塾長です。
先週（7月29日かな？）のニュースですが、Nikola創業者トレバー・ミルトンがニューヨーク南地方検事局から詐欺容疑で訴えられました。
日本語ニュースでも取り上げられているので、「今更」という感じかも知れませんが、この手の詐欺ニュースは面白いので・・・：
ニコラ創業者のミルトン元会長を起訴、投資家を欺いたと米検察当局 - Bloomberg
電動トラックメーカーNikolaの創業者ミルトン氏、詐欺容疑で起訴 | TechCrunch Japan
こちら、CNBCの報道：
・今手元に検事局からの29ページのレポートがある。トレバー・ミルトンはNikolaで車の開発に関して嘘をついていた。全てに関して述べないが、DOJによると基本的には次の容疑だ。
2018、2019年、SPACによる上場のプロセス中、彼は水素燃料トラックの開発に関して嘘をついていた。３つの製品に関わる。１つはNikola Oneと呼ぶセミ・トラック。彼らは、車が動作（functioning）すると言っていたが、動作していなかった。Badgerという名の電動ピックアップ・トラックについて、トレバー・ミルトンがSNSでプロトタイプができたと発信した時、まだ完成予想図（rendering）もできていなかった。最後が水素の供給について、彼は嘘をついていた。
起訴状には次にようなことも書かれている。詐欺によってNikokaの価値があがり、ミルトンはForbsが発表する世界金持ち100人にも選ばれた。一時期価値は$3Bにも上った。
多分これがミルトンとNikolaにとって最終章となるだろう。Nikolaの反応は、これらはトレバー・ミルトンへの起訴であり、会社に対するものではない、今会社はミルトンとなんの関りもない、との事だった。ミルトンにもコンタクトを取ろうとしている。
Hindernburg Researchによる告発から始まったこの結果は、それほど驚くにあたらない。検事局が、その中心でミルトンが嘘をついていたと告訴したのである。
なぜ会社（Nikola）は訴えられないのですかね？
当時会長だったミルトンの単独犯行だったって事？仮に、豊田章男が自分のTwitterアカウントで「トヨタは世界一の電気自動車作ったぜ」と嘘のつぶやきしたら、トヨタはお咎め無し？いやいや、会社が嘘を否定しなければ、同罪（共犯）でしょう。
こちら、Nikola株価（YTD）：
まだ市場価値は5千億円近くもある（まだ下がる余地はある）。
次の話題はスカーレット・ヨハンソンがDisneyを訴えた件。7月29日付。
ヨハンソンのギャラが映画興行収入連動になっていて、DisneyはBlack Widowをオンライン同時配信したので、ギャラが減ったじゃないか！って怒っている：
それに対してDisneyはステートメントを出して、「訴えは誰の利益にもならない。裁判は長期化するコロナの影響を無視した悲しく無慈悲なものだ」とのコメントを発表（ただし、この”ステートメント”の存在は確認できず。少なくともディズニー社プレスリリースアーカイブには無かった）：
「契約書にこう書かれているので我々（Disney）が正しいですよ」といった反論ではなく、ヨハンソンへの個人攻撃にしかなっていない様子。
多分ここまでは日本語のニュースにもなっていると思いマス。
ここに、３つの女性団体（Time's Up, ReFrame, Women in Film）が乱入。Disneyのコメントに対して「女性が自身の利益を主張すると、性格の問題だと反撃するのはケシカラン」と怒っているらしい：
ハーヴェリ・ワインスタイン事件で明らかになったように、米国映画業界はセクハラ、性的暴行が横行。その反動と言いますか、対抗で、女性の権利を守ろうという意識の強い人達、団体も存在。
Disneyは黙っておけばいいものを、そんな人たちの神経を逆撫でしちゃったワケです。
こちらDisney株、7月26～30日の５日間チャート。29日（木）からズルズル下げているのが明白。
株主として、Disneyを訴えていやりたいワ。
