塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】長期金利上昇に気を付けろ

塾長です。

昨日(米国9/16)の米株市場は、テクノロジー主導で下落。

 S&P500、3,385(-0.46%)

 Nasdaq、11,050(-1.25%)

【米国市況】S&P500反落、ハイテク売りとFRB議長発言で - Bloomberg

 

債券と為替は、

 10年債、0.6870

 ドル円、104.949

円高ドル安が進行。季節要因なのか、実需なのか、首相が変わったのをヘッジファンドに狙われたのか・・・。

 

指標は

 8月 小売売上高[前月比]、0.6%(予想1.0%)

 同(除自動車)、0.7%(予想0.9%)

 9月 NAHB住宅市場指数、83(予想78)

米小売売上高:8月は伸びが減速、失業保険上乗せ給付が失効 - Bloomberg

米NAHB住宅市場指数、過去最高を更新-低金利と郊外移転で - Bloomberg

Bloombergや他のニュースメディアは、失業保険上乗せ失効が小売売上高に直結していると言っているが、なんでそんな単純に考えるのだろう?彼らは責任取らないから、気楽で良いネ。

 

昨日はFOMC終了後のパウウェル発言がポイントだったわけだけど、そのあたりマイク・ウィルソンはこう言っている:

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・特に新しい発言は無かった。彼らがそこにいて、経済回復にやるべき事をやる、と思い出させてくれた。

・いくつかポイントがあった。QEに対して公式のガイダンスを出さなかった。もっとサポートがあるとの発言が望まれていた。これが何を意味するか?私は、QEはインフレに寄与していないので、当然だと考える。短期金利を必要なだけ下げたままにする事にコミットした。

 奇妙だと思ったのは、彼らが2023年末まで失業率が4%にしか回復しないと言った点。しかし、PCE(personal consumption expenditureで良かった?)は2%にしかならない。それが暗示するのは、彼らの政策が失敗する、ということ。変ではないか。AIT(averaged infration targetで良かったかしら?)が2023年末までに2%に到達しない。それはよろしくない。まぁ、駆け引きの一種なのだろう。ヘッドラインに彼らを利上げに追い込むようなものが無い限り、彼らはこのゲームを続けるのだろう。それは良いニュースと言える。

・もっと大きなメッセージは、イールドに制限を設けない。FEDはインフレに高い目標を持っている。彼らが思う以上に多くの事をする事になるだろう。市場が警戒しなければいけないのは、back-end ratesが今後3~6か月で上昇するかも知れない点。経済が回復し、インフレが起こるだろうと予想されると、back-end ratesが上昇。それは、あなたが持つべきポートフォリオにとって、最大のインパクトをもたらすだろう。そのポートフォリオとは、回復期待で景気循環株を組み入れたものだ。

・既にボラタリティーは上昇している。大きな要因は選挙。いつでも選挙はボラを上げる。そして財政刺激策。これは今日のFEDの発表より重要。FEDは既に全賭け(all-in)の状態だ。そして、コロナ第二波。私は第一波より酷くならないと楽観しているが、不確実性である。

・今の金利が今の水準であるのは、誰もFEDに挑戦したくないからだ。誰も10年債、30年債に価値があると思っていない。金融的抑圧(financial repression)によって、今の水準にある。一般に、FED金利を低く抑えたいと思っていると思われている。しかし、私はそうは思わない。成長によって経済回復するならば、そしてインフレが起こるなら、FEDは大喜びするだろう。私は、FEDがback-end rates(10、30年債金利)を上昇させたいのだと思う。それは究極のゴールである[適度な]インフレにとって助けになるから。パンケーキのようにフラットなイールドカーブでは必要な速度が得られない。銀行が金を生んだり、インフレを起こさせるためには。

 皆、さぼっている。金利上昇が起こると示すデータを見ていない。非線形的な動きが起こる。財政刺激策が出て、ウィルスに関する進展があり、選挙があれば、それら3つのイベントが集合的に2016年のようにさせる。2016年に起こったのは、選挙があり、金利が上昇した。同じ事が起こると思う。

 

 

インフレは起きるのだろうか?

個人的には、世界が日本化しているので、起こらないと思っている。しかし、ギャンブラーではないので、分散投資でヘッジはかけている。

もしインフレが起こるのであれば、ポートフォリオに組み入れるべきは実物資産。でも、日本の土地ではないだろうなぁ・・・。