塾長です。
昨日(米国2/17)の米株市場は、小幅下落。
S&P500、3,931(-0.03%)
Nasdaq、13,965(-0.58%)
Russell2000、2,256(-0.74%)
【米国市況】株まちまち、国債利回り低下-ドル指数と原油は続伸 - Bloomberg
債券、為替、コモディティ:
10年債、1.3010
ドル円、105.8700
原油、61.62
Bitcoin、52.241
ビットコイン、騰勢止まらず5万2000ドル超え-連日の高値更新 - Bloomberg
マイクロストラテジーが転換社債の発行増額、ビットコイン購入拡大へ - Bloomberg
ビットコインの上昇は持続不可能、価格安定なければ-JPモルガン - Bloomberg
長期金利上昇が止まりませんが、個人的にはインフレ率を上回らない限り気にしない。
経済指標:
1月 小売売上高[前月比]、5.3%(予想1.0%)
1月 小売売上高(自動車除く)[前月比]、5.9%(1.0%)
1月 卸売物価指数(PPI)[前月比]、1.3%(0.4%)
同[前年同月比]、1.7%(0.9%)
1月 卸売物価指数(PPIコア、食品エネルギー除く)[前月比]、1.2%(0.2%)
同[前年同月比]、2.0%(1.1%)
1月 鉱工業生産[前月比]、0.9%(0.5%)
2月 NAHB住宅市場指数、84(83)
米小売売上高:1月は前月比5.3%増加、7カ月ぶりの大幅増 - Bloomberg
買い物や外食ができるようになったことに加え、新たに600ドルの直接給付が実施され、さまざまなカテゴリーにおいて1月は支出が伸びた。
米生産者物価指数、1月は前月比1.3%上昇-市場予想は0.4%上昇 - Bloomberg
米鉱工業生産、1月は製造業が予想上回る伸び-4カ月連続で上昇 - Bloomberg
米NAHB住宅市場指数が小幅改善-コスト高騰を建設業者は懸念 - Bloomberg
決算が一服したので、個別のニュースは多くない。
Bitcoinだ、Teslaだ、と皆さん騒いでいますが、ポートフォリオの中には退屈で、安定的な株も入れておきたいところ。そんな退屈株の一つ、General MillsのCEO、ジェフ・ハーメニングのインタビュー:
・我々は、既存戦略を先鋭化させた。パンデミック前から売上、利益ともに上昇していた。パンデミックで加速。我々のフォーカスを先鋭化。ペットフード、アイスクリーム、シリアル、メキシカンフード。地理的には、北米、UK、フランス、中国、ブラジル。我々の戦略は機能しているので、それを先鋭化しただけ。
ー今後、家庭での消費が減っていくのでは?
・売上の伸びは今年度前半8%だった。そのうちの第2四半期(9~11月)は、7%伸びた。昨日ガイダンスを示した。第3四半期の売上は7%上昇。まったくもって家庭での調理・食事が衰える兆しはない。実際、オーストラリアや中国では、ロックダウンが終わったにも関わらず、家庭での消費は強いままだ。人々はまだ家で働いている。多くのミレニアム世代は、初めて料理を覚えた。
ー株価は反応していない。株式市場が間違っているということか?
・もちろん、いくらか変化はあるだろう。ワクチンが広まれば、人々は外食する。私が言いたいのは、人々は家で働く機会が増え、毎日オフィスに行かなくなる。すると、家で料理する機会が増える。私にとって、人々が以前と同じくらい外食すると信じるのは難しい。人々は、(外食を減らすことで)多くの出費を削減できると学んだ。今とまったく同じ状況が続くか?と問われれば、答えはNoである。以前とまったく同じ状況に戻るか?と問われれば、明確にNoと答える。それは米国外の市場で見られる現象。
ーシリアルは減少し続けてきた。パンデミックで一時的に盛り返したかも知れないが。
・ミレニアム世代はシリアルを食べるようになった。その子供がターゲット。パンデミック前、シリアル市場は数年間にわたり減少し、フラットになった。しかし、実際、General Millsはシリアルのビジネスを米国、カナダ、フードサービス、国外でのジョイント・ベンチャーで、3年連続で伸ばしてきたのだ。我々(のシリアル)は、パンデミック前から成長していた。パンデミックで加速したのは間違いない。パンデミック後も成長できると、さらに確信することができた。
業界で最も大切(cherished)なブランドを持っている。Cheerios、Sinamon Toast Crunch、Lucky Charmsなどだ。消費者はこれらのブランドを愛している。今はもっと愛している。
ー企業買収、多角化が上手く行っているようだが、この先は?
・パンデミック前に勢いがあったのは、既存カテゴリーでうまくやっていたから。さらに、Blue Buffaloを取り込んだ。我々が買収して以来、2桁の伸びだ。前四半期は、18%伸びた。ペットフード事業は、我々が企業買収をうまくやれるという事と、既存事業を並行して好調に保てる事を示したのだ。将来を見ると、既存事業に追加できるエリア、我々独自の力によって成長させられる領域を狙っていきたい。Blue Buffaloがその例だ。新たな事業を追加できることに興奮しているが、既存領域でも効果的に競争していく。我々はそれができると結果で示してきた。
GISの業績が良いのは、コロナで人々が家で食事するようになったという偶然に支えられているのは間違いない。しかも、コロナ前にペットフード会社を買収し、コロナでペットを飼う人が増えたという、どうしようもない程の幸運があった。こういうのを見ていると、会社、事業って、運だよな~、と思わずにはいられない。
さらに今後、その上で示した全国民への給付金も追い風になるはず。
CEOも強気になるってもんだ。
これからも(かつてのKHCのような)大型買収・合併など模索せず、事業を着実に伸ばし、配当を払って欲しい。アクティビストととかが入ってこない事を祈ります。