塾長です。
昨日(米国1/12)の米株市場は、CPIが予想通りだったことから上昇。
S&P500、4,726(+0.26%)
Nasdaq、15,188(+0.23%)
【米国市況】株が続伸、ドルは大幅下落-米CPIほぼ予想通り - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、82.77
10年債、1.7250
ドル円、114.6900
Bitcoin、43,984
原油上昇、10年債頭打ち、ドル安ですか・・・。
経済指標:
12月 CPI[前月比]、0.5%(予想0.4%)
同[前年同期比]、7.0%(7.0%)
12月 CPIコア[前月比]、0.6%(0.5%)
同[前年同月比]、5.5%(5.4%)
米インフレ高進、今後も続く公算大-FRBに行動求める圧力強まる - Bloomberg
米地区連銀経済報告:成長期待はなお高い、一部では低下も - Bloomberg
金融政策:
ブレイナードはハト、タカというより、”のらりくらり”という印象。議会証言はそれが正しいですネ。
ブレイナード次期FRB副議長、高インフレ抑制が最も喫緊の課題 - Bloomberg
クリーブランド連銀総裁、緩和策解除の論拠「極めて説得力ある」 - Bloomberg
個別株:
今日もWells Fargo マイク・メイヨーは銀行推し(それが仕事だからネ):
ー銀行株の調子が良い。今日はプラス、年初からKBW Bank Indexは11%上昇。今週後半には銀行の決算が始まる。
KBWは上昇したのだが、投資銀行であるMorgan Stanley、Goldman Sachsはどちらも3%程度下げた。Jefferiesの資本市場(capital market)でのパフォーマンスが悪かった※1。心配にならないか?
・去年銀行株は(市場を)アウトパフォームした。2022年もそうなると期待している。今年のテーマは、mainstreet bankingである。伝統的な銀行の売上は、今後2年間、1980年以来の成長を見せる。Pack Man、MTV、ド派手なピンクのTシャツの再来だ。その成長が、資本市場における売上減少に取って代わる。我々は(手数料収入の減少は)織込み済みだ。
ー株価は、あなたの目標価格に既に近づいていますね。先月と比べて、上昇余地は少ないですね。
・株価上昇は、我々の想定を超える金利上昇期待によるもの。我々の想定は、今年2回の利上げだ。数日前、ジェイミー・ダイモンは4回利上げがあるかも知れないと言っていた※2。そうなれば、株価はさらに上昇するだろう。
しかし、今目にしているのは、記録的なドライ・パウダー(dry powder、手元資金)である。現金、現金同等物の意味。銀行のバランスシートのほぼ1/5を占めている。そして、貸出増加(loan growth)のリターンがある。第四四半期、過去5年で最も高い貸出増加を見せた。そこに、高い金利が乗ってくる。Fintech、Bintech、巨大小売りが銀行から市場シェアを奪っていくという議論があるが、伝統的な銀行の売上は予想を超えて成長するだろう。
売上だけの話ではない。利益も伸びる。銀行は技術革新により利幅を拡大する。
技術革新は売上も伸ばす。過去10年技術革新を採用してきた恩恵出てくる。
※1:ジェフリーズ、債券トレーディング収入急減-ボラティリティー低下で - Bloomberg
※2:FRBによる経済軟着陸は可能、「われわれが幸運なら」-ダイモン氏 - Bloomberg
大部分は以前からの主張の繰り返し。新しいのは次の2点かな。
- トレーディング部門の落ち込みは織込み済み。
- 2回利上げの想定で目標価格を設定している。それ以上は上振れ要因。
こちら、昨日の金融株の値動き。
Goldman、Morgan Stanleyが売られている。単なるトレードの結果であれば良いけれど、期待外れの決算を示唆している?(インサイダー取引的な値動き?)
こわいこわい。