塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【雑談】岸田「株主還元で成長の果実が流出」の真意を考察

塾長です。

昨晩(米国2/21)は米株市場が開かなかったので、今日も(かすかに投資に結び付いた)雑談をしていきたいと思います。

昨日の話題と言えば、こちらでしょうか?

株主還元で成長の果実流出「受け止め考えること重要」-岸田首相 - Bloomberg

国民民主党前原誠司氏が「資本市場は本来、資金調達の場だったのに資金流出の場になっている」・・・「国富が海外に逃げているという認識はあるか」とただした。

岸田首相「資本主義というものは関与するステークホルダーそれぞれに資するものでなければ持続可能なものにならないという観点から考えた場合に、株主還元という形で成長の果実等が流出しているということについてはしっかりと受け止め、この現状について考えていくことは重要であると認識している」

そもそも、この会話、成立していなくないですか?

前原Q:資本流出によって国富が海外に逃げている
岸田A:株主偏重主義から、ステークホルダー資本主義へ転換すべき

前原の質問は、東芝などを念頭に置きながら、国内企業が外資系ファンドに振り回されている事を問題視しているように受け取りました。
それに対する岸田の答えは、ステークホルダー資本主義・・・。

ステークホルダー資本主義とは、今までの資本主義は株主を偏重し過ぎていたため、株主以外の関係者(社会や従業員)をもっと重視しよう、という考え方。BlackRockが「ステークホルダー資本主義センター」を立ち上げた事でも注目を浴びている:ブラックロック、脱「株主主義」研究で新組織 CEO表明: 日本経済新聞。これはESGと、既存の資本主義の整合性を取るためのexecuse作りだと思っています。
CNBCの報道も貼っておきます:BlackRock CEO Larry Fink defends stakeholder capitalism as not 'woke'

一方、岸田は”ステークホルダー資本主義”で何をしたいのだろうか?官邸は「新しい資本主義」政策を以下のように説明している:

www.kantei.go.jp

①成長戦略
 (1)科学技術・イノベーション
 (2)「デジタル田園都市国家構想」による地方活性化
 (3)カーボンニュートラルの実現
 (4)経済安全保障

②分配戦略
 (1)公的価格の見直し
 (2)民間部門における分配強化
  民間企業の賃上げを支援するための環境整備に全力で取り組みます。”
 (3)こども・子育て支援

今回の発言は、太字下線部分に対応するものだったのではないでしょうか。アベノミクスを「株価は上がったかもしれないが、全然労働者は豊かになっていない」と反省(批判)しているのでしょう。安倍政権時代から経済界に賃上げ要請していたが、あまり成果は上がらなかった。
首相が7年連続賃上げ要請、数値目標は触れず 経団連会合: 日本経済新聞
トヨタ、3%賃上げには一定の距離 労組はベア3千円を職場提案: 日本経済新聞

ここからは大きく飛躍した推測(仮説)ですが・・・
岸田/政策立案者「安倍ちゃんの頃よりも企業に賃上げして欲しい(心の声:そしたら俺のレガシーになるからさ)。企業には何をすれば良いかな?」
経団連「(企業への)減税や補助金が手っ取り早いよ。ただ、利益が増えても株主に取られちゃうんだよねぇ。ここを何とかしてくれれば、もう少し賃上げにまわせるかもよ(心の声:海外ファンドを黙らせてくれたら、俺の好きなように経営できちゃうもんね!)」
な~んて短絡的な会話があったのでは?と。

日本株には投資できない・・・。

 

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