは米国の経済成長のコースを変えるかも知れない。世界のコースを変えるかも知れない。それがFEDを変えるかも知れない。しかし、まだそれは起きていない。

 

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【ダイモンCEO】石油開発に投資しないのは地獄への道。【トム・リー】景気後退でもテック企業は人員削減により利益拡大できる

塾長です。

昨日(米国9/22)の米株市場は、一昨日のFED利上げ/利上げ予想(dot plot)引上げを受け、新たな底を探す旅に出ました。行ってらっしゃい;

 S&P500、3,757(-0.84%)

 Nasdaq、11,066(-1.37%)

【米国市況】利回り急上昇、利上げラッシュで株続落-ドル142円前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、83.52

 10年債、3.7080

 ドル円、142.4150

 Bitcoin、19,408

歴史的な円買い介入、インパクト短命に-世界の金融政策地図は不変 - Bloomberg

 

 

経済指標:

米新規失業保険申請、前週から小幅増も5月以来の低水準付近 - Bloomberg

先週の米新規失業保険申請件数は前週から小幅増加したが、5月以来ほぼ4カ月ぶりの低水準近くにとどまった。景気の先行きに不透明感が強まっているにもかかわらず、労働需要が依然として健全なことを示唆した。

 

 

金融政策:

日本以外で金融政策変更が相次ぐ。英国は0.5%引上げ。スイスは0.7%引上げ;

「当面金利上げない」と黒田総裁、政策指針も変更せず-緩和維持 - Bloomberg

英中銀、0.5ポイント利上げ-3人はより大幅な引き上げ支持 - Bloomberg

スイス中銀、0.75ポイント利上げ-マイナス金利は日銀のみに - Bloomberg

 

インドネシア、フィリピン、台湾、ベトナムが利上げ;
アジアの中銀、相次ぎ利上げ-インドネシアは予想上回る上げ幅 - Bloomberg

 

トルコは利下げ;
トルコ中銀、再び予想外の利下げ-インフレ加速やリラ安でも - Bloomberg

 

 

財政政策:

日本が円防衛のドル売り・円買いの為替介入;
24年ぶり円買い介入、「過度な変動は見過ごせず」と鈴木財務相 - Bloomberg

投機的な円売りは止まらないでしょうネ。彼らもそれが商売だから。

日本が米国長期債を売れば、逆イールド解消につながって、win-winだったりして(白目)。

 

 

あら、NISA恒久化やるのね?「やるやる詐欺」だと思ってました;
岸田首相、NISA恒久化は必須と表明-NYSEで講演 - Bloomberg

ということは金融所得増税か・・・。

資産防衛策を講じなければ。

 

 

地政学

ロシアの動員令発令は歴史的な出来事(転換点)になりそうな予感;
ロシア市民に戦争の現実、プーチン氏動員令で国外脱出模索が急増 - Bloomberg

しかし、政変を起こせそうな人達は自殺・事故死している;
ロシア人実業家の死亡報道止まらず、1月以降8人 いずれも自殺か事故の可能性(1/2) - CNN.co.jp

 

 

個別株:

米国議会(金融委員会)で大手銀行6社のCEOが証言。ジェイミー・ダイモンの発言が注目されている;
ダイモン氏、暗号資産は「分散型ねずみ講詐欺」-議会公聴会で発言 - Bloomberg

米銀大手CEOを議会が厳しく追及、中国やロシアとの関係巡り - Bloomberg

BloombergなどのESG推進メディアは報じないが、こんなやり取りもありました;

Rashida Tlaib Wants a Climate Bank Run - WSJ

Ms. Tlaib: “So I would like to ask all of you, go down the list, because again you all are agreed to doing this [supporting long-term net-zero carbon emissions targets], please answer with a simple yes or no, does your bank have a policy against funding new oil and gas products? Mr. Dimon?”

Mr. Dimon: “Absolutely not, and that would be the road to hell for America.”

