塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【クリス・デイビス】投機的成長株、割安株の罠に気を付けろ。

塾長です。

昨日(米国12/2)の米株相場はヨコ。

 S&P500、3,669(+0.18%)

 Nasdaq、12,349(-0.05%)

【米国市況】S&P500が連日で最高値、経済対策巡る楽観や原油高で - Bloomberg

 

債券、為替は、

 10年債、0.9480

 ドル円、104.408

 

指標はADP雇用統計だけれど、信用できないので、無視。

 

経済的・保健的懸念材料が続々晴れていっている。

・経済刺激策がまとまりそう。

米民主党指導部、交渉のたたき台として超党派案支持-景気刺激策 - Bloomberg

OPECプラスも減産合意できそう。

OPECプラス、減産巡る合意に向け前進-複数の構成国代表 - Bloomberg

・英国がファイザーワクチンを承認(トランプが政治的意図を持って拙速にワクチン承認を速めているとの懸念が払しょくされた)

 

ファイザーとビオンテックのワクチン、英国が承認-米・EUに先駆け - Bloomberg

 

こうなると株の上昇は止まらない。

CNBC出演の解説者、ポートフォリオマネージャもだいたいが「怖いけど、株に投資し続けるしか選択肢がない」といった論調。

例えば、Hungtingtonのジョン・オーガスティン、Wells Fargoのトレーシー・マクミラン

 

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オーガスティン>

・債券はインフレをカバーする利回りを提供してくれない。我々の顧客に必要なインカムを生成する利回りを持っていない。よって、株に行くしかない。株は、来年、多くの配当、利益をもたらすだろう。株は上昇し続けているが、ショートするのは難しい。

・我々は(所有する株の領域を)広げている。今年、リバランスを2度実施した。小型株が次の確認する点だ。2018年の高値から5%上を行っている。我々の株チームはセクター毎の利益の伸びを見ている。来年は利益増加が株価に反映される。1月は株にとって興味深い月になる。

AppleMicrosoftなどは持ち続けるつもりだ。

<トレーシー>

・市場はこの状態を切り抜けるだろう。広い範囲での株価上昇、ローテーションがあったのは良い兆候だ。異なるリーダーが必要。それが強気相場をドライブするから。我々は今もInformation Technologyが好きではあるが、生活必需品、コミュニケーション・サービスも良いと思っている。そして最近、素材と工業をアップグレードした。

・株価下落を待つのも良いが、興味深いのは、11月がとても強い相場だった。第2次世界大戦以来、10番目の強さだった。過去の他の強い月の6か月、12か月平均はそれぞれ13%、15%となる。すなわち、追加的なポジティブなリターンが得られる可能性は高い。ホリデーシーズンは良かったし、追加刺激策があれば尚更だ。

 

 

Davis Advisorsのクリス・デイビスはもう少し細かく教えてくれた(一緒に出演しているマーク・スミスの部分は省略):

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・我々は2つの市場の物語の中にいる。上位5社の株がS&P500の2/3のリターンを生み出した。バリュエーションのバブルだ。一方で、安売りされている株もある。growth indexは32%上昇し、value indexはまだ年初より低い。金融indexはまだ10%下にいる。真の機会はそこにある。

growthvalueも、その中を二つに分けて考えるべきだ。growthを装っている株(growth pretenders)、もしくは、growthであると証明されていない株(unproven growth)と、屈強なgrowth株(growth stalwarts)。それらの違いはZoomとGoogle。耐久力、復元力の面で、夜と昼のように対照的だ。

 value側は、金融のような復元力のあるvalue株(resilient value)と、投機的なvalue株(speculative value)だったり割安の罠(value traps)だ。倒産の瀬戸際にあって景気回復のタイミング次第な株だ。

 

 

デイビスの話は(ポジショントークであっても)確かに頷ける。

 将来10倍になるのを狙ってSnowflakeを買っても良いが、その企業が勝ち残るであろうという自分なりの見立てがなければ、それは単なる投機かも知れない。

 航空会社などが安いと言っても、業績回復がいつになるか分からない、まだ政府から支援を受けなければいけないかも知れない、と。