塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Canaccord Genuity、S&P500の目標引下げ。

塾長です。

米国は9/7がLabor Dayでお休み(3連休)になることもあり、9/3、4と、2日連続で下落(sell-off)。

そんな中、Canaccord GenuityはS&P500の目標引下げ。トニー・ドワイヤーが解説してた:

www.youtube.com

<S&P500の目標を引き下げたが?>

・目標数字自体よりも、その裏にある方法論が重要だ。

 7月にpull-backがあったの覚えているか。2日間だ。そこで、3,300+に目標を引き上げた。プラス(”+”)のところを強調。なぜなら、FEDがインフレのターゲットを再評価すると言ったから。そのとき、マルチプルがどこまで上昇するか確信はなかった。

 今、FEDはゼロ金利を数年、もしくは、とても長期に続けると言っている。そしてバランスシートを使う、と。”無限”のFEDがいるときに、マルチプルがどうなるか分からない。少なくとも20だ。私がネガティブだから、ターゲットを引き下げたと思って欲しくない。[マルチプルが]いくらになるか分からないのだ。22かもしれない、25かもしれない、125かもしれない。未だかつて、FEDが予見できる未来において、利上げしない、と言った事は無かったのだ。そして、それが財政出動を増やす。

<それがAppleやTeslaが上昇し、Teslaのライバルと目される企業が上場している、収入もないのに、理由か?>

・そうだ。余剰流動性がある。

 私が強気なのは、新しい経済サイクルが長期間続くと思っているから。何年もだ。2009年秋のように段階的に上昇する。そのとき何度か一時的な修正があった。

 何の市場を議論しているのか、確認しておく必要がある。S&P500はメガ・キャップ株に大きく影響される。それは経済を代表しているとは言えない。私は、特定のセクターを推奨しなかったと批判された。

 今は歴史的な流動性がある。2009年にもあった。それと、世界的な経済の[上向き]転換が組み合わされば、投資不足に陥っていた領域にベネフィットがある。

<不確実性があるので、目標を引き下げたのだね。どうなれば、目標を戻すのか?>

・私のポジションと、数字が無意味であるとうまく伝えられてこなかった。Pull-backがあれば、完全にストップする。それを教えるよ。8月17日、ノートを出した。3,4回の2、3日に渡る3~7%があるだろう、その後高値を更新するだろう、と書いた。それが典型的に起こること。

 通貨政策がクレジット・クライシスを作る。去年8月、イールドカーブの逆転があったのを忘れるな。クレジットコンディションは、それ以来大きく改善していない。それが今年の1月、市場の見方を引き下げた理由だった。それが背景だ。FEDは先手をとって動かない。FEDが言ったのは、完全就業状態になって、インフレが起こっても、金利を上げない、だ。マルチプルのアップサイドがどれくらいあるか分からない。一部の過剰が修正されたあと、上昇するとは思う。マクロの背景は、とてつもないセットアップだ。

 

 

簡単な事を難しく言うネ。もしくは(ほんの少しだけ)難しい事を簡単に説明しようとして失敗しているのか。

長期にゼロ金利が続く、資本コスト、負債コストが極限まで下がると、将来利益を現在価値に割り戻したら、爆発しちゃって、マルチプルとかいう概念が意味をなさなくなってしまうのだから、そもそも、「もう、マルチプルなんて使うのは止めようよ」と言わなければいけないのでは?