塾長です。
昨日(米国12/14)の米株市場、また下げた。PPIが予想より高かった→インフレ懸念→金融引締め(短期債利回り上昇)→景気悪化(長期債利回り低いまま)、という流れらしい。3か月後には違った事を言っていると思いマス。
S&P500、4,634(-0.75%)
Nasdaq、15,237(-1.14%)
【米国市況】株が続落、FOMC決定控えインフレ懸念再燃-ドル上昇 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、70.17
10年債、1.4300
ドル円、113.7400
Bitcoin、48,262
仮想通貨が大幅安。「FOMCを前に・・・」という解説がなされているけれど、”独立通貨”ではなかったの???と。
【US市場】ビットコイン、4万6000ドル台まで下落──FOMCを前に強気センチメント弱まる | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
経済指標:
11月 PPI[前月比]、0.8%(予想0.5%)
同[前年同月比]、9.6%(9.2%)
11月 PPIコア指数[前月比]、0.7%(0.4%)
同[前年同月比]、7.7%(7.2%)
米生産者物価指数、11月は前年比で過去最大の伸び-予想上回る - Bloomberg
明日は11月CPI発表と、FOMC終了後パウエル会見があるので、山場ですネ。
個別株:
Block(旧称Square)の株価が下げ止まりません。昨日の時点で、最高値(8月5日、281ドル)から40%も下げている。こちら年初来の株価チャート:
ジャック・ドーシーがなんとかしてくれると信じたい。
まずは、CashApp新機能のニュースが出てました:
・Blockは支払いアプリであるCashAppに株とBitcoinをギフトとして送れる新機能を追加した。クリスマスを数週間後に控えたタイミング。直前に、デジタルでギフトを送ろうとしている人には良いだろう。CashAppは既にほかの人にBitcoinを送ることができるが、それは送り手が仮想通貨を持っている場合に限られる。今回の新機能では、ドルか、デビッドカードがあれば、それを元に株やBitcoinを送ることができる。贈られた側は、株やBitcoinで受け取ることもできるし、ドルで受け取ることもできる。贈る相手はCashAppのユーザーに限られる。これはユーザー獲得の機会となる。アナリストはこれをネットワーク効果と呼んでいる。誰かに現金や、この場合はギフトを送ろうと思ったら、相手にアプリを使ってもらわなければいけない。そうやってユーザー数が雪だるま式に膨らむ。PaypalのVenmoも同じ。紹介制度や景品を配ったりもする。AffirmからPaypalまで、扱う商品を増やし、the go-to finance app(そこに行けばなんでも揃う経済アプリ)になろうとしている。
Blockが新機能で頑張っているというニュースでもありますが、最後は「競争が激化している」という結び方・・・。
こういうときはアナリストの良い評価を聞いて、気分を落ち着けましょう。MoffettNathanson リサ・エリスがこんな事を言っていた:
ーキャッシー・ウッドは「インフレ期待により、イノベーション株が売られている」と言っていた。同じことがFintech株にも言えるか?
・Square(現Block)にとってはそうだ。Paypalにとってはそれほどでもない。Squareの価値の多くが将来の期待からきている。金利が上がれば、自然とその価値が圧縮される。Visa、Mastercardも弱い動きを見せている。それはコロナのせい。コロナが国をまたがる決済の回復を阻害している。パンデミック前、それは売上の20%以上を占めていた。それが、2019年比60%にしか回復していないのだ。彼らの株が上昇しないのは、そのせいだ。
ー今あげた名前のうち、買いのチャンスだと思えるものはあるか?
・Visa、Mastercardだ。他のFintech企業にとって代わられるといった不安があるが、売られ過ぎ。それらは新しいものではない。国をまたがる決済が復活すれば、大きく上昇するだろう。Visa、Mastercardの売上はこれからの2年で20%伸びる。
次に買いの機会と言えるのはSquareだ。SquareではなくBlockでしたね。Blockは過去数か月で25%下落。CashAppはパンデミック中に大きく成長した。今年の夏、AfterPayを買収した。2022年第一四半期に大きなカタリストとなるだろう。
ー今画面に目標価格を出している。Mastercard 460、Visa 300、Square 340、Paypal 320。なぜBuy Now Pay Laterなのか?
・AfterpayがSquareにもたらすものは、2つある。1つは、CashAppにクレジットを持ち込む。今のCashAppは、個人間のやりとりは、デビッドに限られる。2つ目は、Afterpayにはアプリの中に革新的なデジタル・マーケティングとショッピングサービスを持っている。オーストラリアでは、ショッピングの30%がAfterpayのアプリ経由で行われている。Squareはその機能をCashAppに持ち込み、ユーザー数増加、ユーザーのエンゲージメントを高めることができる。
うーん、Visa、Masterにするかな・・・。
話は(いつものように)逸れるけれど、クリスマスや誕生日に株を贈るのは素晴らしいと思います。贈られた子供は、投資の大切さややり方を覚えることでしょう(自分が子供に時に、株を贈られたかったなぁ)。
米国には、株をギフトとして贈るサービスを提供する業者がある。電子的に株を買ってオシマイ、ではなく、「Stock Certificate」というものを額に入れて送ってくれるみたい:
#1 In Share of Stock Gifts - Buy Disney stock and 140 others
普通のオンライン証券会社も同様なサービスを提供している(こちらは子供の信託口座を開いて株を買ってあげるだけ):
Schwab Stock Slices™ - Give the Gift of Ownership | Charles Schwab
日本にはジュニアNISAがあるけれど、今の首相は株価を下げたくて仕方がないみたい。
金融所得課税を見直し、「1億円の壁を打破」-岸田氏 - Bloomberg
岸田首相が自社株買い規制に言及、「ガイドライン」検討-株価下落 - Bloomberg
「株取引は怠け者の悪人がやるもの」「株なんて怖いものに手を出すな」と教えたいのかな?