塾長です。
昨日(米国1/22)の米株市場は、ヨコ?マチマチ?
S&P500、3,841(-0.30%)
Nasdaq、13,543(+0.09%)
Russell2000、2,168(+1.28%)
【米国市況】S&P500反落、コロナ禍長期化に警戒-ポンド売られる - Bloomberg
債券、為替、
10年債、1.0910
ドル円、103.7610
経済指標:
1月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)、59.1(予想56.5)
1月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)、57.5(予想53.6)
1月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)、58.0
12月 住宅販売保留指数[前月比]、ーー
同[前年同月比]、ーー
12月 中古住宅販売件数[年率換算]、676万件(655万件)
同[前月比]、0.7%(-2.0%)
米中古住宅販売、12月に予想外の増加-年間では06年以来の高水準 - Bloomberg
個別株のニュースは特になし。
CNBCでは、$1.9T経済刺激策が通るのか?通ったらどうなる?最低賃金15ドルになったらどうなる?といった議論がたくさん。
車関係の上場が2件。EVgo(充電サービス)とCarLotz(中古車)。
ネタがないので(!)、シーゲル先生とデイビッド・ローゼンバーグの論争をどうぞ:
<シーゲル教授>
・FEDとCARES ACTは、かつてない量のカネを銀行口座に直接送り込んだ。最も広くとらえたマネーサプライの指標であるM2をみてくれ。2020年の拡大は、過去150年でもっとも大きい。25%拡大というのは、1年間としては最大だ。インフレは起こるだろう。債券保有者は「おい、1%の金利では満足できないよ。目の前でドルが減価してるじゃないか」というだろう。彼らは(債券に)高い金利を要求する。なので、私はとても国債に弱気だ。
<デイビッド・ローゼンバーグ>
・超巨大な金融・財政刺激策があったのは間違いない。もしそれがなかったら、より大きなデフレ環境に陥っていただろう。中央銀行はそうなるのを防いだ。私はインフレが起こるとは思っていない。デフレの程度が小さくなるかもしれない、くらいだ。マネーサプライだけでインフレを予想する事はできない。貨幣の流通速度(velocity of money)を見る必要がある。現実は、貨幣の流通速度は低下している。それが、去年の今頃インフレが2%超で、今のインフレが1%を少し超えたところにある理由だ。
ボトムラインは、需要と供給のフレームワークを持たなければならない、ということ。
完全雇用の状態で巨大経済刺激策が入ったのではない。完全雇用状態になるのは、とても先のこと。米国経済には産出量ギャップ(output gap)がある。我々は、GDP比での遊休設備能力(idle capacity)について語ってきた。2008年4Qと同様に、産出量ギャップは深刻である。最終的には、景気循環的なインフレが起こるだろう。5、6年あとのことだ。それくらい時間がかかる。我々は、今、巨大な穴から抜け出そうとしている状態。専門家と呼ばれる人達(so-called experts)が言っているのとは逆に、今はインフレにならない。日本式のデフレを防いでいるのだ(preventing a Japanese style deflationary outcom)。
ローゼンバーグ、言うネ!ジェレミー教授を似非専門家呼ばわりだ。
ジェレミー教授は、株価の(過去の)動きを説明する専門家であって、経済学者ではないので、間違いではないけれど。
さらに付け加えると、本当の専門家でも、インフレ・デフレを予測することはできていない。なので、「専門家」であることがどれだけ意味のあることは、不明。
そして、また日本が不名誉な形で言及されている・・・。日本のビジネスマンとしては悲しい。が、日本のビジネスの現状を知っている身としては、「そう言われても仕方がない」とも思う。