塾長の資産運用

アメリカ株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ローゼンバーグ】経済界のチアリーダーを信じるな。

塾長です。

昨日(米国1/14)の米株市場は、なんとか踏ん張ってヨコ。

 S&P500、4,662(+0.08%)

 Nasdaq、14,893(+0.59%)

【米国市況】ハイテク主導で株が持ち直す-国債利回りとドル上昇 - Bloomberg

Bloomberg記事見出しは”ハイテク主導”となっているが、セクター別で見ると1番はエネルギー(+2.35%)、2番がテクノロジー(+0.89%)。

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SPDR sector ETF 2022/1/14 - Yahoo Finance

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、84.27

 10年債、1.7720

 ドル円、114.2000

 Bitcoin、43,121

 

 

経済指標:

 12月 小売売上高[前月比]、-1.9%(予想0.0%)

 12月 小売売上高(除自動車)[前月比]、-2.3%(0.2%)

 12月 鉱工業生産[前月比]、-0.1%(0.3%)

 1月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値、68.8(70.0)

米小売売上高、予想以上の大きな減少-インフレや感染拡大が逆風 - Bloomberg

この統計はインフレ調整をしておらず、調整後はさらに弱い数字になるとみられる。

 

米製造業生産、12月は予想外の低下-資材や労働者不足が影響 - Bloomberg

 

米ミシガン大消費者マインド悪化、過去10年で2番目の低水準 - Bloomberg

 

 

金融政策:

3月利上げへの地ならし発言1つ。

NY連銀総裁、利上げ決定に近づきつつある-力強い労働市場踏まえ - Bloomberg

 

 

個別株:

またFacebook(META)が政府から怒られてる。

メタ傘下のオキュラスをFTCと複数州が調査-反競争的な慣行の疑い - Bloomberg

 

決算シーズン到来。それぞれ一言で言うと、Citi、JPMはイマイチ、Wells Fargoは予想よりチョッピリ良かった。

シティ、債券トレーディング収入大幅減-組織再編で成長強調へ - Bloomberg

第4四半期総収入は1%増で、伸びはアナリスト予想に若干届かなかった。また韓国のリテール事業縮小とアジア全体での同事業撤退に伴う一時費用が影響し、経費がかさんだ。純利益は31億7000万ドル(約3600億円)と、アナリスト予想を下回った。

 

JPモルガン、トレーディング収入が予想以上の減収-経費が増大 - Bloomberg

米銀JPモルガン・チェースの2021年10-12月(第4四半期)は、トレーディング収入がアナリスト予想以上に落ち込んだ。商業ローンと消費者ローンも前年同期を下回った。

 

ウェルズ・ファーゴ、顧客の借り入れは2022年に加速する可能性高い - Bloomberg

金利収入は今年、約8%伸びる可能性があるという。同行が発表した2021年10-12月(第4四半期)の純利益は58億ドル(約6590億円)

 

今後の金融株決算予定は、

  • 1/18、PNC、G、SCHW
  • 1/19、BAC、MS

 

 

本記事を締めくくってくれるのは、デイビッド・ローゼンバーグ。小売売上高の減少→今後の経済大丈夫?と危惧している。

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ー消費者のデータをどう読むか?インフレのせいか?オミクロンか?それ以外か?

・インフレについて。人々は「名目成長率は凄い、なぜなら企業は価格を上げ、販売量は減っていない」と言っている。あなたが言ったように、名目の数字(小売売上高)は-1.9%だった。コンセンサスは前月と変わらずだった。しかし、究極的に、ビジネスサイクルの曲線は、名目ではなく、実質の数字で決まるのだ。私が注目したのは、実質的な小売売上が(2021年)12月、-2.4%だったことだ。2020年4月以来の悪い数字。その前月(2021年)11月は、-0.6%だった。もしかしたら「欠品の心配から、ホリデーシーズン前に買いモノを済ます人がいたからだ」と言う人がいるかも知れないね。しかし、12月の数字は、レストラン、飛行機による旅行、ホテル(accommodation)の後退(訳注:12月後半からオミクロン変異種によって人々が外出を控えた)を含んでいないのだ。それは1月の数字に反映される。12月で十分悪い数字なのに、1月はもっと悪くなるだろう。そして、経済刺激策はもう期限が切れている。12月の数字は、child tax credit extentionを含んでいない(訳注:バイデンが21年3月 American Rescue Plan Actにより、子供のいる家庭の税額控除を拡大し、その延長を含んだBuild Back Better Planが議会通過していない事を指す)。これらの数字は問題だ。

ーそれらと、我々が聞いている事と整合性を取るのが難しい。例えば、JP Morgan CEO ジェイミー・ダイモンは、経済は力強い、消費者は良い状態だ、と言っている。彼もデータを見ているだろう。Bank of Americaのクレジットカードのデータは、2019年と比較して2桁の伸びを示している。多くの企業から、いかに消費が強いかのエピソードを聞かされる。

・私が言えるのは、経済のチアリーダーであるCEOのレトリックや物語を信じるのか?、ハードな事実を直視するのか?、である。事実は「消費者が消費を抑えている」であり、データは、それが継続しそうだと示唆している。今日は鉱工業生産もマイナスの値を出したよね。

ーあなたは、銀行のCEOが嘘をついて経済を励ましている(falsely cheering the economy)と言っているのか?

・えーっと、記録に残る形でそうは言わない。

ーでも、そう言ったよね?

・ジェイミー・ダイモンは横に置いておこう。経済のチアリーダーとして最大なのは、ジェローム・パウエル FRB議長だし、経済界リーダーには常にポジティブな事しか言わない人達がいる。私がMerrill Lynchにいた2006年、データは住宅市場の下落を示している時、住宅建築業者のCEOは活況だと言っていた。私が言いたいのはそういう事。もしかしたら、JP Morganだけは素晴らしい成長を目撃しているのかも知れない。サンプリングのよって得られたデータではあるが、これらは集合的なデータである。現実は、小売売上は急激に減少しており、コンセンサスより悪い。11月も悪い方向に修正された。アトランタFEDはreal final salesの見通しを引き下げた※1。それは在庫を抜きにした需要の根源である。第四四半期、2%への引下げ。第四四半期は活況(a boom)のはずだった。それを、アトランタFEDは3.8%から2%に引き下げた。1か月前は7%だった。私は誰かを責めているのではない。物語やエピソードと、実際のデータが描く世界を分けて考えるべきだと言っているのだ。

※1、このデータソースが良く分かりません。Atlanta FEDの出しているGDPNowに含まれている数字の事を言っているのだと思いますが・・・。

 

「消費者のデータは悪いね、景気見通しは悪いよ」と言っているだけですが、金融界の重鎮ジェイミー・ダイモンを嘘つき呼ばわりした事を指摘され、慌てている姿がオモシロかったので、紹介させて頂きました。

 

というのは半分冗談で、小売売上も良くなかったし、ミシガン大学消費者態度指数も悪かった。「Cure for high prices is high prices(意訳:物価上昇は、消費者がウンザリするまで止まりません)」とは良く言ったもので、市場はうまく機能している(のかも知れない)。

ここで問題になるのは、物価下落に向かっている中で、利上げをするとどうなるか?既に火事は鎮火しているのに、消防車で大量の消化液を放出することになりませんか?焼け跡に使えそうなモノが残っているのに、台無しにしちゃいませんか?、と。0.25%に上げるくらいは大丈夫ですね。先日ジーン・マンスターが3月まではヤバイと言っていたけれど、個人的にはその先が心配。