塾長です。
昨日(米国1/21)の米株市場は、一旦プラス圏に浮上する場面もあったが、続落。200日移動平均を割ったようなので、この次のサポートラインはどこだろう?
S&P500、4,397(-1.89%)
Nasdaq、13,768(-2.72%)
【米国市況】株続落、週間で20年3月以来の大幅安-ハイテク売り続く - Bloomberg
S&P500種株価指数はテクニカル上の節目である200日移動平均を、2020年より後では初めて下回って引けた。
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規模3兆ドルを超えるオプションが最終取引を迎えたことも、相場の変動を増幅した。
債券、為替、コモ:
原油、86.29
10年債、1.7470
ドル円、113.6550
Bitcoin、36,479
原油150ドルに急伸した場合の世界経済への影響、JPモルガンが分析 - Bloomberg
ビットコインが下落、一時3万8000ドル割り込み6カ月ぶり安値に - Bloomberg
経済指標なし。
財政政策:
バイデン米大統領、半導体業界支援法案の速やかな可決を議会に訴え - Bloomberg
バイデン米大統領は、国内の半導体研究・製造に対する約520億ドル(約5兆9100億円)の支援を盛り込んだ法案の可決を議会に促した。併せて、米インテルが21日発表したオハイオ州半導体工場への投資計画を称賛した。
まず、Intel CEO パット・ゲルシンガーがCNBCのインタビューを受けていたので聞いてみますか。
ー今朝、ゲルシンガーに聞いた。オハイオにIntelが建設する半導体工場が、車業界にどの程度供給できるおか?自動車業界は歴史的に古いプロセステクノロジーを使っている。
・プレミアムカーは半導体に4%つかっている(訳注:何の4%なのか言っていませんでした。車全体のコストの4%でしょうか?)。2030年までに20%になる。5倍増えるということだ。自動運転、進化したインフォテイメント、5G・6G通信、EVといった用途。車は近代的になり、車はタイヤのついたコンピュータになるだろう。
ーオハイオ工場が、Intelの全体の戦略にどのように組み込まれるのか。$52Bの支援金がペンディングとなっている。
・Intelには、この工場の生産能力が必要だ。以上。Intel製品だけを作るとしても、今日このアナウンス(オハイオ工場建設)をしただろう。単純に、Intel製品の重要が多いのだ。
我々のファウンダリー事業(半導体受託製造)にとっては、この場所で自社製品と受託生産向けのウェファを作る。その理由でもこの工場は必要だ。
CHIPS ACT(半導体支援法)があれば、なくても工場は建設するのだが、より大きく、より早く建設することができる。我々は自分たちの資金を出す。Say-Do ratioは高い(言った事はやる)。米国の地において、半導体業界を復活させるため、大きくやる、素早くやるために政府のサポートが必要だ。
ということで、「Intelが自分の意志で工場建設するんですよ、政府の補助金を当てにしているわけじゃないですよ」と必死に訴えていますね(インタビュー完全版はこちら:Intel to invest at least $20 billion in new chip manufacturing sites in Ohio - YouTube)。必死に訴えているということは、それだけ政府の補助金が欲しいって事でしょう。ゲルちゃん、素直じゃないな~。
次にIntel株価、直近1年間をチャートで確認。
冴えない。まったくもって冴えない。
PER 10.09、Forward Dividend & Yield 1.39(2.67%)とある。
いわゆるハイテク割安株(high-tech value)。いつもこの言葉を聞くと、ハイテクと言えば成長株のはずなのに、割安(value)とはどういう事ヨ?と思わずにはいられない。まるで、”美魔女”、みたいな?
個別株は怖いので、Intelが多めに入っているETFは無いだろうか???VYM、21年12月31日時点、組入銘柄上位10社には入っていません(Vanguard ETF Profile | Vanguard)。楽天証券で買えて、Intelを多く含むETFは、FTXLくらいでしょうか。ただ、こちらのETFを買ってしまうと(多分、セミコンダクターETFはどれでも)、高い配当金は望めないので、悩ましい。
個別株:
昨日は大手企業の決算もなく、特にオモシロイニュースもなく・・・。
CEOが巨額給与・ボーナスをもらったというニュースで締めましょう。
JPモルガンのダイモンCEO、2021年報酬は39億円超-前年比10%増 - Bloomberg
ゴールドマン、選ばれし約30人の最高幹部に新たな賞与計画-報酬膨らむ - Bloomberg
ゴールドマン、最上位1%幹部に一度限りの特別賞与-好成績に報いる - Bloomberg
・今朝、企業幹部への報酬で大きな動きがあった。JPMorgan CEOジェイミー・ダイモンは昇給を果した。過去2年間のパッケージに比べて$3Mの昇給で、$34.5Mとなった。2021年に記録的な決算を出したことに応えたもの。去年はじめには、今後5年間同社に留まる見返りとして、$50Mのスペシャルボーナスをもらっている。この段階で引き留めというのは、どうかと思うが。。。
・DisneyはCEO ボブ・チェイパックに2021年、$32.5M支払った。2021年に彼が受け取った報酬の合計は、2020年の倍以上になった。約半分の$14.3Mが現金ボーナスとして支払われた。2020年は、テーマパーク、映画館閉鎖で、給与をカットしていた。
・彼らにとっては良いニュースでしょうが、企業幹部の報酬が多すぎると考える人にとっては、議論のあるところですね。
う~む。企業幹部の高額報酬是正は、ESGになりませんかネ?逆に、高額報酬(≒人材を大切にしている)こそが、ESGだと反論されちゃったりして・・・。