塾長です。
米国では昨日(7/5日)、ウォーレン・バフェットの投資&事業会社バークシャー・ハサウェイ(BRK)がDominion Energy(D)から天然ガスパイプラインと、貯蔵施設の資産買い取りを発表。
買取価格は40億ドル(約4300億円)。57億ドルの借金つき。
こちらBloombergとReutersの報道。
注目点は2つかなー。
Berkshireが貯まりにたまったキャッシュをようやく使ったこと。
その投資先が、一般的には衰退すると予想されている天然ガス(化石燃料)だったこと。
天然ガスが今日・明日すべて太陽光と風力に置き換わりはしないが、長期的に見れば衰退産業。ドミニオンのパイプラインを詳しく調べたわけではないが、シェール向けですよネ?シェール油田の採掘は(化石燃料というだけでなく)環境汚染を招くとの批判も多い。ESGの観点からダブルの逆風。
コロナの影響も大きく、原油価格は下がったまま。航空需要(ジェット燃料)がすぐに戻るとも考えづらい。
例えば、BPは従業員15%削減のリストラ中(コスト削減しているのだから、良いニュースでもある)。
新型コロナ:英BP、世界で1万人削減 石油需要の低迷で (写真=AP) :日本経済新聞
化石燃料関連は株価もさえない。
その理由の一部は、ESG。ブラックロックでさえ、ESGを意識して投資しなければいけない時代。巨大機関投資家が化石燃料関連株・債券を買えない。
米ブラックロック、ESG軸の運用強化 石炭向け削減 (写真=ロイター) :日本経済新聞
もちろんそんな事は誰でも知っている。
以前からバークシャーはエネルギー関連投資に前向きで、最近ではオキシデンタルの株を買った事でも有名(ただし、コロナショック前)。
バフェットは、この環境で化石燃料関連は資産・株の価格が十分下がっている一方、(コロナショック後も)長期的に継続して利益を出せると考えたのでしょう。
「なんとなくそう思った」のではなく、業界・政界の”お友達”から色々な事を教えてもらって。
化石燃料関連は第二のタバコ銘柄なのだろうか。
うーーむ。