塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

3月3日、自動車関連ニュースまとめ

塾長です。

 

昨日(3月3日)も、自動車関連でいくつかオモシロイニュースがあったので、書き出しておきましょう。

 

Teslaがモデル3下位グレードを日本で値下げしたので、注文が増えているそうです:

テスラ「モデル3」、日本で販売急増-値下げでEV不毛の地に変化 - Bloomberg

この辺は、日本で広く報道されているので、今更コメントするほどでもないネ。

 

カリフォルニア州Petaluma市では、ガソリンスタンド新設が認められないらしい。同市テレッサ・バレットのインタビュー:

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詳細は割愛するが、「2030年カーボンニュートラルに向け、ガソリンスタンドは十分足りている。既設のガソリンスタンドは16個あり、住民は5マイル走ればどれかに辿り着ける。住民からの文句は出ていない。」などと言っている。

ふむふむ。日本では、特に地方でガソリンスタンド難民が出てきているらしいので、もしかしたら、地方で電動化が加速したりして。

 

 

Li-Cycleは名前の通りリチウムイオン蓄電池からレアメタルを抽出してリサイクルする会社。SPACで上場するらしい。

そこで、CEO アジャイ・コッカーのインタビュー:

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ーSPACによる上場で、資本は十分調達できるのか?

・短く答えるとYesだ。我々は商業的なリチウムイオンバッテリーのリサイクラーだ。北米で最も大きい。41のバッテリー供給となる顧客がいる。彼らはEVやバッテリー製造業者として最大。2030年までの契約。資本は用意できた。今日の時点で、毎年様々な形のリチウムイオンバッテリー数千トンを処理し、サプライチェーンに戻している。Urban Miningと呼んで良い。ニッケル、リチウム、コボルトなどの、最大の2次供給源である。上場により、我々はプラットフォームを手にする事ができ、ビジネスを革新できる。

ー拡大(scale)するための能力について教えてくれ。

・その道筋はついている。これを実証しているのは我々のテクノロジーとオペレーションである。今まで、バッテリーは熱処理されてきた。他の企業は、(バッテリーを)ゴミとして扱い、燃やして、残ったものを再利用。サステイナビリティ、ESG、経済的立場からすると、よろしくない。我々は2 stage modelを使う。スポークとハブのモデル。スポークは、我々の元からある機械的な工場。そこでバッテリーを受け入れ、中間製品にする。今は2つあり、今後5年で20工場に増やす。次のステージでは、リチウム、ニッケル、コボルトを取り出す。科学的処理で。ロチェスターに工場を建設中。この取引(SPACによる上場)でそれが可能になる。これはコモティティというより、specialitiesである。

 

バッテリーリサイクルで最近気になっているは、バッテリーの技術革新の速度。今までコボルトが足りない!とか、叫ばれていたけれど、Tesla Model3でリン酸化鉄リチウムバッテリーが使われるようになったりして、「あれ、コボルトは不要になったの?」と思ったり思わなかったり。Teslaによると、まだ大型車(Semi、Cyber)ではNCA(ニッケル・コボルト・アルミニウム)系を使うらしいけれど、数年経ったら「もうレアアースは使いません」なんて事になったりして。バッテリー技術の知識がないので、まったく先が読めません。他にも全固体の実用化が予想以上に早くなりそうだったり、技術革新の速度には日々驚いています(なので、投資先を選ぶのが難しい)

 

 

こちらは、XL FleetがNYに大きなEV充電ステーションを作る話。XL Fleetは内燃機関商用車をHybrid車に改造する会社。内燃機関車が無くなったら、商売自体無くなっちゃうじゃん!と思っていたら、充電ステーションの方に舵をきってきた。

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ー2月末に、UBSとパートナーの発表したね。詳しく教えてくれ。

・1000台の充電ステーションをUBSアリーナ(アイスホッケー場を中心とした商業施設かな。現在建設中。)に設置する。UBSアリーナはNYにある。JFK空港から7マイル。このエリアでは多くの充電ステーションのニーズがある。アイスホッケーを見に来たファンや、コンサートに来た客も使える。夜中、アリーナが閉まっている時は、商用車の充電に使う。

ー気候変動への影響を定量的に出すのは難しいだろうが、これをテンプレートとすることで、炭素排出量(carbon emission)にどれくらいの影響があるだろう?

・運輸(transportation)は、米国における炭素排出源として最も大きい。ハイブリッドにより20%削減できる。PHVであれば30~33%。次世代PHVはそれ以上。完全電動化すれば100%削減できる。我々の商品を使えば、商用での排出量を大幅に減らせるということだ。商用車が米国における燃料消費の25%を占めている。UBSアリーナで作ったものを利用し、他の企業と組み同じことができるようになる。

 

最近複数の充電ステーション企業がSPACを通じて上場しており、若干バブルが起きているような気がしてならない。例えば5年後、普通の値段のEVが満充電で600Km走れるようになったとき、どれくらい街中に急速充電設備が必要になるだろう?乗用車であれば家庭で低速充電し、(必要であれば)目的地である商業施設駐車場に設置された低速充電器につないで滞在時間中に補充するという使い方になりそう。商用車の方はどうだろう?バスはバス操車場、クロネコヤマトの配送車はクロネコヤマトの駐車場で低速充電する。長距離トラック向けには、高速道路のサービスエリアを拡大して、多数の急速充電設備を入れる必要はありそう。そう考えると、急速充電ステーションを街中にたくさん置く必要が無いような気がする。何か見逃しているでしょうか?

 

日本では、マンションの機械式駐車場に低電圧充電器を組み込めるようになる?日精だと、こんなの:

タワー式立体駐車場 ラックパーキング EV充電対応型 | プレハブハウス、立体駐車場は、日成ビルド工業株式会社へ

新明和の場合:

【機械式・エレベータ式駐車場】電気自動車充電対応-エレパーク® | パーキングシステム | 新明和工業株式会社

既存機械式駐車場置き換え需要が高まる?改造で対応できる?いずれにせよ、国や地方自治体の補助金をうまく利用できれば、業績に寄与するかも。

ただ、マンションの場合、そんな面倒な話、理事会で通るかなぁ・・・。車を持っていない住民は、拒否しそう。これを機に、カーシェアに移行してしまう人も出てきそう。ならば、タイムズ24の株を買おうか。

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