塾長です。
米株はコロナ暴落後、ほぼ戻し切ってしまったため、今後の方向性が気になる。
人によっては、上昇余地がほぼない・下落余地は大きいので、リスク管理の観点から売り時だと言う。
説得力がある。
人間は、得る喜びよりも、失う恐怖を大きく評価するから。
実際、プロが売り仕掛けてきそう。
BNY Mellon Investiment Management アリシア・レビーン、RBC Capital Markets マーク・マハネイのインタビュー:
<アリシア>
・FEDからのメッセージは「市場をショートする、もしくは、長期に弱気になり過ぎるのを許さない」だ。
リスク資産のポジションはポジティブだ。
夏の間、ボラはあるだろうけれど。
投資家にとって良いデータもある。
方向性は上向きだ。
コロナ患者が増えても、市場を殺す事は無い。
・6月30日~7月31日の間に、財政刺激策に途切れる時期がくる。
失業保険がどんどん出て行った場合だ。
議会は、橋渡しのための法案を通す必要がある。
その辺りのノイズがボラを作るだろう。
中国問題もある。
コロナ患者の急増によって、地域的な封鎖措置がとられるかも知れない。国全体の封鎖にはならないが、市場はV字回復を織り込んでいるので、これもボラの要素だ。
下落局面もあるだろうが、12か月後は今より高いところにいるだろう。
<マーク>
・少なくとも巨大テック企業、Amazon、Netflix、Shopifyといった企業は、単なる逃避地ではない。
構造的な勝者だ。
成長率が増加している。
3週間後には6月期の決算が出る。
そこで強いデータが出るだろう。
他の企業はというと、急回復はしない。徐々に回復。旅行関係、ライドシェアなど。
Uberが興味深い。複数回の評価見直しがあるだろう。
インターネット広告企業はV字回復すると思う。
ライドシェア、旅行の戻りは遅い。
アリシアが「株を買え」と言うのも、結局はポジショントークだからニュートラルに見ておく必要はあるけれど、FED、米国政府は(年金が大きく依存している)株式市場を下支えするでしょう。
モラル・ハザードだ。
ハザードに乗っかるかどうかは、あなた次第。