塾長です。
Magna InternationalのCEOが変わったのですね。知りませんでした。
MagnaはFiskar Oceanの製造受託が決まっているらしい。Apple Carの製造を受け持つかも???との噂もある。
これまでのCEOは、元GMのDonald J. Walker。俳優みたいな名前だナ。
そして、2021年1月1日より新CEOはスワミ・コタギリ(Swamy Kotagiri)。LinkedInによると、技術屋さん、Magnaたたき上げ。
CNBCによるインタビューデス:
・私はMagnaで21年働いている。人生の半分ほど。自動車業界を長年見てきた。我々は今、業界の変革期にいる。今後10年、20年で、自動車のデザインの仕方、製造の仕方、使われ方が劇的に変わる。電動車などは始まりに過ぎない。Magnaは非常にエキサイトしている。我々ができる事のポートフォリオ、バランスシート。我々は完成車生産、エンジニアリングができる。我々は自動車メーカーにとって、go-to サプライヤーだ。
・私は憶測や噂に対してコメントできないが、Magnaが完成車を作れるか?その意思があるか?と問われれば、答えはYesだ。様々なスタートアップが車を作ろうとしている。既存メーカーも車種を増やす。マグナはそれらと会話している。
・自動車業界は、複雑で、ハイテクだ。車の大量生産するために、裏側でたくさんの事が行われている。
Fiskerは彼らの22年Q4に向けてのプランに対して、マイルストーンを達成している。Magnaには経験がある。プログラムマネージメント。インテグレーション。我々は、30車種以上、3百70万台の車を作っている。製造と、増産の経験を提供する。成功を望んでいる。
・我々はオーストリアに完成車工場を持っている。中国には、JVで工場を持っている。350,000~400,000台/年のキャパがある。北米に工場を建てる可能性もある。
Appleが車を作るとして(Appleだけでなく今まで車を作っていなかった会社が車を作ろうとすれば)、既存自動車メーカーや、Magnaのような会社と組み、試作車を作るのは自然な流れ。もしかしたら量産までお願いしちゃうのかも。
ただ、自動車の場合、量産だけでなく、その先も難しい。うまく行けば(うまく行く事を狙っているので)、モデルチェンジがあり、車種も増え、世界中で売るとなると、ディーラー網整備・維持とメンテナンス(複数世代・複数車種に対する部品供給)が必要になり、これがまた大変。
例えば、ブレーキが壊れたとして、修理できる工場が100マイル、200マイル離れています、修理部品は3か月待ちです、では客は納得しない。
この辺はMagnaにはできないし、苦境に立たされている既存メーカー(例えば日産)に頼めば、喜んでやってくれるが、それでは儲からない。なぜなら、既存自動車メーカーの利幅はそもそも低い上に、Appleがちょっとカッコイイ車をデザインしたところで、Appleが望むような(AppleがiPhoneで実現しているような)利幅は取れないでしょう。
なのでビジネスモデルの転換が必要。例えば、Canoo(GOEV)はサブスクリプションで車を貸し出し、修理は引取り&交換するみたい:
なので、Canooの展開は1都市ずつになるそう。
Appleが車を作って売るなら、このモデルかも。Appleの財力を持ってすれば、展開も速いはず。
もしかしたら、AppleはCanooを買うかもネ。
Canoo(GOEV)の株価は14.09(+12.72%)。ハネた理由は、Mad Moneyでジム・クレイマーがBuy推奨したらしい。
Why Canoo Jumped 15% Today | The Motley Fool
Magnaとは全然違う話になっちゃったナ・・・。