塾長です。
株価急落を受けて、CNBCが特番をやっていた。
アメリカ時間3/1の夜、日本の3/2昼頃。
OMEGA Family Officeレオン・クーパーマンの解説が面白かったヨ:
・2月18日、S&Pは最高値3370.
今は12%下落。
何度も12%下落はあったが、こんなに速いのは初めて。
・人々は2つを念頭におくこと。
1つはコロナウィルス。もう一つは大統領選。
・常識で考えれば、コロナウィルスは、今皆が恐れているよりも早く収束する。
例えば、6月とか。
2018-19年インフルエンザ・シーズン、3500万人が罹患。400,000以上が入院。3万4千人が死亡。
これはインフルとは違うが、世界が一つの問題に集中すれば、予想以上に早く解決するものだ。
例えば、Tim CookはiPhone製造が再開したと言っていた。スターバックスも。
経済は打撃を受けるが、リセッションにはならず、デマンドは遅れるだけで、無くならない。
個人収入は強く、信頼感も強く、金利はとてつもなく低い。住宅ローン借り換えが進む。安い石油価格は、消費者にとって味方。
・もしリセッションになったとしても、平均して1年程度のGDP縮小期間、2%程度。株は25%下がる。S&Pが約2550.あり得ないとは言わないよ。
・しかし、去年5月以降、80の中央銀行が金融緩和に動いた。
コロナ以降、中国は金利引き下げ、関税引き下げ、財政投入をしている。
・これが私の見立てだ。
もしあたながリセッション入りすると思うなら、どうぞ市場から退場していて下さいな。
・大統領選挙で言えば、私は共産主義者、社会主義者が大統領になるとは思わない。
2018年12月、私はSEC会長ジェイ・クリントンに手紙を書いた。
それは、クオンツについてだ。
我々はuptick rule(空売り禁止)を再導入すべきと書いた。
空売りは民衆を脅かし、資本コストを増加させるだけ。
株価が30分で50~100ポイント動くのは、経済的におかしい。
パウエルは何をすべきか分かっている。
トランプとムニューチンを彼から引き離せ。
空売りを禁止して、誰が損をするというのだ?
・国債利回りが下がっているのは、FEDの動きに追従しているだけ。
5年越しの賭けをしようか?10年国債利回りが1.1%、株の平均利回り2%。どちらを持ちたい?
馬鹿でも分かる。株だ。
・金利は既に低い。
金利は企業の借り入れを阻害していない。
空売り禁止は、大恐慌時、市場の悪用をとめるため1938年に導入された。
70年間うまく働いた。
説明できない理由で2007年、停止になった。
それ以来、クオンツ取引が活発になった。基本的に、株の値動きを増大させるもの。
金曜日(2/28)、最後の30分でS&Pが100ポイント動いた。経済とはまったく関係ない動きだ。
SECは、30日でも、60日でも、90日でもよいから、空売り禁止のトライアル期間を宣言すべきだ。
・かつての株価のボトムに対して、まだ相対的に株は高い。
唯一金利に対してだけは非常に安い。
金利はこのレベルにあるべきだと思わない。
・この低金利は一般人の貯蓄に悪い影響を与える。
こんな低金利では誰もリタイアできなくなる。
若者は労働市場に入れない。
久しぶりに聞きました、uptick rule。
正確には、空売り禁止ではなくて、「空売りの値段は、前日終わり値より高くなければいけない」とかいうルール。
確かに、一般投資家保護にはなるかも知れない。
しかし、一般投資家を保護したい金持ち、政治家がどれだけいるかは分からない。
今3/2、15:15.日銀が動いたようで、日本株が上昇中。
中国株も上昇。
米国株先物も上昇中。
一旦底を打ったと見せかけて、明日は下がる展開か?