塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ガンドラック】中間管理職は、部下の仕事を見ているだけなのでクビにしたけど、何か?

塾長です。

またガンドラックの動画が上がっていたので、貼っておきます:

www.youtube.com

このプレゼンは大統領選挙前に実施されたようで、まだ「トランプが勝つと思う」と言っている。

いつも言っている事と変わらない(逆に、毎回変わっていたらビックリだ)が、データに裏打ちされたマクロとミクロを巧みに組み合わせた洞察は、いつ聞いても楽しい。

 

・2020年まで米国経済は安定的に成長してきた。2017年にはVIXはもう15以上に上がる事は無い、市場の構造が変わったのだ、とまで言われた。もちろんそれは間違っていた。18年4Qにそれが分かった。

・その後も大きな変動に見舞われた。今後2年のうちに、fat tailイベントがくる。1.5~2%インフレ率が続く事はない。コロナ、経済刺激策、巨大な財政赤字によるものだ。

・米国株式市場が他の市場をアウトパフォームしているのはおかしい。経済成長率予想は、他の国の方が高い。

・給与の伸び率が金利を上回っている。これは非常にユニークな現象。長期金利FEDによって低く抑えられている。

・経済回復は、平等にやってきていない。給料が安い層で、失業率が高い。高い層では、ジョブが完全に戻った。

・このリセッションでは、歴史上はじめて可処分所得(personal disporsal income)が増加した。カネをばらまいたから。

低所得者層では支出が増加。高所得者層では貯蓄が低下(増加では???)。貧富の格差が増大。

・2021年は、中間管理職にまでリストラ対象が広がる。会社の経営者として、まったく違う角度から組織を見ることができた。何人かの中間管理職は、部下の仕事を見ているだけだと分かったので、クビにした。

・在宅勤務によって、移住が始まっている。サンフランシスコでの売りでてる住宅の数が3倍になった。俺は南カリフォルニアバッファローに住んでいるのだが、友達が引越し業者の予約が取れない。ソルトレイクシティーナッシュビル、オースティンなどに移住している。それらの地域では、売り物が非常に少なくなっている。

・これはディス・インフレを後押しする。サンフランシスコからボイジニーに引っ越した人に、同じ給料は払わない。

・コロナに対する政府の対応は、ドルにとってネガティブ。長期的には。ドルの価値が大幅に下がる。

 

(大統領選見通しに関するコメントは大幅省略)

・2/3の国民は、バイデンが大統領任期を全うできないと考えている。カマラ・ハリスが大統領になるということだ。彼女のポリシーは、大きく異なっている。バイデンが勝てば、不確実性が増大する。

・ロックダウンはリスク。バイデンが大統領になれば、それに近づく。経済にはマイナス。

 コロナ拡大、ロックダウン、数兆ドルの経済対策、またコロナ・・・、は繰り返せない。ヘルシーではない。投機には良いかも知れないが。

・とはいえ、再度ロックダウンとなっても、前回から学んで、パニックにはならないだろう。

・S&P500のうち、上位10社と下位490社には大きな差がある。

・経済刺激策はかならず来る。バイデンなら大きく、トランプなら小さいだろう。

・その財源となる国債は、FED以外誰も買わない。バランスシートがグロテスクになる。

FEDはさらに道を踏み外すかも知れない。FED社債を買っているが、これは禁止されているはずだ。それでも、やった。前回金融危機でやろうとしたが、禁止されているのでできなかったか。

 しかし、今回はやった。一度道を踏み外したら、悪化する。それはtrue monetization(財政ファイナンス)だ。そうすると、高インフレが急激にやってくるかも知れない。これはリスクだ。

・そのリスクのせいで、あなたのポートフォリオの中心は株式でなければならない。もしくは、他のインフレに連動する資産。ここ1年の話ではない。5年程度の話。

 そして、分散。バーベル戦略。耐インフレ資産を持つと同時に、耐デフレ資産を持つべきだ。この財政負債は将来の成長を阻害するから。

 

・ワクチンが銀の弾だと思わない。インフルエンザのワクチンの失敗率、ワクチン接種しても罹ってしまう率は、50%以上。そして、アメリカ人の50%がワクチンを打ちたくないと考えている。

 治療薬の方に希望を持っている。希望的に見ている。コロナに関して様々な事が分かっている。致死率も下がった。

・来年、大企業は成長するだろうが、小企業は困難な状況になる。コーヒーショップやドライクリーニング店などのこと。経済刺激策次第だ。

・マイナス金利は銀行を殺す。米国で導入されなくて良かったよ。

 東京市場では、金融機関の株が25年にわたって累積85%下落した。マイナス金利のせいだ。

 ヨーロッパでも、マイナス金利になったとたん、金融危機時の株価に戻った。

・米国の金利水準は、海外投資家が米国企業債券を買うのに、魅力的だった。米国企業債券を買って、円でヘッジすれば、日本企業債券を買うよりも1%利回りが上昇する。それが米国企業債券市場を支えてきた。支払い能力のリスクがある。一部はデフォルトを起こすだろう。企業債券価格は(FEDによって)操作されているが、海外からの投資が支えてきたのも間違いない。

 

 

そう言えば、最近、農林中金のCLO問題について語られなくなったような・・・。