塾長です。
米国株先物を見ていると今晩も大きく下がるようですが、そろそろ買いだと言う人も増えてきました。
Harris Associatesチーフ・インベストメント・オフィサー、デイビッド・ヘローもそんな一人:
・本来のビジネスの価値に関わらず、株価が上に下に大きく振れている。
ビジネス価値は、将来の(ディスカウントされた)キャッシュフローの合計で決まる。
[コロナで]少しは価値が変わるとしても、これだけ大きく価格が変わるというのは、価値と価格のギャップが開いて、機会を提供してくれているという事だ。
バリュー投資家には、本当に良い時期。バリュー投資家は、真のビジネス価値を評価し、時が来るのを辛抱強く待ち、価格変動を利用するものだ。
・コロナによる影響が1四半期で終わるのか、2四半期なのかは分からない。
1年以内には収束するだろう。半年かも知れない。
短期的に利益を押し下げるかも知れないが、真のビジネス価値は変わらない。
最近、消毒液の会社の株を買うべきか?なんて言っているのを聞く。笑っちゃうよ。
それは、バリュー投資の正反対。
短期で見てはだめだ。将来のキャッシュフロー全ての見通すのだ。
半年後には、消毒液が余っているよ。
・可能性があるのは、いままで過小評価されてきた株、業種と変わらない。
欧州の銀行、素材の会社Glencore、自動車会社など。
これらは2018年に”罰せられた”。
人々は真のビジネス価値を無視して安全と思うものに群がる一方、[こういう会社の]価値と価格のギャップは開いていく。
・金利は銀行に対して不利に働いている。特に欧州では。
融資のスプレッドは狭まっているが、他にも出来る事がある。
彼らはこんな状況でも成長している。コスト削減、損失低減。
我々が[株を]所有している欧州の銀行は少しずつ利益を増やしている。
いくつかは、年初から30~35%株価上昇した。正規化した利益に対して4~5倍。9~10%のイールド。
我々は[それら銀行の]利益が無くなるとは思っていない。
BNPパリバ、クレティ・スイスといった銀行はこんな環境が長く続いても成長できているんだ。
BNPの利回りは9%以上。フランス10年債は-0.4%。
Harris Associatesにとって、リスク・リターンを考えて、これは良い機会だ。
・我々はいくつか旅行関係を持っている。エネルギーはほどんとない。
RyanAirを持っているが、大きく落ちた。
所有している中国のオンライン旅行会社Tripも。
旅行は長期に見て中国で成長する。
2003年、SARSの時も株価は落ちた。この先もそんなことがあるだろう。
もっと株価は落ちて欲しいんだが。落ちれば買うのに。
この人はバリュー投資だから、お勧めする会社は渋め。
旅行関係は良いと思うなー。
半年後、1年後、みんなコロナなんて忘れて旅行しているはず。
そろそろ、Marriott、追加購入するか・・・。