塾長です。
昨日(米国4/15)の米株市場、再び最高値更新。
S&P500、4,170(+1.11%)
Nasdaq、14,038(+1.31%)
Russell2000、2,257(+0.42%)
【米国市況】S&P500など最高値、景気期待強まる-利回り低下 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
10年債、1.5300
ドル円、108.711
Bitcoin、63,253
10年債利回りが下がっている(&円高)のは、日本の生命保険が米債買っているからだ!って解説:
世界の債券需要、持ち直しの兆し-日本勢の外債買い活発化 - Bloomberg
国債つながりで1件。米国がロシアに制裁:
バイデン政権がロシアに追加制裁、新発ロシア国債の購入制限 - Bloomberg
バイデンがロシアを非難しても、数人のロシア政治家に経済制裁をかけようと、数人の外交官を米国外退去させようと、所詮はジェスチャー。実質的なインパクトは無し。しかし、「ロシア国債買っちゃダメ」というのは実質的な意味がある。なかなか面白くなってきた。
それとの対比で興味深いのは、対中国。こちらもバイデンは外交団を台湾に送ったりコチョコチョやっているけど、実質的制裁はできていない。金融側で戦争できないのには、理由がある:
中国の米国債保有残高、2月は19年7月以来の高水準-1.1兆ドル - Bloomberg
菅総理が訪米して、共同声明を発表するでしょう。そこに何が盛り込まれるかに注目:
菅首相、初訪米へ15日夜出発 17日に日米首脳会談:時事ドットコム
この訪米、1週間延期になっていたという事は、米側は、日本が簡単に飲めない要求を突き付けたのでしょう(日本は最終的には飲むのだけど、ちょっとした抵抗をしたって感じ?)。単にバイデンが忙しかっただけかも知れないが:
菅首相訪米1週間延期 16日首脳会談、米側事情:時事ドットコム
経済指標:
3月 小売売上高[前月比]、9.8%(予想5.9%)
3月 小売売上高(除自動車)[前月比]、8.4%(5.0%)
4月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、50.2(42.0)
4月 ニューヨーク連銀製造業景気指数、26.3(19.5)
3月 鉱工業生産[前月比]、1.4%(2.8%)
4月 NAHB住宅市場指数、83(83)
米小売売上高9.8%増、10カ月ぶり大幅な伸び-景気回復に勢い - Bloomberg
フィラデルフィア連銀製造業指数、4月は1973年以来の高水準 - Bloomberg
NY連銀製造業指数、4月は2017年以来の高水準-予想も上回る - Bloomberg
米鉱工業生産、3月は製造業が持ち直す-大寒波の影響脱する - Bloomberg
米NAHB住宅市場指数、4月は小幅上昇-需給逼迫の中 - Bloomberg
良い指標が連発。
しかし、2月は大寒波&停電で落ち込んでいたので、あまり喜びすぎてはいけないのでは?(少なくとも、2月の指標が悪く出た時、みんな「寒波があったから仕方がない」と言っていた)
個別では・・・、
東芝続報:
東芝、英CVCの買収提案を拒否する方向-報道 - Bloomberg
農林中金、そのような事実はない-東芝への買収提案検討報道 - Bloomberg
東芝経営陣が外国資本からの買収提案を拒否、産業革新投資機構+農林中金がホワイトナイトになるかも知れない、というお話。
面白い。
昨日も大手銀行が決算発表:
BofA、1-3月トレーディング好調-株式ボラティリティーの恩恵 - Bloomberg
米シティ、1Qは株式引受手数料が4倍-SPACの強みが寄与 - Bloomberg
Citiは、リテールの縮小も発表:
米シティ、アジアとEMEAの13市場でリテールバンキング撤退 - Bloomberg
アナリストのマイク・メイヨーは、Citiの動きを「新CEOは改革が速い」と高評価:
(詳細割愛)
メイヨーも言っているとおり、新女性CEOが、20年低迷しているCitiを救えるかに注目!ですが・・・、個人的には「女性CEOだと、周りから足を引っ張られるんだろうなぁ」と、思ったり・思わなかったり。
昨日は他にも面白いニュースが盛りだくさんだったが、長くなってしまったので、Leuthold Groupのストラテジスト、ジム・ポールセンのインタビューで締めちゃいます:
ー良好な銀行決算、良好な経済指標が株価を押し上げた。このラリーに乗り続けるべきなのか?
・我々は恐慌状態から、12か月のうちにwartime boom(戦時好況)に転換した。これはめったにない出来事だ。Wall Streetも、企業自身も追いつくのに必死だ。誰もが小売り売上高の指標が爆発的(blowout)だと期待していた。実際は、爆発を爆発させた(blowout of blowout)。Wall Streetの決算も同様。それら自体が重要ではないかも知れない。既に期待していた事でもある。それよりも、さらに多くの企業経営者が自信を深めるだろう。ガイダンスに出てこないとしても、その自信をstatementとして表すだろう。それが株式市場における引き波(undertow、足をすくうモノ)になっている。人々は、目標株価を強制的に引き上げさせられている。
ジム・ポールセン、いつもどおり外見も発言もシニカルですな。