塾長です。
昨日(米国10/28)の米株市場は反落。
S&P500、4,551(-0.51%)
Nasdaq、15,235(+0.00%)
【米国市況】S&P500とダウ平均反落、長期債上昇-成長懸念で - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、82.13
10年債、1.5290
ドル円、113.7600
Bitcoin、58.551
イランとEU、11月末までに核協議を再開することで合意 - Bloomberg
カナダ中銀、利上げ時期見通しを前倒し-債券購入プログラム終了 - Bloomberg
ビットコイン大幅安、6万ドル割れ-短期筋が大規模なポジション解消 - Bloomberg
経済指標:
9月 耐久受注財[前月比]、-0.4%(予想-1.1%)
9月 耐久受注財・輸送用機器除く[前月比]、0.4%(0.4%)
米耐久財コア受注、9月は0.8%増 予想上回る | ロイター
個別株:
今日も決算情報がたくさん。
フォード株が急伸、通期利益予想を上方修正-復配も発表 - Bloomberg
GM、利益が市場予想上回る-通期はガイダンス「上限」の見通し - Bloomberg
イーベイ株、時間外で下落-10~12月売上高見通しが市場予想に届かず - Bloomberg
他には、McDonald's、Coca-Cola、Boeing、eBayなど。
昨日は金融関連が総崩れだったのですが、どうしちゃったんでしょうネ?長期金利が若干落ちはしましたが。
特にVisa、Masterの下落幅が大きく、次いでPaypal、Square。
一昨日(米国10/26)出たVisaの決算が期待外れだったという解説もあるのと、こんなニュースも:
ビザと電子決済大手との関係調査、独禁法巡り米司法省=WSJ | ロイター
(ソースはWall Street Journal。有料記事。)
オモシロニュースこちら。保守派非営利団体がBlackRockへのアンチ・キャンペーンを実施。詳細は割愛します(実際に動画を見てもらった方が早い)が、米国のカネを中国に投資しているBlackRockはケシカラン、という内容:
小粒だけれど、重要かも知れないニュースはこちら。BNPL(Buy Now, Pay Later)を提供するAffirmがAmerican Airlinesと提携。こちら、そのニュースリリース。
・Affirmは本日(10月27日)、American Airlinesとパートナーシップにより、資格のある旅行者がAffirmの分割払いで飛行機チケットを購入可能になったとアナウンスした。Affirmはホリデーシーズン前にこの契約を結べたことになる。Affirm Consumer Spend Reportによると、消費者の半数以上が本ホリデーシーズンにおいて伝統的に家族で集まるスタイルよりも保養地に出かける、と伝えた。
・「消費者は出かける事に飢えているが、旅行を予算の範囲に抑えることにも気を使っている。Affirmの調べによると、74%のアメリカ人は本ホリデーシーズンにおいて通常よりもカネを使うと回答した一方、64%は彼らが思うような旅行を予算の関係でできないだろうと心配している。」とAffirm Chief Commercial Officeシルビジャ・マルチンセビックは述べた。「我々はAmerican Airlinesとのパートナーによって、支払いの柔軟性、透明性、コントロールを提供できることに喜びを感じている」
・選ばれたAmerican Airlinesの顧客は支払い時にAffirmを選択することによって$50以上のチケットであれば支払総額を月賦で買うことができる。顧客は支払総額を示され、そこで同意した金額以上を支払う必要はない。Affirmは遅延手数料や隠れた手数料を取る事なく、全ての金利は提示され、上昇することはない。
・aa.comにおいて、選ばれた顧客が、適格なチケットの支払いを行う際、支払い方法としてAffirmが表示される。Affirmは今後数週間でより多くの米国顧客に提供されるようになる。・・・
最後はジョシュ・ブラウンのコメント:
ー金融株が弱いのはVisa、fiservを責める声がある。四半期ごとの(クレジット)カードのトレンドが、主に銀行にではあるが、重しになっていると言う人もいる。あなたはどう思っていますか?
・Visaが風邪を引いた。Mastercardも同じ風邪にかかった。少し違うトレンドではあるが、American Express、Discover Financial、CapitalOneも同様。興味深いのはAffirmが影響を受けていないように見えること。多分、その成長余地が大きいからだと思う。Visa、Masterにとっては、国境を越えた支払いが増える必要がある。より多くの旅行。忘れてはいけないのは、8月にデルタ変異種の急激な流行があった。多くの事がキャンセルになった。売上に関して、チャレンジだった。しかし、Visaのガイダンスは酷いものではない。アナリスト予想は20%だったのに対して、17%を示した。あなたが投資家だとしたら、これは買いのチャンスかも知れない。壊滅的だとは言えないからだ。世界経済の回復ペースに対する見立ての違いでしかない。俺はVisaを持っていない。Mastercardを以前所有していたが。それはFintechからの脅威が迫っているからだ。Buy Now, Pay Laterのトレンド。俺と、俺の客の一部が買っているのは、Klarna。非上場だ。いつ上場するかは分からない。Paypalも持っている。クレジットカードが提供している20%の金利が、この先長く続くとは思えない。
最後の点には同意します。新興企業はクレジットカード企業が囲い込んでいるこのオイシイ市場を取りに来ている。そのうち、FacebookがAffirmを買収する、なんて事も起こるかも知れません。この範囲だけを見れば、Paypal、Square、Affirmなどに全力投球したくなる。
ただ、マクロな視点では恐怖に震える毎日。日本バブル後の惨劇が忘れられない。中央銀行がカネをばら撒いて、経済が過熱し、物価、特に土地が上昇し・・・、という流れは、今の状況とまったく同じ。その裏で糸を操っていた(と言われる)米国も、同じ過ちを繰り返した(世界金融危機)。日本と米国の重要な違いは、バブル後に復活したか、否か。未だにバブル崩壊を引きずる日本、日本人。ムムム。