塾長です。
昨日(1/11)の米株市場は、ようやく反発。パウエルさん、うまく逃げ切った模様。あとでビデオを見てみよう。
S&P500、4,713(+0.92%)
Nasdaq、15,153(+1.41%)
【米国市況】S&P500は6日ぶり反発、パウエル氏がインフレ抑制姿勢 - Bloomberg
インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は、「私は過去にパウエル氏を『スーツを着たゴルディロックス』と呼んだことがあるが、本日もある程度、この役を演じたと思う」とコメント。パウエル氏は「バランスシート縮小とインフレとの闘いに関して適切なメッセージを送る一方、当局の計画に対する市場の反応を気に掛けていることを最終的に示唆する全体的なトーンとのバランスを非常に慎重に取った」と評価した。
:
バイタル・ナレッジの創業者、アダム・クリサフルリ氏はパウエル氏の発言について、「最近のFOMC議事要旨で示唆された内容や、他の米金融当局者によるここ数日の発言で示唆されていた内容よりもややハト派的だった」と述べた。
債券、為替、コモ:
原油、81.26
10年債、1.7460
ドル円、115.3260
Bitcoin、42,850
ビットコイン、近くデッドクロス形成か-経験則は必ずしも弱気でなく - Bloomberg
金融政策:
この記事を読むと、パウエルさん、結構タカ派のトーンだったみたいですが。
パウエル議長、FRBはインフレ抑制と景気拡大持続に取り組む - Bloomberg
「バランスシートの規模がかなり大きくなっているため、ランオフも速いペースとなる可能性がある。早く開始し、速いペースで実行するだろう。そこまでははっきりしている」
:
ブレイナード理事は13日の上院銀行委指名承認公聴会で証言する。
3月利上げは規定路線ということで:
3月利上げ求める声、米金融当局者で高まる-メスター総裁らも支持 - Bloomberg
個別株:
CitiがMexicoのリテール銀行業務から撤退。日本からは2014年に撤退済み(三井住友に売却)。20年、アジア市場から撤退を発表したのに続く、リストラ策。
米銀シティ、メキシコのリテール事業撤退 アジアに続き: 日本経済新聞
多分、時間的には市場クローズ後の発表。After hoursで+0.91%、67.72ドル。
こちら、1か月チャート。
PER 6.36、Forward Dividend & Yield 2.04(3.09%)。美味しそうに見える。
14日、Citi、JP Morgan Chase、Wells Fargo、Black Rockが決算発表予定。ここでポジティブサプライを出してくるかもネ。
Citiにするか、VFH(Vanguard Financeials Index Fund ETF)にするか・・・。
最後は、トニー・ドワイヤー(Tony Dwyer)の市場見通し。
ーあなたは株式市場に警戒をしているようですね。普段は強気で、楽観的なのに。
・市場は、究極的には、企業利益の方向性に関連する。経済見通しが悪くない限り、利益の方向性はポジティブ。FEDがイールドカーブ逆転を起こさない限り、あなたは(株の)買い手でいたいはずだ。問題は、いつ上値を追いかけるのは止めるかだ。1980年以降、S&P500が年率25%以上上昇するとき、毎回修正(correction)に見舞われた。上期に中央値5.2%下落だ。今年の戦術的ポリシーは、我々のキーとなる指標を使って、売られ過ぎた時に買う、だ。
ーその売られ過ぎ状態に入りましたか?
・まだだ。2%しか下がっていない。中央値は5.2%。私は、自分のチームに対して、S&P500の10日間移動平均をガイドにしろと言っている。昨日の朝は嫌な気分になっただろうが、まだ売られ過ぎではない。VIXの10日間変化も指標として使う。50を超えたら行き過ぎだ。
私には、金利に関する議論が興味深い。未だ債券買取りを止めていないFEDが、利上げを4回する、年の半ばでバランスシート縮小すると、皆が噂している。もしかしたら起こるかも知れない。そうだとしら、なぜあなたはまだ債券を買うというのだろう?私が言いたいのは、人々は先を行きすぎていて、それがいくつかのテック株の売られ過ぎと跳ね返りを起こした、という事だ。
ーボラが高く、金利が不確かだとしたら、どうするべきか?
・株価下落に賭けている時、下がっている時に動かない。去年10月のテーマはBanks Tanks Shanks and Cranksだった。金融、工業、素材、エネルギーという意味だ。それれは既に上昇してしまった。過去を見ると、Russell1000 Valueが、Russell1000 Growthをこのようにアウトパフォームするとき、反転が起こる。昨日、今日でそれが起きた。しばらく続く可能性があるが、最終的に、今年は景気循環株を持っていたい。
ー決算シーズンが始まります。変化が起こるでしょうか?
・大きな疑問は、インフレによって企業利益(margins)が減少するか?だ。我々の研究では、marginsはマクロなレベルでピークを迎えていない。もちろん、個々の企業で見れば影響を受けるのもあるだろう。しかし、マクロなレベルで見た場合、S&P500 oprating margins(営業利益)はサイクルの終わりまで伸びて行く。サイクルの終了は、売上が減少する時だ。企業は、売上が伸びている間は、(販売)価格の引上げで対応できる。S&P500のoperating marginsと強く逆相関になっているのは、失業率なのだ。失業率がピークを迎える、すなわち失業率が下がりきって、上昇に入る気、人々はカネを使うのを抑え、企業の売上が減少し始め、究極的には利益を圧縮する。その時まで、利益にプレッシャーがかかっているという過大な予測と自社株買いによって、株価は上昇するだろう。
もっと分かりやすくしゃべってくれないものか・・・。こんな事を言っている(と思われる)。
- 直近の株価下落は、FEDの動きを先取りし過ぎた人達による売り。リバウンドが起きている。
- しかし、過去の値動き、テクニカル的に見ると、株価はまだ下がる。VIXなども見ながら、高値から5.2%以上下げたら、景気循環株を買う。これは今年1~6月に起きる可能性が高い。
- ファンダメンタルズ的には、企業の営業利益はまだ伸び、自社株買いもあるので、1Q決算では、株価は上昇するだろう。企業利益は、失業率低下が反転するまで伸び続けるのが通例だ。
下がるのを待っていたら、いつまで経っても買えないヨ・・・。
確かに、もう少し下がるのを待ちたいところではありますが、市場のタイミングを計るのは難しいので、定期買付をメイン、スポット買いを補助、の方針を継続ですナ。