塾長です。
昨日(米国2/14)はバレンタインデーだったのに、米株市場はまったくそんな雰囲気の無い値動き。スーパーボール明けで、みんなお休みしていたのかも。
S&P500、4,401(-0.38%)
Nasdaq、13,790(-0.00%)
【米国市況】株続落、国債利回り曲線フラット化-原油95ドル突破 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、94.80
10年債、1.9960
ドル円、115.5110
Bitcoiin、42,734
主要経済指標の発表はありませんでしたが、こんなニュースはありました。
米インフレ見通しが低下、2020年10月以来-NY連銀消費者調査 - Bloomberg
金融政策:
ブラードがCNBCに出て、改めて7/1までに1.0%利上げを主張。
ブラード総裁、利上げ計画前倒しを-「FRBの信頼性」問われる - Bloomberg
ブラード総裁は、高インフレに対応するため7月1日までに政策金利を合計で100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げ、FRBのバランスシート縮小を4-6月(第2四半期)に開始することが望ましいとの見解をあらためて示した。
そのインタビューはこちら。詳細割愛。
インフレ率が7.5%と高い水準に達し「我々の信頼がかかっている(our credibility is on the line)」と言っている。Twitterのタイムラインには「そもそもFEDを信頼してないよ」などと流れていて、笑わせてもらいました。
バーキンも利上げを示唆しているが、今となっては実質何も言っていないのと同じ。
バーキン総裁、金融政策の「着実な」正常化は時宜にかなっている - Bloomberg
「パンデミック前の水準に向けて踏み出し、着実に戻っていくのは時宜にかなっている」
そしてラガルドECB総裁がマトモな発言!
ECB総裁、純資産購入終了前の利上げ否定-いかなる調整も漸進的に - Bloomberg
「純資産購入が終了する前に利上げは行われない」「われわれの政策のいかなる調整も漸進的なものになるだろう」
「インフレ見通しは不確かで、以前の予想よりも高止まりが長引くものの、今年中に減速する可能性が高い」
「中央銀行として何が可能で何ができないかに関し、われわれは率直になる必要がある。われわれの金融政策は、天然ガスでパイプラインを満たしたり、港に滞る貨物を一掃したり、より多くの大型トラック運転手を養成したりすることはできない」
久しぶりに金融政策当局者(や、為政者)からマトモな発言が聞けました。
バイデンは「物価安定はFRBの仕事だ」と丸投げしたけれど、間違ってますよネ。仮にそうだとすると、中央銀行にできるのは(バラードが主張している通り)金融引締め→消費を抑え込む・設備投資を止めさせる、でしかなく、経済が腰折れる&株も下がる。物価は安定 or 下がっても、経済停滞を伴う。それが本当にやりたかったことでしたっけ?中央銀行だけに任せるとそうなっちゃいますよ、と。
地政学:
ウクライナ情勢は日本語ニュースも溢れているので、横に置いて。
今朝の注目はこちら。
イラン、核合意復活「急いでいる」-EU代表は合意間近と確信 - Bloomberg
ロシアに天然ガス供給を止められそうなEUは、イランを核合意に復活させ、石油輸出を再開させたい模様。さらに踏み込んで言うと、これもプーチンの狙いの一つでしょう。陰謀論でも何でもなくて、点(公の情報、例えば、イランとロシアと中国、インド洋で合同軍事演習 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News)を線でつなげているだけ。
個別株:
CiscoがSplunkに$20Bでの買収を持ち掛けたとの噂。Ciscoは皆さんご存じの高価なネットワーク機器のメーカー。Splunkは様々なIT機器が吐き出すログデータを蓄積、解析できるソフトウェアを開発・販売している。基本的にログは、そのITハードウェアやソフトウェアメーカーが自分たちのために残しておくもので、メーカー毎の独自フォーマットに基いている、エラーコードなんかも独自に振ってある。エラーコードはマニュアルを見なければ何を意味しているか分からなかったりして、解析が難しい。Splunkの面白いところは、(それら独自フォーマット、コードを知っている)各メーカーにログ解析アドオンを作らせて公開しているところ(Splunkbaseからダウンロード可能)。
Splunk stock surges as Cisco proposes $20 Billion takeover offer - YouTube
こちら、Splunkの5日間株価
10%近く上昇して「やったー!」と言いたいところですが、6か月チャートを見るとビックリ仰天。
こちらも、最近流行りの(勝手に言っているだけですが)テックバブルが弾けて安くなった会社を、大手企業が買いに来たケースに見えます。こういうところが、(特に)シリコンバレー界隈のエコシステムがうまく機能している/海外勢が太刀打ちできない/米国が強い所以。
ということで、今日もNasdaq100を買ってきまーす。