塾長です。
バフェットに”エンタメ”だとディスられた経済見通し。
しかし、気になるものは気になる。
HSBC スティーブン・メイジャーが、国債の大量発行と長期的な影響について語っていたヨ:
・HSBCでは、10年国債利回りが50 basis pointsだと予測。
パンデミックの効果によって、短期金利はゼロ。これが磁石のように効いてくる。
学術的に考えて、R-Star(自然利子率、中立金利)は以前までの予測より100 basis points引き下げ。
すなわち、FEDはR-Starを50 basis points辺りにガイドしている事になる。中長期的に。
多分今はマイナス値になっている。
この状態は長く続く。
そこで、国債利回りを全体的に見直すと、[10年債は]1%以下の状態が長期に続くと考える。
・ジャパニフィケーション(Japanification)が[コロナ前から]存在した。
ここ約10年のトレンドだ。
大きすぎる負債が成長率と利回りを低下させる。
[コロナによる]新しい動きが、今後1年程度の間、ディスインフレもしくはデフレを招く。
大量に刷ったマネーを何とかしようとする。伝統的にはインフレを起こす。
今はそこからとても遠い位置にいる。中央銀行は管理するためのツールを持っている。
私は一つ一つ処理をしていくべきと考える。
ディスインフレもしくはデフレを最初になんとかすべきだ。
1、2年後にはインフレ圧力が高まるかも知れない。私はそう思わないのだが。
・ディスインフレは良くない事のように語られるのだが、もしあなたの賃金が下がる以上に物価が下がるとしたら、得をしている事になる。
それは良いデフレと言える。
日本はここ20年間悪い状態ではない。20年間[金利が]ゼロ。この先10年もゼロと予想される。
それでも日本の人々はなんとかやっている。
これは政策の成功をどのように測るか、である。
年を経るごとに、ゴールポストが動くのではないか。
ゴールポストを動かしたら、将来的には成功と言える状況になるかも知れない。
・世界中でGDPの10%以上の経済対策が打たれている。
失った額は、多分それより多く、GDPの15~20%と言ったところだろう。
経済対策は、空いた穴をふさごうとしているに過ぎない。
難しいのは、倍率をどうするか。
財政と成長、財政と雇用の倍数はリニアでない。
ある種の凸面形状になる。
$100B使っても、$100Bの経済成長は望めない。それ以下になる。
今は空いた穴をふさぐだけ。
・・・
分かってないもんだから、難しく話してる。
難しく話せば、なんとなく分かってるように聞こえるからネ。
要約すると、
・このままだと、アメリカが日本化する(低成長、低インフレ or デフレ)
・将来の返済を気にせず、今は経済刺激策をもっと打て
と言っているのだネ。
そう言えばいいのに・・・。