塾長です。
XeroxのHP買収提案がヒートアップしている。
自分はまきこまれたくないが、人の喧嘩は面白い。
富士フィルムとの諍いから、時系列で整理すると、
2018年2月、Xerox株主のカール・アイカーンが「安すぎる」と反対表明。
2019年11月、富士フィルムが買収取りやめと、Xeroxとの合弁会社、富士ゼロックス解消を発表。富士フィルムが持ち分を買い取り完全子会社化。
2019年11月、HPの株主でもあるアイカーンが、HPにXerox買収を持ち掛け、拒否される。
2019年11月、今度はXeroxにHPに買収を持ち掛け、同意を得る。
Xeroxは$33.5BでHPに買収提案。HPは拒否。
2020年1月、XeroxはCiti Group、みずほ、Bank of Americaが取りまとめたブリッジローン240億ドル(2兆6千億円くらい)の融資を確保。
テック業界ブリッジローンとしては過去最大規模。
2020年1月、Xerox、HP取締役全員の刷新計画を発表。
2020年2月10日、Xerox、買収金額引き上げ。$36.5B。
2020年2月20日、HPはポイズン・ピルを発表。20%を超える株を持つ株主が現れた場合(=XeroxがHP株20%以上を取得したら)、その他の株主に割安の株を発行し対抗する。
ウィットに富んだニュースでお馴染みThe Registerは「HP君、これが最後のチャンスだ。後戻りはできない。青い毒薬を飲んだら、お終い。赤いXerox薬を飲んだら、おとぎの国にいられるよ」と報道:
この記事タイトルはMatrixの有名なセリフ「 This is your last chance. After this, there is no turning back. You take the blue pill—the story ends, ... You take the red pill—you stay in Wonderland」をもじったもの。
アイカーンは想像力が足りないネ。
Xerox+HP+Iron Mountain(IRM)で紙の王国を作って頂き鯛。