塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

米国4月失業率、14.7%。そして、株高。

塾長です。

昨日(米国5/8金)は米国4月の主要経済指標めじろ押し:

 非農業部門雇用者数変化[前月比]、-2050万人(予想ー2200.0万人)。

 失業率、14.7%(予想16.0%)。

 平均時給[前月比]、4.7%(予想0.4%)。

 平均時給[前年同月比]、7.9%(予想3.3%)。

全然予想よりイイ!

失業率はmid-teenで、FEDの想定範囲内。

平均時給の伸びが素晴らしい。コロナ特別手当などが出るのだろうか?

 

そして、S&P、DOW、Nasdaqともに1%台後半の上昇。

Nasdaqは9000を超えた。S&Pは3000が見えてきた。

VIXが、2月以降初めて、100日平均を割った。

BitCoinが10,000に迫る勢い。

 ドル円は106円台後半。円安。リスクオン。

 

CNBC常連コントリビューターは何を言っているだろう?

www.youtube.com

<ガイ・アダミ>

・ティムがいつも言っている。「Staedfast and it's believed that the pain trade is highter(”忠実であれば、Pain Tradeは報われる”って感じ?)」

 なぜかって?

 流動性がバシャバシャ音を立てて跳ね回っている。

 中央銀行に抗うな。

 しかし、気を付けろよ。

 S&P500が最高値3393を付けた時、マルチプルは21.企業収益160ドルの想定で。

 今は企業収益130ドルと考えるならば、それ自体ファンタジーでしかないが、マルチプルはその時以上に大きい。

 週末、よく考えた方がいいぞ。

<ティム・シーモア

原油価格が5%上昇。ポジティブだ。

 実物企業(Main Street)とデジタル企業(Digital Street)に差がある。

 実物企業とは銀行、工業、コロナ直撃を受けた航空、クルーズライン等々。

 デジタル企業はFAANGなど。

 少しずつ市場は自信を取り戻してきた。いくつかの国では経済再開。

 これがサイクルになる。

 まだ株は安い。SPYは相対的に底に近い。(そうか?)

 一般投資家のセンチメントと、プロのセンチメントはまだ3月のベアの状態。

 ここから株が上昇するとは思わない。しかし、投資家が逃げ出すとも思えない。

<ブライアン・ケリー>

・これから失業率がどうなるか?それが最大の問題だ。

 今見ている失業は一時的か、永続的か?

 FEDも忘れてはいけない。FEDの介入で実際経済の乖離が広がっている。

 3か月後、6か月後を考えてみよう。

 10%台の高失業率が続くとは考えにくいな。

 企業利益の減衰が見えてくるだろう。

 そこまできてようやく市場は、これって違うのでは?と思い始める。

 株価が最高値を付けるとは思えない。

 しかし、過去の予想は間違っていた。

ジェフ・ミルズ

・私はこのラリーにネガティブなのだが、株から流出した資金がMMFに移り、CFTのポジションは未だショート。

 巨大テックの企業決算が終了。ここに危険が潜んでいたが、無事通過した。

 なので、短期的にはPain Tradeは上向くと予想。

 しかし、ここ数週間から1か月を振り返ると、我々はまだ経済の基礎的な問題をかかえている。

 出てくるデータは最悪で、それを表示するために新しい表示形式を作りださなければいけなかった。

 市場はそれを無視している。

 最終的にそれは不可能。

 20倍、21倍。165ドル、170ドルの企業収益予想。それらは高すぎる。

 企業収益予想が下がってくるに従い、今の株価をサポートするためには、マルチプルが大きくなる。

 それは成り立たないだろう。

 金利が低いからマルチプルが大きくて良いという理論にも反対だ。

 我々は顧客のリスクを少し減らし始めている。これからボラが高くなると思っているのでね。

 

 

株は不安の崖を登るからネ。

しかも、今の崖は急だから、冷汗がとまらない。

しかし、株価水準を企業収益×倍数で単純に計算するのはおかしいヨ。

シーゲル教授が言っているように、株価は総将来利益で決まるものだから。

ちゃんとした企業(アクドイ企業?視点によって違う)は、コロナを口実に構造改革を進めるでしょう。それは、1年後、2年後の利益になって返ってくるはず。