塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジム・チェイノス】Non-GAAPを過剰に使う企業は詐欺。Luckinなどの中国企業は疫病。

塾長です。

Kynikos Associates創業者、伝説の空売り投資家、ジム・チェイノスのインタビュー、3つ目:

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(どうしたら詐欺的な企業を見抜けるか聞かれて)

・2つのエリアに気を付けろ。

 詐欺は、目の前に隠れている。GAAP利益ではなく、メトリックスを過剰に使う企業。

 シリコンバレーで顕著な株式で給与を払っている会社。今やどこでも見られるが。それはキャッシュで支払われるべきもの(経費に計上すべき)。

 未公開企業については、EBIT-DAへの修正なども、同じ。

 さらに、西では、Luckinのような例が出てくる。これら中国企業は疫病だ。

 なんど投資家が騙されてきたことか。現実とは思えない成長企業(too good to be true)。年率40、50%で成長。関連企業との疑わしい取引。ケイマン諸島にある持ち分法適用会社を使うなど。

・私は中国に関して悲観的であるのは間違いない。

 中国が発表する長期成長率が多くの投資家を引き付けるのは、理解できる。

 中国の成長率が6%で、他地域が苦戦していたら、なぜ中国に投資しないんだ?という話になるだろう。

 問題なのは、その長期成長の物語が西洋の投資家に向けて、作られたもの(manufactured)だという事。

 我々は、1年前、中国の[ショートの]持ち分が少なかった。ショートのヘッジファンドも、普通のヘッジファンドも、徐々に露出を増やしてきた。

・もう一つ指摘したいのは、このコロナ危機で、米国ー中国の関係が傷つけられた。

 今中国では西洋のジャーナリストを追放したりしている。去年だったら大騒ぎになるところ、コロナで注意が逸れている。

 企業のサプライチェーンが見直されるだろう。特に健康と安全保障に関する部分。

 民主党のポジションを見てみろ。バイデンや他の民主党員は強硬化している。

・1年前は、[資金の]5%くらい、今は10%くらいが中国のショートになっている。

 

 

 

Non-GAAPだけ良く見せる企業は危ないとは、良く言われる。

GAAPと違い、Non-GAAPは企業が好きにイジれるから。

簡単に見分ける方法としては、企業の決算発表で、GAAP earningsとNon-GAAP earningsを併記しているかどうか、その二つに大きな違いが無いか、とか。

見分けるというより、一次フィルタリングくらいにしかならないかも知れないけれどネ。

 

中国企業だけが駄目かというと・・・。アメリカににも怪しい企業はたくさんあるからネ。日本だって、同じ。

一般投資家としては「中国企業は怪しいから投資しない」ではなく、「(国籍、本拠地に関わらず)うま過ぎる取引は存在しない」と理解するのが正しいでしょー。