塾長の資産運用

アメリカ株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

キャシー・ウッド、ARKKが売られ過ぎて自爆する。

塾長です。

先週金曜日(12/26)辺りから、インフレ懸念、金融引き締め懸念にオムニクロン恐怖(経済制限の可能性)が重なり、米国株式市場全体が下げ基調。そんな中でも特にhigh flying names等とも呼ばれる比較的若い超成長株が大きく売られている。

それらを多く集めたETFを作り、運用しているのが、Ark Invest。ARKの主力商品、旗艦ETFがARK Innovation ETF(ARKK)。投資家の中には、今のバブルが弾けた場合のヘッジとしてARKKをショートする人もいるくらい超有名。そんなARKKの価格は目も当てられない状況になっている。下のグラフは年初来の値動き:

f:id:alibertarian:20211204150701p:plain

ARK Innovation ETF YTD 2021/12/3 - Yahoo Finance

2月8日につけた最高値$156.58が、昨日(米国12/3金)時点で$93.53。40%ダウン。

ARKKはTesla株を多く組み入れており、創業者イーロン・マスクが税金支払いのために自身の所有するTesla株を売ったのもunluckyだったと言えば、unluckyでした(とは言え、Tesla株は最高値からはサゲているものの、年初からは15%上昇しているので、ARKK値下がりの原因とは言えない)。

 

さて、毎月第一金曜日。雇用統計が出る日、Ark Investのキャシー・ウッドはマクロデータや自社ETFの運用方針だったりをWEBキャストしていて、Youtubeにもアップロード。

数時間前に12月分が出てましたので、自社ETFの調子の悪さを説明している(言い訳している)部分を簡単にご紹介:

www.youtube.com

・最近「夜眠れなくなることはあるか?その理由は?」と聞かれる。市場が下落基調にあるとき、我々が持っている株がそれ以上に売られる事だ。我々のファンドは、記録的なリターンを目にするだろう。5年、年率4割上昇。DNAシーケンシング、ロボティクス、エネルギー貯蔵、AI、Block Chainによるもの。FUD(Fear, Uncertainty, Doubt)によって、投資家がベンチマーク(S&P500などのインデックス)に向かっている。我々の戦略は、ベンチマークに載らないような会社の株を買う事だ。多くの投資家がベンチマークに向かうとき、我々が持つような株は売られる。私はこれを何度も何度も経験しており、今回も同じこと。

・2月、我々のファンドはピークを付けた。その時点でのリターン期待値は、5年間CAGR15%だった。株式市場の平均と比べて、約2倍。今日時点、ファンドが持つ株が下がったので、期待値はCAGR約40%上昇となった。我々は2月の時点に比べて、より心地よい状況(comfortable)だ。

・我々は市場についてブレーンストーミングした。今市場が下げている理由はいくつかあるだろう。税金が理由の一つ。これはすぐに収まる。市場のレバレッジ。特に若い投資家はレバをかけている。それが掃除された。多くの人が指数的成長を見たことがないので、我々の持つような株は売られる。特にリスク・オフの期間、過去が参照される。アルゴリズム取引は過去に起こったことを元に、何を買うか、何を売るか判断する。アルゴリズムは将来の事を何もわからない。我々は、(株式の)取引の半分がアルゴリズムによるものだと考えている。

 :

旗艦ファンドが40%も値下がりしたら「死〇」「殺〇〇やる」等の脅迫メッセージがたくさん届いていると思います。一生懸命、投資家を説得しようとしているのが伝わってきます。人のカネなんぞ運用したくありません。

さて、言い訳の一つとして、アルゴリズム取引を上げていますが、キャシー・ウッドが大好きなAIの適用例だったりしないでしょうか。過去データを学習して、将来の動きを決定するのは普通のAIのやり方(教師無し学習もある)。自分で自分の足を踏んでいるというか、自爆しちゃったような・・・。

アルゴリズム取引にはそんな高度なAIは使われていない、主に高速取引の事を言っているのだろう・・・と解釈、反論はできるでしょう。しかし、それをさらに裏返して考えると、今、世の中で騒がれているAIのほとんどは、その程度だったりしませんか?と思ったり、思わなかったり(自動運転や機械翻訳のようにスゴイのもある)。

 

ちなみに動画ではARKKが安い理由以外にも、債券、イールドカーブ、中国、財政、雇用統計、小売り、自動車、コモディティー・・・の解説もしているので、ご参考まで。