塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイビッド・ザボス】財政政策で出来る事はまだある【Jefferies】

#タイトル間違えたので修正しました!

塾長です。

コロナショックに市場が振り回されるなか、FEDが利下げしても効き目なし。

次は財政出動に期待が集まるよね。

その辺り、Yahoo! FinanceがJefferiesデイビッド・ザボスに話をきいたヨ:

www.youtube.com

・昨日FEDはREPO市場に$75Bー$50Bを短期、$25Bを長期、投下。

 十分な量だ。

 毎週状況は悪くなる。FEDがじっとしていれらる状況ではない。

 ウィルスだけの話ではない。ハイイールド債市場が凍結している。

FEDが貸付機構を作るのは簡単にできる。

 負債を買うのは簡単じゃない。下院で法律を通して、FEDの法律を買えて・・・と、難しい。

 08年、09年(金融危機時)に、FEDは何にでも貸し出せるようになった。

 例えば、5000個の小規模企業の負債をパッケージ化してFEDの持っていけば、FEDは1年、2年・・・と期間を決めて融資できる。

 金融危機の時は、CP市場や、他の出血した市場に対してそれをやった。

 財務省を通してやることもできるかも。

金利を下げるコスト、QEのコスト、貸付機構のコストは、市場を活性化させ過ぎる事と、望まないインフレ。

 今それを考えるのはバカっぽい。

 株価を異常に押し上げると言う人もいるかも。しかし、株は2700いくら。こんな下落があったあと、問題になるとは思えない。

・短期に(株の)ボトムを言いあてる事はできない。

 ハワード・マークスがボトムはどこか聞かれて言っていた。

 「上昇する前がボトムだ」ってね。

 誰も知りえないんだ。

 知っているのは、バリュエーションが以前より妥当であるということ。

 特に金利と比較して。

 コロナは経済の根本的な問題は出ない。

 ある日目覚めたら、住宅融資市場がペテンだと分かった!とか、テレコム市場がペテンだとか、エンロンがペテンだとか、そんなんじゃない。

 これは自然災害。

 どちらかというと9/11に近い。

 一旦ウィルスが何か分かったら、回復は速い。

・債券市場はリセッションだと言っている。

 株式市場も、ほぼそれに近い。

 FEDのアグレッシブな対応を織り込んだ。

 FEDがウィルスを止められるか疑問に思うかも知れないが、ウィルスによる経済影響を食い止めている。

・リスク・パリティー戦略と債券利回りについては、Jefferiesの十八番になっているんだが・・・。

 リスク・パリティー戦略はここ10年以上成功してきた。

 それは市場に組み込まれていると言っていい。

 株と債券を一定の割合で所有してボラを押さえる。

 債券は一種の保険ともいえる。

 ひとたび債券利回りがゼロに近づいてしまうと、それ以上株の変動を抑える余裕がなくなる。

 そうすると、戦略の見直しを迫られる。

 巻き戻しが起こる可能性がある。

 市場の構造に対して、それが何を意味するか熟考する必要がある。

 10年以上リスク・パリティーに金が流れた。

 その人達は今頃こんな風に考えているんじゃないかな?「ん、ちょっと待てよ、債券がヘッジの役割を果たしていないじゃないか。株はボトムかも知れないぞ。債券なんて本当に必要か」ってね。

FEDが何をすべきか考えるのは意味がない。

 FEDが次になにをするか、当てるのだ。

 今年は選挙の年。民主党共和党が手を組んで、数兆円の経済刺激策をまとめられると思うか?

 そんなことは起こらない。

 起こりそうなのは、先ほど言った貸付機構だったり、財務省による小企業向けファンドだったり、所得税の割引だったり。

 先日ジョン・コクランのblog、”The Grumpy Economist”にこんなアイディアがあった。

 IRSから$10,000借りられるようにする。IRSだから、貸し倒れの心配はない。

 財政政策に、たくさんやれることはあるよ。

 ジョージ・ブッシュは小切手を直接送った。今回香港もやった。

 それくらい単純な事なら、下院を通るかも知れない。

 道路を作り直そうとか、ヘルスケアシステムを改革しようとか、そんなのは無理。

 

 

 

日本は日本政策金融公庫を使って中小企業に貸し付けるらしいけれど、(社会主義大嫌いな)アメリカでもそんな国策の貸付機構を作れるんだネ。

多分そんなこんなで先進国は新型肺炎を乗り越えられるでしょう。

1年も経てば、株価元通り。

 

リスク・パリティ巻き戻しの所、良く分からなかったな。

答えは自分で考えろって事らしいけど。

ゴールドでも買うか・・・。