塾長です。
ベンチャー・キャピタルのSequoia Capitalが、投資先に向けて「コロナウィルスは2020年のブラック・スワン(だから気を付けろ)」というレターを送った。
それがコレ:
この記事で日本語訳をしてくれている:
「新型コロナウイルスは2020年のブラックスワン」——Sequoia Capitalが、起業家に再び警告【全文訳】 – BRIDGE(ブリッジ)
言っている事は単純で、予想しているより売り上げが上がらないかも知れないので、キャッシュに気を付けろ、と言っている。
こっちでは、Sequoiaのパートナー、元Paypal、ロルフ・ボサがインタビューを受けてる:
・「コロナ・・・」に対して、投資先の会社、広く一般から反応があった。
真の危機が迫っているという警鐘になったようだ。
・月曜[3/2]にBlue Sky Sessionと呼ぶ会議を開催し、将来について議論した。
そこでの議論の多くがコロナによる終末(apocalypse)だった。
そこで彼らに準備を促す事にした(「コロナ・・・」を送付した)。
・08、09年金融危機と同じようなならないことを祈っている。
金融危機時は、ファンドの金集め、資金調達、直接会社の財務に影響があった。
今回は、経済に影響のある何かの瀬戸に立っているのかも知れない。
・今、ベンチャー、プライベート・エクイティの世界は、恐怖に支配されている。
この2週間のボラタリティ、3兆ドルの資産がS&P500からきえた。
・この状態がどれくらい続くかは、より広い経済への波及効果次第。
旅行がキャンセルされると、飛行機が飛ばなくなり、レストラン業が落ちる。
そして雇用が縮小。最終的にはリセッション。
・パニックになるべきではないが、準備は必要。
我々は約50年間事業をやっている。経済循環を見てきた。会社の立ち上げからIPO、さらにその先まで援助してきた。
その経験を生かして、人々に「もしかして起こる事」への準備を促している。
・人と会うのは重要。我々は社会的な生き物。
直接会えば、言葉で表されない情報を拾う事ができる。ボディーランゲージなど。
影響があるだろうが、一時的である事を望む。
一方、我々はZoomの投資家である。仮想の会議には明らかな利点がある。[オンラインでも]たくさんの事が成し遂げられる。
・こんな時でも先に進む事を考える必要がある。
カオスが機会を作る。
リスクも作るが、機会も作る。
今がその機会を刈り取る時かも知れない。
2000年、Mike Moritzは我々Paypalに、資金調達が難しくなるかも知れないので、ベルトを締めておけ、と警告してくれた。
しかし、雇用を止めなかった。
そして、2001年、他の会社が縮こまっていた時、大きく成長することができた。
・素晴らしい会社はどんな時でも公開できる。
Paypayはドットコムバブル後の2002年、無謀にも公開できた。
こんな時なので株価は低く評価されるかもしれない。しかし、公開はできる。
長期で見れば、盛り返す。
我々は辛抱強い。
我々は公開後も取締役会に残ったり、株を持ち続けたりする。
長期的に見ているのだ。
特にシリコンバレーは物価が高いから、出費がかさむよネ。
そうすると、すぐキャッシュが燃え尽きて倒産。
一般投資家はベンチャーに投資できないから(ソフトバンクGの株を買って間接的に投資する事は可能)、関係ないと思うかも知れないけれど、赤字企業の株を持っている人は気を付けた方が良いかもね。