塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

大手銀行が続々と株主還元策を発表

塾長です。

昨日(米国6/28)の米株市場は、週またいで連騰。

 S&P500、4,290(+0.23%)

 Nasdaq、14,500(+0.98%)

【米国市況】S&P500が最高値、ハイテクに買い-リフレ取引後退 - Bloomberg

午後から急激に上昇したのは、Facebookへの訴訟(独占禁止法違反)が取り下げられたからなんでしょうか。

フェイスブック株急伸、時価総額1兆ドル突破-米独禁法訴訟で勝訴 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 10年債、1.4780

 ドル円、110.5860

 Bitcoin、34,386

 原油、72.73

ビットコイン上昇、他の仮想通貨と共に-3万ドル防衛成功で強気 - Bloomberg

 

 

経済指標の発表なし。

 

 

金融政策:

 

 

こちらが本当の金融政策。引き続き地方連銀総裁が利上げシグナルを送信:

リッチモンド連銀総裁、22年にも利上げ検討の可能性-数字適切なら - Bloomberg

 

 

財政政策:

マコネル氏、インフラ投資計画と歳出法案の確実な切り離し要求 - Bloomberg

 

 

最後に個別株・・・とうよりも、個別業界。

大手銀行がストレステストを通過し、株主還元強化(自社株買い・増配)→株高が注目されていましたが、どうなったでしょうか?

モルガンSが配当倍増、ゴールドマン増配-健全性審査通過で資本還元 - Bloomberg

Bank of America、-0.14%

JPMorgan、+0.18%

Goldman、-0.02%

Citigroup、-0.06%

Morgan Stanley、-0.79%

Wells Fargo、-1.27%

昨日1日だけを見るとダメでした。さすがに織り込み済みだったという事みたい。

それでも、銀行アナリスト マイク・メイヨーは強気みたい:

www.youtube.com

モルガン・スタンレーが配当を倍にすると発表しました。次のゲストは、メジャーなターニングポイントだと言っています。なぜでしょう?

・規制当局の許可を待たず銀行が望むところに資本を自由に使えるようになった。銀行の配当増加の中央値は10%。これは低金利下、まだローン増加が起こる前の話だ。銀行と、銀行への投資家にとって、贖罪(redemption)だ。コロナ前、銀行は配当を減らすのでは?と心配されていた。それでも、配当は10%増加した。これは”Fast Money”とは呼べないかも知れないが、FastとSlowの中間と言えるだろう。道理にかなった(virtuous)サイクルだ。増配、自社株買いがあれば、クオンツファンド、配当狙いのファンド、インカムファンドが銀行を見直し、買うことになる。新時代であり、銀行の贖罪、高潔なサイクルだ。Bank of Americaを例にとると、17%の増配。自社株買いで$30Bの株主還元があると予想している、来年にかけて。市場価値は$350B。$30Bは約8%だ。グローバルで探しても、8%の利回りなんて他にない。ジャンク債でさえ4、5%だ。

ーBank of Americaの株は今年既に38%、Morgan Stanlyは28%上昇している。既に織り込み済みでは?

・だから今日はベルを持ってきた(注:実物のベルを手に持っている、動画参照)。今まで見てきたのは第一幕に過ぎない。第二幕は一夜にして起こるわけではない。次の5四半期に渡って、増配、自社株買いが行われる。そして、銀行での借り入れが増えるだろう。第三幕では、効率向上が起こる。今は第二幕の始まり。それは12~18か月続く。

ー私は銀行をロングしているし、割安だと思うが、Fintechが心配でもある。

・素晴らしいFintech企業が存在する。銀行の手が届かない所や、給与支払いの分野で素晴らしい働きをしている。銀行業界は、恥じるべきだろう。しかし、Bank of America、JPMorganもFintech企業だという事を忘れてはならない。多くの顧客基盤があり、”自動請求支払い”以上の事ができている。また、銀行業界以外のデジタル・トランスフォメーションを経験した業界では、より高いPERが得られている。銀行も同様に評価されるべきだと我々は考えている。少なくとも、効率化は見られるだろう。

ー銀行を評価するとき、どこを一番みるべきだろう?私にとっては有形資産なんだが。

・効率向上だ。売上 対 支出。それは長期に渡ってみるべきもの。

今一つに絞るとしたら、net interest incomeに注目してみて欲しい。伝統的な銀行の収入。20年第一四半期と21年第一四半期を比べると、net interest incomeは歴史的に減少した。これから金利上昇とローンの増加によって、増加に転じるはずだ。それが利益の増加に直結するだろう。

 

この後、解説者から「やっぱりfintech企業の方がよくない?」「金利カーブがフラット化したら逆風だ」などの話が出て(バランスを取って)、このコーナー終了。

 

大手銀行を少し持っておくのは悪くないと思いマス。

「少し持つ」なら、S&P500買っておけば良いのでは?とも思いマス。