塾長です。
Caravel Concepts CEOマイケル・ジョーンズが良い事言ってた。
Bloombergによるインタビューだヨ。
・5月は売りではなく、このまま乗り切るつもりだ。
投資家はシートベルト締め、素晴らしい4月のあと、5月のボラタリティは大きくなるのを覚悟しろ。
FEDと議会の断固とした対策により、長期的に我々は立ち直る。
しかし、市場は全ての楽観を織り込んでいる。
これから最悪のニュースが続くだろう。
5月に株価は下落するだろうし、ボラは高くなる。
・もうコンセンサスになってしまっているが、それに同意するしかない。
テクノロジーセクターだけが、指数ではNasdaqのみが、コロナで利益向上が見込める。
他のどのセクターにおいても、同じことは言えない。
そして、これらの株は、まだ2月の値段より下で取引されている。
コロナによる世界経済の移行により、これらの企業収益は向上するだろう。
将来の感染爆発によってもだ。
そうなると、ここに金を入れるのが常識的だ。
・Nasdaqは、だいたい利益の20倍。
ゼロ金利と、今後の企業収益向上期待を合わせると、悪いバリュエーションではない。
・エナジーは4月に最も上昇したセクターだ。正直言って、理解できない。
例え原油価格が40、50、60ドル/バレルに戻ったとしても、長期的にエネルギーセクターが救われるとは思えない。
イーロンマスクは、過去5年、6年で、電気自動車を所有するのがどういうものか教えてくれた。我々はそれを気に入った。
コロナによる隔離が我々に見せたのは、内燃機関自動車によるスモッグや汚染がなくなった世界だ。これも我々は気に入った。
東京から富士山が見える。ビバリーヒルズから丘(ヒル)が見える。世界中で同じ事が起こっている。
通勤などで内燃機関自動車を利用しているのが、どれだけ生活の質を落としていたのか目の当たりにしている。
これは私の考えだし、完全に間違っているかも知れないが、カリフォルニアから始まり世界中で、市内での内燃機関自動車の利用により厳しい制限がかかると信じる。
通勤は巨大なエネルギー需要。1、2年では大きなインパクトはないが、5、10年と続くトレンドになる。
・トランプがエネルギー・セクターのベイルアウト(借金棒引き)をするためには、議会を通す必要がある。
民主党はエネルギー領域にフレンドリーとは言えない。
民主党を支持する州、特に東と西の海岸側では、毎日の通勤がない生活がどんなものか見てしまった。彼らは気に入っている。
彼らはエネルギー領域のベイルアウトの巨大な反対勢力になるだろう。
これは、5月にボラが高くなると考えている理由の一つでもある。
エネルギーセクターはアメリカの製造業にとって重要。高給な職がある。
このセクターのどのような縮小でも、経済にとって痛手。
短期的に、これらの職を置き換えられるものはない。
・今、政治的リスクは非常に高い。
中国は戦略的石油備蓄を進めているだろう。サウジとロシアから買って。
中国は米国から買う必要はない。
これが不信感を生み、また、トランプは中国をやり玉にあげるだろう。
最終的には、市場は政治リスクをやり過ごすだろうが、今後5,6週間は荒れるだろう。
もう一つの政治リスク、環境リスクでもあるが、これから州ごとに経済再開を始める。
米国市民は落胆するかも知れない。
70%の市民は家を出たくないと言っている。
我々には、市民の自信を取り戻させる政治的な構造が必要だ。
まだそれはない。
目先、これら2つが、市場を荒れさせる要因となる政治リスクだ。
アメリカの都市部で、自動車通勤が減ったら、影響は大きいネ。
例えば、サンフランシスコ、サンノゼ地域では、2時間通勤当たり前(大多数ではないが)。
今までは、車通勤をなくすには、公共交通機関の発達が必要、と考えていたフシがある。
しかし、インターネットで良いじゃないか、Zoomで十分じゃないか、となれば・・・。
ガソリン、車が売れなくなる。
郊外の家が売れる。
マイクロソフト(Teams)やGoolge(Meet)が儲かる。
在宅勤務、ホーム・オフィスを拡充するための機器やサービスが増える。
新しい電子黒板的なデバイスが発明される。(iPadのアプリで十分?)
そして、浮いた時間と金を余暇や子供の教育に使う。
イイなー。
翻って、日本。
コロナ後は通勤地獄に舞戻るんだろうなー。
9月入学なんてのもやらないよネ。