塾長です。
昨日(米国2/4)の米株市場は、劇強雇用統計が出て先物が急落していてヒヤヒヤしましたが、Amazonさまに助けられました。
S&P500、4,500(+0.52%)
Nasdaq、14,098(+1.58%)
【米国市況】株反発、アマゾン中心に買い-雇用統計で国債利回り上昇 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、91.92
10年債、1.9300
ドル円、115.2000
Bitcoin、40,621
世界のマイナス利回り債、1日で1.5兆ドル縮小-金利先高観が強まる - Bloomberg
マイナス利回りの代表国、日本とドイツの両方で4日に5年債がマイナス金利を解消。
ビットコイン、3カ月半ぶりの大幅高で4万ドル突破-リスク志向戻る - Bloomberg
経済指標:
1月 非農業部門雇用者数変化[前月比]、46.7万人(予想15.0万人)
1月 失業率、4.0%(3.9%)
1月 平均時給[前月比]、0.7%(0.5%)
同[前年同期比]、5.7%(5.2%)
米雇用者数は大幅増、コロナの影響はねのける-利上げ圧力増大 - Bloomberg
まだ詳しく追えていませんが、こんなに予想が外れたのは、雇用統計の計算の仕方を変えた?雇用統計の元となる人口動態の数字を変えた?とか言われています。
個別株:
Amazon決算に関して詳しい分析が(今の所)見つけれていません。Bloombergの記事だけ引用しておきます。
アマゾン株急伸、プライム会費値上げ-クラウド好調で予想上回る利益 - Bloomberg
Amazon Shares Jump as Cloud Unit Helps Drive Profit Past Estimates
In the period ending in March, Amazon projected revenue will be $112 billion to $117 billion. Operating profit will be as much as $6 billion. Analysts, on average, estimated sales of $120.5 billion and earnings of $6.06 billion.
1-3月期売上予想は117B、利益$6Bと発表。
アナリスト予想はそれぞれ$120B、$6.06Bだった。
業績見通しがアナリスト予想を下回っていたので、評価が分かれるかな?と心配していましたが、杞憂でしたネ。
むしろ、Prime会費値上げの方が好感されたという事でしょうか。Amazonには価格決定力があり、労働賃金上昇は顧客に転嫁可能。Amazonにとってインフレは怖くない。むしろ高インフレ下ではAmazon株を買うべき、という感じ。
それでは「Amazon、ありがとう」の気持ちを込めて、5日間株価チャートを貼っておきましょう:
決算前(木曜日)に売った人は大損ですネ。
その一方で、FAANGの一角、Appleに逆風のニュース。Appleストアでアプリを買う時、Appleの決済手段を使わなくてよくなる法案が上院を通過。しかし、Apple株価はあまり反応せず。昨日は-0.17%、172.39ドル。
米上院委、アプリストア規制法案を可決-大手2社の支配力弱める目的 - Bloomberg
韓国では外部決済を認めるとの報道があったので、規定路線(織込み済み)なのかしら???(Apple、苦渋の譲歩 韓国でアプリ外部決済を容認: 日本経済新聞)
外部決済手段を使っても、Appleに手数料が落ちる方法があるとか?もう少し詳しく調べてみたいと思いマス。
他に話題もないので、トム・リーの強気意見。
・(CNBCに出演した)他のゲストのコメントを聞いた。全ての同意する。市場はとても不安定(treacherous)だ。しかし、私はまだこの弱い相場に傾いている。その理由は、今日出た雇用統計が強い景気を示している、利上げが予想されているがいまだに実質的にはマイナス金利、投資家はパニックになってキャッシュを積み上げた、からだ。
どのようなシグナルを見ているのかというと、VIX term structureは正常化してきている。それはリスク・オンのシグナルだ。石油が上昇(rally)しているのは、経済が健全だから。Bitcoinが4,000を超えたのもシグナルだ。
我々は、2月が株の上昇する月だと考えている。しかし、過去数日は恐ろしかったね。
ー10年債利回りが2%を超えたらどうですか?利上げも迫っています。
・見方による。2020年に10年債は0.5%で明らかに警戒すべきだった。2019年に10年債は2%を超え、3%に近かった。2018年はほとんど3.5%だった。10年債が2%、CPIが3%であれば、実質利回りはマイナスだろう。リスク資産、不動産のリターンが勝るだろう。(10年債が2%を上回っても)まだリスクオンだと思う。
結局余分なカネが市場を席捲していて、企業業績とか関係ないって事ですかね・・・。ある意味それを裏付ける記事/データがこちら:
相場大荒れでも株式への資金流入止まらず、債券は敬遠-BofA - Bloomberg
株式ファンドへの資金流入は2月2日までの1週間に218億ドル(約2兆5000億円)で、年初来の流入総額は1060億ドルになった
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容赦ない売り浴びせでナスダック100指数は今年に入って約11%下落したが、23営業日中の20営業日で株式に資金が流入したと、BofAは指摘した。
「FEDがシステムにカネを注入した」「これからは資源価格が上がる」「アルゴリズム取引で急落」「Reddit軍団がミーム株を買った」と日々のニュースは騒ぎ立てるので、惑わされてしまいそうになるけれど、年金基金(元をただせば一般人のカネ)が株を買っている、普通の労働者が自分年金を作っている、という事を忘れてはいけない、という事かも知れません。