塾長です。
・個人消費は強い。強いだけでなく、家計のバランスがここ10年で一番良い。
・Phase1 Dealは、安定をもたらす。新NAFTAも批准される。貿易問題はなくならないが、安定するのは良い事だ。
・事業投資は全体としてそれ程伸びないかも。世界景気が悪く、エネルギーへの投資が控えられる。同セクタの雇用者数も。
・S&Pの急伸については、心配だ。
・これは三つの要因で起こった:金利カット、しばらく金利上げないという見込み、FEDバランスシートの増大。
・今後バランスシート増大を抑える必要があるだろう。
・FOMCではこれら要因と株高について敏感になる必要がある。私は間違いなく敏感になっている。
・REPOマーケットへの資金供給はQEでは無かったが、結果的にリスクアセットに影響を与えたと思う。
・バランスシート増大はタダじゃない。コストを伴う。
・よって規律がとれ、敏感でなければいけない。必要な措置ではあったが、これからバランスシート増大を抑え、それをコミュニケートする計画を作る事が重要だ。
・インフレは循環要因と構造要因で決まる。
・歴史的に低失業率はコストと賃金上昇を引き起こし、モノの値段が上昇した。
・技術革新とそれによる破壊という構造要因でインフレが抑制されている。企業が値上げできなくなっている。
・この状況はしばらく続く。
・FEDは金融の不安定化、過剰供給、不均衡という費用を伴わない形で2%インフレ達成する行動を取らなければならない。
・フレームワークレビューでは、インフレと失業率だけでなく、金融の安定性について検討すべき。
・次のリセッションが起こったとき、我々はかつて程の火力を持ってない。バランスシートはあるが。
・財政と構造改革。労働者増加、生産性向上、インフラ投資の政策。それらも動員する必要がある。
・連邦議会は乗り気でないが、地方レベルでは対策が取られている。テキサスでの教育改革やスキルトレーニング法案が通過した。
・金をバラまくよりも、構造改革が重要。例えばカナダを見習ってスキルベース、雇用ベースの移民受け入れなど。
・米国だけでなく世界的に、構造要因による成長率低下は避けられない。
・それに対応する必要があるが、金融政策以外の対策を取るための十分な議論がなされていない。
次回FOMCは1/28、29.バランスシートについて何かコメントが出るかもね。
市場がビックリしないと良いのだけど。