塾長です。
昨日(米国2/10)の米株市場は、高いCPIが出て、急落。
S&P500、4,504(-1.81%)
Nasdaq、14,185(-2.10%)
【米国市況】国債利回り急伸、株は大幅反落-利上げペース加速観測 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、90.08
10年債、2.0310
ドル円、116.0600
Bitcoin、43,829
少なくとも1回の米0.5ポイント利上げを見込む-短期金融市場 - Bloomberg
経済指標:
1月 CPI[前月比]、0.6%(予想0.5%)
同[前年同月比]、7.5%(7.3%)
1月 CPIコア指数[前月比]、0.6%(0.5%)
同[前年同月比]、6.0%(5.9%)
米消費者物価7.5%上昇に加速-40年ぶりの伸び率、予想も上回る - Bloomberg
1月CPIの項目では、全体の約3分の1を占める住居費が前月比0.3%上昇。
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食品は前月比0.9%上昇と、3カ月ぶりの大きな伸び。前年同月比では7%上昇・・・。エネルギーも前月比0.9%上昇。
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このほか、家庭用家具・備品や中古車、衣料品なども値上がりした。
まだ詳しく見ていませんが、減ったのは宿泊費くらいらしい。
利上げはあるとして、中間選挙がどうなるか?焦った民主党がどう動くか?
金融政策:
ブラードのタカ派発言。
ブラード総裁、大幅利上げを支持-7月1日までに合計1ポイント - Bloomberg
「すでに私はよりタカ派だったが、FOMCがすべきと考える内容を大幅に引き上げた」
FRBの動きに隠れてしまっていますが、日銀も負けてはいない!
長期金利の上限死守を明確化した日銀、今後の情報発信に注目 - Bloomberg
むしろ負け犬の遠吠えか・・・。
個別株:
決算シーズン佳境。昨日は有名どころで言えば、DUK、KO、K、PEP、TWTR、VRSNが決算を出した模様。
個人的にはCoca-Cola(KO)に癒されました。+0.56%、$61.38。アゲ幅は大した事ないが、S&Pが1.8%も下げているので相対的には+2.3%の価値がある。
あまり日本で注目されなさそうなのはZendesk。カスタマーサービスソフトウェア。コールセンターやヘルプデスクで使われ、様々な窓口(電話、メール、SNS)から入ってくる問合せを一元管理、など。
決算はどうでも良くて(?)、そのZendeskがプライベートエクイティの買収対象になったとのニュースが話題。Reutersの記事をどうぞ(勝手に要約):
- Zendeskは昨年(2021)10月、SurveyMonkey※(の親会社であるMomentive)買収合意を発表。その後、アクティビストから「そんな取引やめちまえ」と文句を付けられている最中。
- 昨日、Zendeskは、プライベートエクイティから$127~132/株の買収提案があったこと、それを受け入れない決定をしたこと、を明らかにした。
- JanaとThoma Bravoが興味を示している模様。
※:SurveyMonkeyはクラウド上で、アンケート作成・発送・回収・結果分析ができるソフトウェアを提供。
こちら、Zendesk(ZEN)の6か月株アチャート。
チャートの真ん中より少し左側で大きく下げているのは、ServeyMonkey買収合意発表のとき(10月28日発表)。
Zendeskの取締役会は買収提案を拒否したが、アクティビストなどの株主が「そんなに高い値段で買ってくれるなら、売っちゃえよ」と覆る可能性もあるので、株価が少し上昇した、という事でした。
Zendeskは2014年にIPO。まだ赤字。ソフトウェア・ビジネスは(赤字を出しながら)顧客基盤を拡大し、十分大きくなってから回収するのが定石とは言え、「そろそろエグジットしたいなあ」と思う投資家もいるでしょうネ。
暴落した銘柄をもう一つ。Affirm(AFRM)。こちらは今話題の”Buy owo, Pay later”企業なので、日本でも詳しく解説が出るかも。
Yahoo Financeの報道:
たくさん数字が出てくるので詳細は割愛。
ガイダンスがイマイチだったそうです。
オモシロかったのは、決算は市場クローズ後に出るはずだったのが、人的ミスで公式Twitterから予定より早く出てしまったらしい。(なので、日中の中途半端な時間に株価が動いた)。やらかしちゃった人は、さぞ焦ったことでしょう。
イマイチなガイダンスを受けて株価は一時20%超値下がり。その後after hoursで持ち直したものの、-7%超下落。このあと決算会見が行われたはずなので、明日の値動きが本番。楽しみデス。
Affirmはまだ高いですが、株価調整局面に入っているので、この先も様々な買収・合併話が出てきそうです。
(M&A手数料商売をしている大手銀行株買うか・・・)