タリーブ議員:皆さんの銀行は長期的炭素排出ネットゼロにコミットしていると思います。そこでそれぞれにYesかNoで答えて頂きたい。あなた達の銀行は新規石油・ガス開発への資金供給しない政策を取っていますか?

ダイモン:まったく無い。そんな事をすれば米国にとって地獄への道となる。

さてさて、これによって投資方針を変えますか?

・米銀は気候変に対して本気じゃない。けしからん。奴らに投資なんかしてやるもんか。

・なんだかんだ言って、米国を動かしているのは彼らのような人達。彼らに乗っかるのが正解。石油株を買おう。

・気候変動には興味ないし、どうでもイイ。

・・・

色んな考え方があると思います。

 

 

Meta(旧Facebook)関係で2件。一つはApple iOSのプライバシー設定をかいくぐったとして集団訴訟、もう一つはコストカット(=人員削減);
Lawsuit alleges Meta went around Apple privacy settings

Meta's reported cost cutting could save $5 billion, according to Morgan Stanley

コスト削減策が評価されて(?)、株価は+0.49%の142.82ドルで着地。

CNBCによるとBernstein Researchは「Metaは大きくOpex削減する余地があり、利益を保持する力がある」と言っている(詳細割愛);

www.youtube.com

今や取るに足らないニュースだが、来年1月、トランプ元大統領のFacebookアカウント停止期間が明けるらしい。

そう言えば、Digital World Acquisition Corp(DWAC)によるTrump Media/True Social買収はどうなったんだっけ?

CNBCの報道によると、トランプが高値で売りたがっていて価格交渉がうまく行っていないっぽい(SPACの仕組みが分かっていないので、誤解しているかも);
Trump-linked SPAC faces new pressure from investors as merger hangs in the balance(2022/9/20付け)

 

 

 

話は脱線しましたが、上のニュースに関連して、大手テクノロジー株はコスト削減余地がある=利益を守れるどころか、拡大するだろうと、強気派トム・リーが言っている;

www.youtube.com

ー株は今日も下落しました。あなたの年末時点のS&P500目標株価よりも1,000ポイント以上低い。目標を下げたり、後ろにずらしたりしていますか?

・8月時点より遠ざかったのは間違いないね。過去数週間、インフレを抑え込もうとしているFEDによってディスカウントされた。

 我々は未だ株は上がると思いたい。結局はインフレに行きつく。多くの先行指標が示しているように、インフレ率はシャープに下がるだろう。市場は、FEDがインフレを抑え込むのに成功する道を歩んでいると考え、ラリーが起きるだろう。目標株価到達は難しくなってきた、特にジャクソン・ホール後に。それでも年末に向けて株は上昇する可能性を排除しない。

ーラリーが起きて、S&Pが4,800に戻した場合、テック業界をどのように評価するのでしょう?PER22倍に戻るのでしょうか?

・その質問を受けるのは、とても興味深いタイミングです。先ほどあるテクノロジー企業のCEOとの電話を終えたところです。投資家が知っておかなければいけないのは、テック企業は今年の始めから慎重だということ。金融引締めやインフレといった多くのシグナルが出ていた。スキーで転倒ようなことにはならない。彼らはリセッションとなれば、コスト削減ができる。売上が伸び悩むような状況になっても、利益を拡大し、我々を驚かせるかも知れない。今期、利益減少していないのは、彼らがコスト管理をうまくやれているからだ。

ーBernsteinによるMetaのノートを読んだところです(上記ニュースのこと)。Metaは多くの企業を代表していると思いますか(多くの米国企業はコストカットにより企業収益保全ができると思いますか)?

