塾長です。
昨日(米国5/12)の米株市場は、2%を超える大幅安。
S&P500、4.063(-2.14%)
Nasdaq、13,031(-2.67%)
【米国市況】株が3日続落、利回り上昇-CPIの大幅な伸びで - Bloomberg
市場の裏をかいている人がいる、って話。長期投資家としては、その裏をかいて行きたい:
ハイテク株の混乱、オプション市場が一因か-プット需要急増でヘッジ - Bloomberg
債券、為替、コモ:
10年債、1.6950
ドル円、109.67
Bitcoin、52,759
Teslaが環境を理由に、Bitcoinの受け取りを停止:
Bitcoin sinks after Elon Musk says Tesla will not accept the digital coin for transactions
ドージコインは没落の運命、ビットコインは金と競合-アークの専門家 - Bloomberg
経済指標:
4月 消費者物価指数(CPI)[前月比]、0.8%(予想0.2%)
同[前年同月比]、4.2%(3.6%)
4月 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]、0.9%(0.3%)
同[前年同月比]、3.0%(2.3%)
米消費者物価指数、前月比で2009年以来の大幅な伸び-予想上回る - Bloomberg
4月は中古車が前月比10%上昇し、CPI全体の上昇の3分の1余りを占めた。新車価格も上がった。
金融政策:
FRBは「インフレは一過性なので、利上げしないヨ」と、市場をなだめにかかっている:
市場に過度の「泡」ない、インフレ大きく変動へ-アトランタ連銀総裁 - Bloomberg
クラリダFRB副議長、インフレ率上昇は一過性の要因が大きい - Bloomberg
日本関連:
物言う株主米バリューアクト、7&iHD株を1700億円保有と発表 - Bloomberg
バリューアクトは2000年設立の米サンフランシスコを拠点とする投資ファンド。19年に投資先のオリンパスに社外取締役2人を送り込むなど、積極的に経営に関与する投資スタイルで知られる。日本企業では、オリンパス以外にJSRなどにも投資している。
最後は、久しぶりに見たRosenberg Researchのデービッド・ローゼンバーグの解説:
・市場は、真の、継続的なインフレと、価格レベルの調整を、正しく理解できていないようだ。ヘッドラインの下を覗いてみると、価格上昇は一部のエリアに偏っているのが分かる。中古車、ホテル、スポーツイベントなどだ。経済再開となれば、価格が戻るのは予想の範囲内。興味深いのは、クリーブランド連銀がCPIのメディアン(中央値)を公表している。ヘッドラインは0.8%だが、メディアンは0.2%でしかない。すなわち、私の意見では、このレポートは非常に捻じ曲げられている。
ーなるほど、FEDと同じ考えなのですね。一時的であり、問題にならないと。それでは、これがどれくらいの期間続けば、心配し始めるのか?どの分野の価格が上がれば心配になるのか?
・まだ一部のエリアで10%上昇が見られただけだ。例えば、航空券はパンデミック前より20%安い。来月これと同じくらいの数字が出れば、FEDはトーンを変えなければならなくなるだろう。私は、それが起こるとは予想していないが。
こちらが、Cleveland FEDが公開しているMedian CPI(橙色)とCPI(緑):
広く・様々なモノ・サービスの値段が上がらない限り、FEDは利上げしようと思わないだろう、って事ですネ。