塾長です。
昨日(米国1/28)の米株市場は、ようやく反発。
S&P500、4,431(+2.43%)
Nasdaq、13,770(+3.13%)
【米国市況】S&P500種、20年6月以来の大幅高-荒れた1週間終了 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、87.29
10年債、1.7820
ドル円、115.1900
Bitcoin、37,692
経済指標:
10-12月期 四半期雇用コスト指数[前期比]、1.0%(予想1.2%)
12月 PCEデフレーター[前年同月比]、5.8%(5.8%)
12月 PCEコア・デフレーター[前月比]、0.5%(0.5%)
同[前年同月比]、4.9%(4.8%)
12月 個人所得[前月比]、0.3%(0.5%)
12月 個人消費支出(PCE)[前月比]、-0.6%(-0.6%)
1月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値、67.2(68.7)
米個人消費支出、12月は0.6%減-インフレ指標は40年ぶり上昇率 - Bloomberg
貯蓄率は7.9%に上昇。昨年の大半で低下していたが2カ月連続で上昇した。
米雇用コスト、2021年は通年で20年ぶりの大きな伸び-賃上げ進む - Bloomberg
米消費者マインド、約10年ぶりの低水準-インフレとウイルス懸念 - Bloomberg
個別株:
STARBUCKで労働組合結成の動きが広がっている、という報道。
・STARBUCKSの株価が過去6か月で21%下落。いくつかの店舗で労働組合結成がされてきたのと、時を同じくしている。
・バッファローのコーヒー店で12月、組合結成された。今ではボストンからシアトルまで16地域、30店舗以上が組合かを目指している。若い世代がより高い賃金とより良い労働環境を求めている。彼らはGeneration Union、Gen-Uと呼ばれている。
・Gallupの調査によると、アメリカ人の68%が組合化に賛同し、1965年以来最も高い。18-34歳に限れば、77%になる。
・STARBAKCSは全米9千店舗を持っており、30はまだ小さい。
・投資家はこの動きが継続するか、拡大するか、注視している。
Amazonでも組合結成の動きがありましたね。
全米ファーストフード組合、全米倉庫業組合なんてのに発展したりして???
左翼的政策という意味で、ついでにこのニュースも併せて読んでおきますか。
・80人以上の議員が、バイデン大統領に一人当たり最大$50,000(≒550万円)の学生ローンを帳消しにするよう求めている。
・バイデンは、大統領にその権限があるかを確認中。
・2020年3月、Education Department(教育省?)はパンデミック中の連邦学生ローンの返済を保留を開始し、その終了は2022年5月1日に予定されている(Federal Student Aid)。
アメリカが左翼化するのを見るのは、複雑な想いがします(といっても、日本より右ですが)。
AMC、GameStopなどのミーム株ブームが起きたのが1年前。その裏で新しいトレーダーを取り込み、儲かったのがRobinhood。今ミーム株が叩き売られると同時に、Robinhoodも苦境とは言いませんが、ブームが去ってしまい良好な見通しが示せず、株価が下がっている。
しかし、JMP Securities デビン・ライアンは強気の見通し。
ーRobinhood株は11ドル。夏にIPOしたときは38ドル。最高値は85ドルだった。昨日、市場クローズ後に出た決算は厳しいものだった。それでもあなたはRobinhoodが市場パフォーマンスを上回ると考え、目標価格を48ドルにしている。なぜですか?
・非常に大きな上昇余地がある。あながた言った事は正しい。第4四半期はOKだった。今日、値が下がっているのは、1Qの失望的なガイダンスのせい。しかし、この株は、ファンダメンタルズの変化よりも大きく値下がりしている。今日の株価で、市場価値$9B。$6Bのキャッシュをバランスシートに持っている。ゆえに、企業の価値は$3B。顧客数は2千3百万人。彼らはキャッシュを燃やしていない、来年はキャッシュ・ポジティブになると予想。それが1番目。
2番目の点は、1Qガイダンスは失望した、暗号資産取引は期待より悪かったが、2Qで多くの新製品を出す予定。売上向上に大きな余地。金利上昇で恩恵を受ける、貸株(fully paid securities lending)を立ち上げる。$200Mになるだろう。仮想通貨を海外でもやる。年の中頃には、リタイアメント市場に参入する、それは$25Tの市場だ。ゴールドのサブスクリプション・ビジネスを追加する。多くの事が起きている。株は売られ過ぎだ。去年と比べて悪いのは理解するが。
ーミーム株ブームがあったのは、去年1Q、2Q。去年との比較で言うと、これからもっと厳しくなる。今色々な商品を教えてくれましたが、それらの果実が得られるのはいつですか?
・貸株は、年の中頃。今四半期に、時間外取引を始める。仮想通貨ウォレットは近い。退職金口座は年の中頃。今年後半から、2023年にかけて、ベースケースとして多くの売上増が見込まれる。彼らの売上は、$2Bか少し欠けたくらい。これらのイニシアチブは数ビリオン・ドルの機会。今年後半から寄与する、来年に向けてのステップと考えている。$6Bのキャッシュがあれば様々な手段をとれる。オーガニック成長だけでなくM&Aなども。
多くの人は去年1Qの出来事にフォーカスしすぎ。あれは正常ではなかった。今年後半、来年に売上は加速するだろう。
さて、株価を確認。直近6か月。
赤字会社なので、PER無し、配当も無し。
このRobinhoodの株価を見て、誰かが「Goldman Sachsが(会社ごと)買うかもね」とコメントしていた(ジム・ビアンコだったような・・・。情報ソースが見つからず。嘘だったらゴメン)。ちなみに、GoldmanはRobinhood IPOの幹事会社。
まさにその取引が実現するかどうかはポイントではなく、high flying namesなどと呼ばれる超割高株の株価が下がってくれば、キャッシュ・リッチな会社が出てきて、それらの会社を丸ごと買ってしまおう、とするのは普通の流れ。
そんな期待で株を買うもヨシ、M&Aが活発になるなら仲介手数料を取る大手銀行株を買うもヨシ。
そんな風に考える朝でした。