塾長です。
昨日(米国2/7)の米株市場は、寝る前は好調そうだったのに、起きてみたら下落。最近はジェットコースターのような値動きになっていて、安心していられない・・・、とは言っても、ガチホだから何のアクションも取りませんケド。
S&P500、4,483(-0.37%)
Nasdaq、14,015(-0.58%)
【米国市況】株は終盤に下げ、大型ハイテク株に売り-CPIに注目 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、91.45
10年債、1.9160
ドル円、115.0760
Bitcoin、43,983
主要経済指標の発表なし。
金融政策:
ラガルドさんの前回発言がタカ派に受け止められたので、火消し発言。
ラガルド総裁、政策調整は「漸進的に」行うと明言-利上げ議論が過熱 - Bloomberg
個別株:
最近J-REITが下げていて「ムムム」となっている今日この頃。三菱商事・UBS連合がREIT運用撤退のニュース:
三菱商事とUBSが合弁不動産運用会社の売却検討、2000億円-関係者 - Bloomberg
今一つJ-REIT下落の要因が分かっていないのですが、解説記事などを読んでいると、金利上昇の可能性、オフィス需要の不透明さ、REIT各社の増資、あたりをあげている。
ホントでしょうか?最近日銀がJ-REITを買わなくなったのが原因なのでは?と勘繰っています。マンション価格が高騰していて「これ以上市場を過熱させるのはマズイ」となっているのでは、と。不動産証券化協会がJ-REITのテレビCMを流しているのも怪しい(不動産証券化協会が新テレビCM全4本を公開 声優・「神谷浩史&上坂すみれ」が出演 たった1つのセリフでこの表現力!様々な声の演じ分けに注目!:時事ドットコム)。日銀?政府?金融庁?から「君たち、日銀の買入ばかりに頼ってもらっては困るよ。自分たちでもJ-REITを売る努力をしたまえ」と指導されてたりして。
先日「値下がりした超値嵩株を買収期待で買うのも悪くないかも(手数料収入を得られる銀行も)」的な話を書きました※1が、Pelotonがそのターゲットとしてもてはやされています。買収側に名前が挙がっているのはAmazon、NIKE、Apple。
ペロトン株が一時31%高、選択肢模索との報道で-空売り投資家に試練 - Bloomberg
ペロトン買収、ハイテク大手の頭痛の種になる公算-当局の監視厳しく - Bloomberg
過去1か月の株価を確認してみましょう。
トレーダーであれば、こういう波を掴みたいですネ(私はトレーダーでないので掴みませんし、お勧めもしませんが、こういった思考実験は非常に楽しい)。
急落した値嵩株でも、Facebook(Meta)は絶対額が高過ぎて誰も買えませんネ。昨日も引き続き下落。こちら、直近5日間の株価チャート。
そんなFacebook(Meta)に追い打ちをかけるニュースがこちら。MetaがEUのルールを守れないなら出て行ってくれても構わない、のだそう:
フェイスブックなしで大丈夫と独仏閣僚-メタ欧州撤退警告にコメント - Bloomberg
ハベック独経済相「私は不正侵入を経験した後、フェイスブックとツイッターなしで4年間過ごしており、その生活は素晴らしかった」
ルメール仏経済・財務・復興相「フェイスブックがない生活はとても良いもので、フェイスブックなしでかなり順調に過ごせることを私は確認できる」
そのニュースと、こちらのAmazonの解説を併せて読むと、なおオモシロイ。2:23から
ーPrimeの値上げについて聞きたい。消費者の一人として、時々値段が価値に見合うか考える。99ドルだったのが、119ドルになり、今度は139ドルに値上げだ。これで顧客を失ったりしないだろうか?もしくは、Amazonは(Primeを)公益事業(utility)のように考えているのだろうか?人々は値上げを受け入れ、放っておくと。
・我々はPrimeメンバーシップについて様々な研究を行った。それは非常に価値が高い。公益事業だと言う点は興味深い。北米において、24の市場で、5時間以内の配達を行っている。他社にまねできないロジスティクス。それは必要なものだ。誰もPrimeを止めようとは思わない。どんな値上げでも、一定の顧客は離れるものだが。Amazonは他社ができないことをやっている。数百万の商品を扱い、北米24の都市で5時間以内の配送。我々は(Amazonを)ある種の公益事業だとみなしている。時間がたてば、政府でさえそのように見なすのではなかろうか。独占企業だ。$60Bを投じて、そのほとんどがAWS向けだが、配送センターも建てている。常にAmazonのトラックを見かける。現代の郵便配達人だ。我々はそう呼んでいる。
Amazonは公益事業(utility、水道や電気のようなもの)と考えられるし、他社がマネしようと思ってももう遅い、のだと。
Facebook(Meta)とは堀(モート、moat、競合優位性)の深さ・幅が違いますナ。
さて、Facebook(Meta)がらみでもう一件。ピーター・ティール(Peter Thiel)がMetaの取締役会から抜けるそうです。
PayPal創業者のピーター・ティール氏がMetaの取締役辞任を表明、アメリカ中間選挙戦に出馬か - GIGAZINE
UPDATE 2-Early Facebook investor Peter Thiel to step down from Meta board | ロイター
Peter Thiel to Leave Meta Board to Pursue Trump Agenda
辞める理由は、トランプがやり残した事を引き継ぐ、自身に近い3人の共和党候補者を中間選挙に向けて応援するため、らしい。
ティールはリバタリアンとして知られ、トランプが大統領選に出たときから応援してシリコンバレーでは大ヒンシュクを買った人。ベンチャーキャピタリスト。最近はPalantirへの投資で有名。富豪。
現在、バイデン大統領・民主党の支持率が下がっていて、「今がチャンス!」と思ったのでしょうか。
米国が動こうとしている!楽しみでしかない。
※1: