塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【地政学】イラン核合意阻害要因は?【石油株買っとく?】

塾長です。

イランとの核合意は、今年2月23日、成立しそうだと報道されたのち(イラン核合意交渉は最終局面、欧・ロ当局者が表明-週内に結論も - Bloomberg)、3月11日突然「外的要因」により暗礁に乗り上げていた(イラン核合意再建交渉が停止、「外的要因」-イランは前向き姿勢示唆 - Bloomberg)。

この「外的要因」の中身が分からず、モヤモヤしていたので、調べてみました。

日本語で一番はっきり書いてあったのがこちら、3月11日ロイター:
米イラン核協議、崩壊の危機に直面 EU外相「最終文書は準備済み」 | ロイター

ロシアのラブロフ外相は5日、ロシアのイランとの貿易などは対ロ制裁で妨げられないことを保証するよう米国に突然要求ウクライナ侵攻に対して制裁を強める西側諸国には受け入れられない要求で、米政府はすぐさま、核合意とは全く関係ないと拒絶した。

同日のアルジャジーラはこんな風に報道している:

www.aljazeera.com

 Russian Foreign Minister Sergey Lavrov said he wanted “guarantees at least at the level of the secretary of state” that the US sanctions would not affect Moscow’s relationship with Tehran.

(ざっくり日本語訳)ロシア外相セルゲイ・ラヴロフは、「最低でも国務長官レベルで、(ロシアのウクライナ侵攻により)米国からかけられている制裁が、モスクワとテヘランの関係に影響しない事を約束して欲しい」と言い出した。

さらに嚙み砕くと・・・、ラヴロフさんは「今、米国からロシアに制裁がかかっていますよね。この核合意が結ばれたとしても、イランはロシア制裁に参加しなくても良い、と米国務長官約束してくれ」と言った、てな感じ。

そりゃ、米国は拒否しますね。逆に言うと、ロシアはイラン核合意復帰を遅らせたい、石油市場をタイトにしておきたい、そうすれば停戦交渉に有利、という事でしょう。

 

そして共和党上院議員のほとんどが、この核合意に反対しているとの報道。
米共和党上院議員、イラン核合意修復に反対表明 1人は態度保留 | ロイター

これだけだと「ふ~ん、野党は何でも反対するよね」と読み飛ばしそうになりましたが、こちらもアルジャジーラは詳しく書いていた(3月14日付):

www.aljazeera.com

補足を入れてポイントを書き出すと・・・

 

ということで、最短だと、次期大統領選(2024年)で共和党大統領が誕生し、イラン核合意破棄になる。そうなれば、米国の石油輸出国としての地位が高まる。

今からExxon、Chevron株買うのは遅すぎるか・・・。

そういえば、先週、バフェットさんが石油株を買っていた、という記事が出ていたなぁ:米バークシャー、50億ドル超のオキシデンタル株保有 | ロイター

 

 

※、米国の条約批准についてはこちらを参考にしました:Ratification - Wikipedia

 

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