塾長です。
Teslaは偽物だ、Hypeだと言われ続けていたが、大きな問題であった、バッテリーの低価格化・調達、製造技術に目途をつけ、それなりに普通の自動車会社になった。
(今でも、自動車製造で利益が出ていない、利益はCO2の排出権を他社に売ることから来ている、バッテリー技術はテスラのものではない、自動車産業は長いサプライチェーンを構築・維持しなくてはならない・競争の激しい業界なので先端企業であっても利益率が低い・・・、といった批判はある)
そして今はバッテリー(と、自動運転)で競争優位性を確保しようとしている、しつつあるように見える。
Powerwall販売、SolarCity買収、先日の技術説明会Battery Dayの開催、コバルトを使わないバッテリーの開発、オースティン新工場で電池生産・・・など。
Tesla As A Mining Company. Lithium Today, Nickel Tomorrow?
Tesla’s Austin plant might build more than the Cybertruck
一方、トヨタ(≒日本?)、欧州は水素・燃料電池に(も)力を入れている。
なぜトヨタは水素社会に注力? 新型ミライから電車まで幅広い活用法とは | くるまのニュース
水素・燃料電池技術開発戦略を策定しました (METI/経済産業省)
欧州委、水素技術の実用化と普及に向け戦略を発表(EU) | ビジネス短信 - ジェトロ
水素と言えば、Nikola(笑)。Nikolaは水素の配送網、水素燃料電池型EVトラックを開発すると言っていたいる。その戦略は「蓄電池はエネルギー密度が低いので、トラックには向かない」という前提の上に成り立っている。
Bill Gatesも「蓄電池より、燃料電池だ」と言っている(断言はしていない)
How do we move around in a zero-carbon world? | Bill Gates
(それに対するMuskの反応も面白い:Elon Musk on Twitter: "He has no clue… ")
ただ、この考え方を支持する専門家も多い。
専門家でない人からしても「(リチウムイオン)バッテリーって、高価で、危なくて、重い(エネルギー密度が低い)よね。ガソリン車の置き換えって簡単にいかないのでは?」という辺りが、疑問点でしょう。
このビデオでは、5つのバッテリー技術を紹介している(技術名と紹介されていた研究機関・企業名の組合せを書きだしてみた):
・Lithium Air:Univercity of Illionis, NASA,
・Nanotechnology:Purdue University、GRABAT、Samsung、NANOGRAF Technologies、Amprius、The University of California Irvine、
・Lithium Sulphur:ALISE、Airbus Defence and Space、Monash University
・Solid State:Volkswagen、Toyota、BMW、Hyundai、QuantumSpace、Panasonic、Samsung
・Dual Carbon:PJP Eye
注:本ビデオを製作した「Electric Fugure」は、こういった教育コンテンツを売っている(なので、このビデオはその宣伝の一環)。当blogは、その購入を勧めるものではありません。お金ももらっていません。
「蓄電池はダメだ」と思い込んでいると、VHS vs Betaみたいになってしまうかも知れない。
ブラウン管→液晶→有機EL、みたいな道筋をたどるのかも知れない。
投資はStay Educated, Stay Nimbleで。