塾長です。
おととい(米国9/18)、Yahoo Financeが面白いレポートしていたいヨ。
ヤングアダルト層(25~34歳)が親と同居する率が上昇しているのだそうだ。
・ほとんどが家の値段の上昇によるもの。
ヤングアダルトの過半(注:majorityと言っているが、画面に映っている表では16%程度)が親と同居している。
これはコロナ前から続いていた傾向だが、コロナが悪化させた。若者は解雇され、次の職を見つけるのが難しい。
家の値段が上がって過半のヤングアダルトが親と同居すると、結婚を遅らせ、子供を持つのを遅らせる。それが恨みを蓄積する。
・ドイツ銀行は投資家に警告を発した。人口の老齢化が若者に不利に働く。高い家の値段は、継続的に怒りと恨みを作る。コロナによって不均衡的に若者を痛めつけ、経済的にこの恨みに火をつけるリスクがより高まる。今世紀の終わりにかけ、ミレニアム世代とこのヤングアダルト層が、投票権的に力を強める、数で古い世代を上回る。より過激な政策をもつリーダーを選ぶかもしれない。バーニーサンダースが一例。家の価格、資産市場、税制、環境規制の激変により、年を取った米国の投資家は、この被害者にならないよう、少なくとも影響を受けないよう、政治家は世代間の貧富の差を是正する措置を探すよう促す。例えば、富や不労所得に対する増税。
最後の段落はドイツ銀行が好き勝手な事を言っているだけだから、無視しても大丈夫。
ポイントはアメリカで若い大人が親と同居し始めている事。
昔のアメリカ人は大人になったら親から独立するのが当たり前、親と同居している(養ってもらっている)のは恥ずかしい、という感覚があった。日本人からすると「なんで?」と思うほど。
(日本と比べて)家から通えるところに大学がないのも影響していて、大学入る時に両親の家から出るのが当たり前。
平成27年度(2015年)国勢調査によると、日本では37.7%らしい。
ざっくり1/3が親と同居している:
(データ元:国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 世帯構造等基本集計(母子・父子世帯,親子の同居など)をベースに塾長が集計)
そう、これも米国の日本化。年寄りが増えて、マスとして消費行動が変化していく。
なので、中央銀行が頑張っても、このデフレ圧力に負けて、インフレが起こらない・・・、のではないか?