塾長です。
昨日（米国2/1）の米株市場は、連騰。
S&P500、4,546（+0.69%）
Nasdaq、14,346（+0.75%）
【米国市況】株が３日続伸、エネルギーなどに買い－ドル続落 - Bloomberg
株価が回復しているが、そのタイミングでS&P500インデックスの代表格であるSPYからは資金が流出したとの報道：
Ｓ＆Ｐ500種連動型の大型ＥＴＦ、１月は過去最悪の資金流出 - Bloomberg
ブルームバーグがまとめたデータによれば、4070億ドル（約46兆6800億円）規模の「ＳＰＤＲ・Ｓ＆Ｐ500ＥＴＦトラスト」（ＳＰＹ）からは、１月31日だけでほぼ４年ぶりの規模となる約69億6000万ドルが引き揚げられた。同日のＳ＆Ｐ500種株価指数は1.9％上昇した。
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１月31日のＳＰＹ流出は、多くのトレーダーが最近の株価回復をとらえ、幅広いポジションを縮小している可能性を示している。
SPYより安いVOOに乗り換えているだけだったりして？？？
1月初めからS&P500がダダ下がり→「2021年は儲かったので、昔から持っているSPYを売っちゃおう」→S&P500反転→「底打ちしたっぽいので、手数料の安いVOO買うか」みたいな流れ。ふふふ。
債券、為替、コモ：
原油、88.30
10年債、1.8000
ドル円、114.7320
Bitcoin、38,829
ビットコイン、一時２週間ぶりの高値－底打ちとの見方 - Bloomberg
経済指標：
1月 ISM製造業景況指数、57.6（予想57.5）
米ＩＳＭ製造業景況指数、３カ月連続で低下－仕入れ価格急上昇 - Bloomberg
米求人件数、12月は予想外の増加－自発的離職者は小幅に減少 - Bloomberg
・12月の米求人件数は1090万件に増加
エコノミスト予想の中央値は1030万件
前月は上方修正され1080万件
・離職率は2.9％
前月は３％と過去最高を記録
自発的離職者数は前月に記録した過去最多から小幅に減少
金融政策：
文面からだとあまり伝わりませんが、ハト派の口調でしゃべっています（インタビュー動画が記事の中に埋め込まれている）：
フィラデルフィア連銀総裁、３月利上げ支持－50ｂｐは確信持てず - Bloomberg
「インフレが現在の水準にとどまり、その後鈍化し始めるのであれば、50ｂｐの引き上げが必要だとは思わない。だがインフレがさらに高進した場合はより積極的な行動が必要になるかもしれない」
アトランタ連銀総裁、政策への見解を調整へ－インフレデータに合わせ - Bloomberg
「インフレ率が前月比で低下すれば、より長期のインフレ期待が抑制を失うリスクは低下する。そうなれば明るいニュースであり、現時点で年内３回の利上げとしている政策のアプローチを変える正当性は見いだされないだろう」
「前月比での変化が高止まり、ないし一段と上昇した場合は、インフレ期待を巡るリスクも高まる。そうなれば、より積極的な行動を起こす方向へと自身の見解を調整することになろう」
”前月比で低下”の部分が重要ですね。これは達成できるのでは？
こちらはタカ派。
ブラード総裁、３月利上げとバランスシート圧縮の４－６月開始を支持 - Bloomberg
財政政策：
民衆党、たいへんネ。11月中間選挙、負けちゃう。
マンチン上院議員、支出法案は「死に体」－ゼロからの協議再開が必要 - Bloomberg
米民主党のマンチン上院議員は、バイデン大統領が成立を目指す約２兆ドル（約230兆円）規模の税制・支出法案「ビルド・バック・ベター」について、法案の中核部分を復活させるためには協議を最初からやり直す必要があると指摘した。
個別株：
大手の決算がたくさん。皆さん、結構調子がイイ！
グーグル親会社の10－12月売上高、市場予想上回る－広告事業に回復力 - Bloomberg
ＡＭＤ株急伸、サーバー向け半導体需要で力強い業績見通し示す - Bloomberg
2021年の売上高は過去最高となり、５年前と比べ３倍余りに拡大した。
ＧＭ株、時間外で3.8％急落後戻す－半導体不足緩和も業績横ばい予想 - Bloomberg
ＵＰＳ、2022年業績見通しが市場予想上回る－時間外取引で株価上昇 - Bloomberg
エクソンモービル、10－12月利益は2014年以来の最大－燃料価格上昇で - Bloomberg
ジム・クレーマーは同じ石油大手でもChevron推しだった。しかし、先週出した決算は期待外れ（米シェブロン、四半期利益が予想下回る 今年の生産見通し低調 | ロイター）。子供のような感想でアレですが「個別株は難しいなぁ」と改めて思ふ。
一歩引いて見ると、ガソリン価格が上昇して、石油関連企業の業績が伸びすぎるのも考えモノかも知れない。というのも、高インフレで支持率を落としている民主党が「インフレでカネ儲けしている企業はケシカラン」と言い出しているから。
バイデン大統領、食肉加工の巨人に宣戦布告へ－インフレとの闘い - Bloomberg
AOC: Corporate 'price gouging' is fueling inflation
AOC（アレクサンドラ・オカシオーコルテズ議員）の発言はあまり注目されていないようですネ。彼女は（米国的な感覚で言えば）極左の民主党員で、若者に人気があると言われている。ガソリン価格は家計に大きく響くので、そのうち石油業界を名指しで批判してくるかも知れない。エリザベス・ウォーレンと組んで「石油業界に融資している米銀はケシカラン」と、より声高に叫ぶようになるかも知れない。
調子が悪かったのはPaypal。
PayPal (PYPL) Q4 2021 earnings
KEY POINTS
・PayPal reported mixed Q4 2021 earnings Tuesday and provided guidance for the next quarter that fell short of analyst estimates.
・The company expects Q1 non-GAAP earnings per share of 87 cents, short of the $1.16 analysts anticipated.
・It also reported weak full year revenue growth guidance for 2022.
キーポイント：
・Paypalの2021年Q4決算はマチマチだった。来四半期のガイダンスがアナリスト予想に達しなかった。
・Q1のnon-GAAP一株当たり利益を87セントとしたが、アナリスト予想は$1.16だった。
・2022年の年間売上成長も弱いものだった。
ということで、決算前に少し買われていたが、決算を出した後／時間外で叩き売られている。
マイナス１７％はなかなか見ない数字だ。
アナリスト解説動画を一つ貼っておきます。決算の数字が悪いというより、見通しが悪い、決算会見を聞いてより詳しく分析したい、と言っている。時間がないので貼るだけ。
