塾長です。
トランプに、史上最大経済プロの読み違いとバカにされた5月雇用統計予想。
そのプロが何を言ったか聞いてみよう。
いつも当たり前の事しか言わなくて参考にならないモハメド・エルエライアン:
・まず、なぜ雇用統計の読み違いが起こったか分からない。
経済再開が早く進んだ、再雇用が早く進んだかも知れないが、その他全てのデータとは一貫性がない。失業保険継続受給者数などだ。
もしかしたら、データ集計に問題があったのかも知れない。政府の政策の影響かも知れない。
とは言ったものの、本当に大切なのは市場の受け取り方。
市場は、より大きな成長仮説が確定したと受け取った。
セクターに関係なく大きく上げた。
株だけでなく、イールド・カーブもだ。
市場は待っていない。成長の確認が済んだ、最悪期は脱した、V字回復だ、として買い進められた。
私には疑いがあるが、市場を尊重する。
・リスクは、これが異常値だということ。
経済はこれほど早く戻していない。ゆっくり長い期間で回復する。それが最初の大きなリスク。
第二は、FEDがもう市場をサポートしなくて良いと思うこと。
第三は、経済刺激の緊急性がなくなること。市場と経済がうまくやってくれるなら、政府の手助けは必要ない、となるかも知れない。
それらを見ておく必要がある。
強調しておきたいのは、我々はこの雇用統計をきちんと説明できていない事だ。
株を運用している側から、Wells Fargo スコット・レン:
・市場が楽観的になるのは正しい。しかし、行き過ぎだろう。
良いニュース、特に雇用に直結する消費者支出に関連するセグメントが買われる。
しかし、9月、10月には、今の株価水準を維持できない。
第3、第4四半期は良くなり、2021年は控えめになる。今は買われ過ぎ。
・(Wells Fargoは20年末S&Pを3000と予想している)
経済再開、雇用のデータは、予想より良かった。
第3四半期には7%の戻りを予想。20年は5.5%のマイナス。
我々は保守的過ぎるかも知れないが、株は下がると思う。
3130は、テクニカル的に抵抗線だった。
市場は良いニュースを聞きたがり、それを聞いた。
40%を超える上昇の後は、少し下がるものだ。
・午前7:30米国中部時間、雇用統計が出た。
予想より多いのか、少ないのかを考えていた。
実際のデータを見たら「ワオ」。信じられない数字だった。
予想を大幅に超えた。最近は予想なんてあてにならないが。
我々はテクノロジー、一般消費財、通信サービスを選好している。
銀行はうまく行くときもあれば、行かない時もあったが、今はうまく行っている。
ヘルスケアも良い。
我々はこの回復に乗っていく。予想より少し動きが速いが。
今後12か月、もしくは、2021年末まで、これらのセクターに投資する。
「分からない」。
言い訳は「他のデータと一貫性がない」。
実際の経済回復がV字にならないのは織り込み済みでしょう。
FEDも、議会も、金を出し続けると思うヨ。
彼らには、その動機があるから。
まずFEDは金融緩和を危機が去って落ち着くまで継続すると約束している。FEDは約束を破れない。彼らの存在は信用の上にのみ成り立っている。
議会は、というより、議員は政府支出を自分の支持層にばらまきたい。日本も、米国も、世界中同じ。
逆に、もっと良いデータが出てきたら、本当にバラマキができなくなっちゃうから、より早く経済刺激策(法案)が通るかも。
株のプロも、また単純。「それならそれでうまくやるよ」と。
投資家はそれで良いと思います。