塾長です。
今晩(米国2/21)は、米株市場がお休みなので、ヒマですね。
先物はグイグイ下げている最中。
これはロシアによるウクライナ侵攻懸念が原因と言われている。今、ロシア、ウクライナ・西欧の意見が食い違っていて、興味深い。
ロシアとベラルーシ、軍事演習を延長-ウクライナ東部で停戦違反急増 - Bloomberg
バイデン氏は18日、プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信していると述べていた。
ハリス米副大統領は20日、ウクライナに対するロシアの意図および数日内の侵攻の可能性に関する米国の情報は確かなものだと述べた。
米国、ロシアがウクライナ複数都市を攻撃する恐れと警告-関係者 - Bloomberg
ロシア外務省のザハロワ報道官は19日の電話取材で・・・「ブルームバーグは既にロシアによるウクライナ侵攻ないし非侵攻の疑いについて複数の記事を配信した。この情報が正確だったと証明されたことは決してなかった。ロシア側およびその後の出来事によって直接否定された」
特に興味深いのは、攻められる側のウクライナが「ロシアはまだ攻めてこない」と言っている点。「いつ来てもおかしくない、危ない」と言って西側に助けを求めそうなものなのに。西側が助けないと知っているかのような態度。
少し前の情報になりますが、2月4日付けC-SPAN(米国の政治専門テレビチャンネル)の動画。国務省報道官ネッド・プライス(Ned Price)が「ロシアは軍事行動を起こすために偽旗行動(false flag operation、例えばロシアの工作員がウクライナ側からロシアにミサイルを打つ)を行うだろう」と言った事に対して、AP通信マット・リー(Matt Lee)から「その証拠を示せ(≒でっち上げじゃないだろうな?)」と詰め寄り、押し問答になっていた。雰囲気を文章で伝えることができないのが残念。AP通信記者が高圧的口調で質問を重ね、ネッド・プライスがフラストレーション溜めて対応しているのがポイント。
米国が情報を持っていたとしても「誰々さんから聞きました」とは言えないだろうから、証拠を示せないのは分からなくもない。しかし、米国内でも米国政府の言い分に疑いの目が向けられているという点は、留意しておきたい。イラクの大量破壊兵器疑惑も捏造だったしネ。
もう一つ、米国政府側によるメディア対応があった。極右系金融blogサイトZero Hedgeがロシア側の虚偽情報を流しているとして糾弾。(Zero Hedgeは右側なので、民主党政権を批判したいという意図があるかも知れない)
US accuses financial website of spreading Russian propaganda | AP News
いま、Zero HedgeのTwitterアカウントから、彼らのサイトリンクを辿ると、こんなメッセージが表示される。
(注意:このblog記事、サイトは、Zero Hedgeの主張を支持するものではありません。「ある信条を持つグループがいる。その方向に大衆を導こうとする人達がいる」と分かった上で、彼らの記事を読みましょう!)
ということで、本日の結論はありません(ロシアによるウクライナ侵攻があるか・ないかの考察ではありません)。
ウクライナ情勢をめぐって様々な国がプロパガンダを繰り広げている、米国内でも意見が分かれている、という事を紹介させてもらいました。投資の役に・・・・立つかな?