塾長です。
元GMのVice Chairman ボブ・ルッツがゴーンについて語ってた。彼くらいになると、何しゃべっても怒られないから、ブッチャケてる：
・彼とは10年以上の付き合い。明らかに”CEO病”。自分を全能、完全無欠と信じてた。
・この手の人間は他の人がやらない一線を越える。自分がとても重要で、広い人脈があり、経済に重大な影響力があると信じてるから。
・俺は自分のキャリアの中でこの手の人間をたくさん見てきた。この手の人間は、メディアや社内からの賛辞しか受けない。間違いを指摘されることがない。そうすると、”God Complex”をこじらせ、法を超越してると考え出す。
・ゴーンが起訴状通り有罪とは言わないが、問われている罪がまったくのでっち上げで、彼が完全に潔白だとは思えない。可能性はあるが、個人的には信じない。
・彼は巨大な力を持って全てを支配したがった。一日24時間しかなく、睡眠も必要な中、３、４社の車会社のCEOを同時にやるってことは、多くを権限移譲しなければいけない。例えば取締役でいるとか。全てのCEO職を同時にやるなんて、意味がわからん。
・強硬な独裁CEOがいると、人々は数字を作り、事実を隠す。ゴーンは常に市場シェアを求めた。そうすると、大幅値引きしたり、カーレンタル屋に大量に売ったりする。そしてゴーンがいなくなると、隠してた数字が出てくる。それが今の日産。
・ルノー・日産アライアンスが良い関係だったことはない。合併、ジョイントベンチャー、共同投資だったら分かる。しかしアライアンスはダメ。責任が曖昧、誰が何をするか曖昧、どんな取り分になるか曖昧。
・ある時ゴーンはGMに、アライアンスに参加するよう誘ってきた。我々は財政的に難しい時期にあったが、回答はノー。その時ゴーンは日産、ルノーのCEO。GMのCEOにもなるつもりだったんだ。