・そうだ。過去10年間は売上向上の期間だった。彼らは成長に重きを置いていた。今はOpexに取り組む時期となった。皮肉なことに、Opex削減の多くは労働力削減となり、FEDにとって好都合。テック業界で人員削減が起こる。労働市場を緩めたいFEDにとって良いことだ。

大手テックにコスト削減・人員削減余地があるのは、まったくその通りだと思う。

Googleの20%ルールなんて、その象徴。Google従業員が本業以外の仕事に20%を割いて、いったいどんなイノベーションが起きたでしょう?;
Googleも実践する「20%ルール」とは。東大大学院教授が提唱する“妄想”の可能性|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

 

とはいえ、株価は人気投票なので、市場参加者が悲観的になれば株は下がる(楽観に転じれば上がる)。

さすがにS&P500、年末4,800は難しそうですネ。

回復するのを気長に待ちます。

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【ガンドラック】S&P500は3,400か、それ以下まで下落し、買い場が到来する。

塾長です。

今朝、CNBCによるガンドラック氏のインタビューを記事にしました;

alibertarian.hatenablog.com

 

その続きがTwitterにあがっていたので、こちらもどうぞ;

・real interest ratesをポジティブにするためには、金融政策は非常に抑圧的となってしまう。それはネガティブでなければならない。FED議長が「real interest ratesを高くするぞ」と言ったら、それはリスク資産にとってはsell signalだ。real interest ratesが上がれば、広くリスク資産の成績は悪くなる。

 以前より、株式を始めとしたリスク資産に対して確信が持てなくなった。今、S&P500は3,800辺りだが、3,400まで下落するだろう。事態がとても悪くなるなら、2年前のbreak out pointである3,000まで下落するだろう。

 株式は、今年初めほぼ全てのメトリックにおいて割高であった。信じられないことに、唯一債券に対してだけ割安と言えた。しかしそれは変わった。債券は大きく売られた。2年債利回りはほぼ4%だ※1。クレジット製品のスプレッドは拡大している。ジャンク債、投資適格社債などの国債ではない証券のことを言っている。

 すなわち、年初と逆なのだ。株はそれほど割高ではなくなった(less overvalued)が、債券に比べて割高なのだ。

 私の意見では、投資家は簡単に、ほぼリスク無しに儲けられるだろう。BBが付いているようなリスクの高い証券ではなく、floating rate bank loansなどを買えば良い※2。

※1:このインタビュー後、2年債利回りは4%を超えた。

※2:BBはダメだと言っているので、ジャンク債は対象外。

 

 

・過去12か月は資本を守る戦略を取って来た。今は機会が訪れてきている、特にcredit側において。

 経済スローダウンが進み、市場のヒビが深くなれば、私はS&P500が3,400になり、もしかしたら3,000まで下落するだろうと思う。そうなれば買え(buy low)。

ー10年に一度の機会が来るというのですね。債券から資金が流出すれば。それはどれくらい続くでしょうか?

・特に債券市場の問題なのだが、流動性が低いので、底を付ける前に買わなければならない。不買運動が起きている。そしてひとたび空が晴れると、市場はギャップを埋めてしまう。fixed incomeの投資方法は、valuationがとても良く見え始めた(looks really good)時から規律を持って買い続けることだ。なぜなら、junk bondやcreditはさらに下落するだろうから。そして底を打ったとたん、上放れする(gaps up)。そうなれば、十分な資金を投入することができない。valuationが適切になった時点で買い始め、しばらくの間、5%くらいは下落するのに耐えながら、均等化するために買い続ける。例えば今から買って、年末まで、そんな事誰にもわからないのだが、いつかの時点で底を打ち、1ヶ月といった短期間に15%上昇する、なんてことになる。

 株はもっと流動性があるが、それでも底を打つ前に買い始めるべきだろう。債券ほど急激には動かないだろうが、そうすべきだ。私なら、S&P500が3,500になった辺りで買い始める。

S&P500、今年の底は6月16日、3,666。

それを割って3,500まで行ったら怖くて買えないかも知れませんネ。

ガンドラックはまさにその時こそが買い始める時である、さらに下落するだろうが、買い続けろ(そのような資金管理をしろ)、と言っている。

....〆(・ω・。)メモメモ

 

 

 

私事(ポジショントーク)で恐縮ですが、最近、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)をつまんでみました。

ほぼコロナ暴落時の価格に並んだので。

こちら、5年チャート;

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)5Y - 楽天証券

為替ヘッジありの商品を買うのは初めてデス。

 

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