塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ジェレミー・シーゲル、リー・マンソン、ブライアン・レイノルズ、色々な人の意見を聞いていたら、出発地点に戻ってしまった。

塾長です。

昨日(米国3/17)の米株市場は、連騰。一昨日大幅上昇だったので、反落するかと思っていましたが、市場は分からないものです。今日がSQかな?

 S&P500、4,411(+1.23%)

 Nasdaq、13,614(+1.33%)

【米国市況】S&P500、3日間の上昇率が20年11月来の大きさ (訂正) - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、103.45

 10年債、2.1920

 ドル円、118.5240

 Bitcoin、40,920

 

 

経済指標:

 2月 住宅着工件数[年率換算]、176.9万件(予想170.0万件)

 同[前月比]、6.8%(3.8%)

 2月 建築許可件数[年率換算]、185.9万件(1850.0万件)

 同[前月比]、-1.9%(-2.4%)

 3月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、27.4(15.0)

 2月 鉱工業生産[前月比]、0.5%(0.5%)

米鉱工業生産、製造業が4カ月ぶりの大きな伸び-稼働率も高水準 - Bloomberg

米新規失業保険申請件数、1.5万件減の21.4万件-予想以上に減少 - Bloomberg

米住宅着工、2月は6.8%増 許可件数は減少 | ロイター

2月は寒波の影響が和らいで急回復した。許可件数は減少したものの高水準を維持しており、住宅ローン金利が上昇しても、深刻な住宅不足が引き続き住宅建設を下支えすることが示唆された。

こちら住宅着工件数、建築許可件数を報道するCNBCの動画。

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上記数字に加えて、

  • 宅建設大手Lennar CEOは「金利が上昇しているが、賃金も上昇し、賃貸価格も上昇しており、固定金利で家を買うことが最良のインフレへ防衛策となり、人々は住宅を購入し続けるだろう」と言った。

と伝えている。まぁ、住宅建設会社のCEOはそう言うヨネ、という感じ。

住宅情報&不動産仲介業Redfin CEO グレン・ケルマン(Glenn Kelman)はこんな事を言っていた。

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・現在の住宅市場を見通すのは難しい。投資家が10%、20%も価格を吊り上げて買っている一方で、住宅金利は大きく上昇、Webへのトラフィックは減少中。

・買い手は、住宅価格上昇で、市場から締め出されている。去年、平均住宅返済額は23%上昇した。投資家が買っていて、消費者は住む場所を見つけようと努力している。

・今後住宅価格は高いままで推移するだろう。10%上昇といったことはないだろう。5%程度か。少なくとも年前半は供給不足が続く。

・見通しを得るためのインディケーターは次の通り。典型的には12%である投資家への販売割合が現在19%。在庫がパンデミック前に比べて50%。住宅金利が上がれば購入可能性を引き下げる。賃貸料が上昇すれば住宅価格を押し上げる。

見通すのは難しいと良いながら、結局、住宅市場は過熱したまま&価格は上昇し続けると言っている。カネのある米国人なら、インフレヘッジのためにも家を買っておこうという気持ちになるのは良く分かる。

REIT買い増すか・・・。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergのロシア・ウクライナ戦争関連まとめ。
【ウクライナ】米下院、ロシア最恵国待遇撤回案可決-米中首脳会談へ - Bloomberg

 

 

個別株:

一昨日のニュースですが、meme株として名をはせたAMCが金採掘業者を買ったそうで。CNBCは呆れてモノが言えない、という感じ(詳細割愛)。

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それを評したこのツイートが面白かった。

訳:CEO、COO、CFO全員がハーバードビジネススクール出身だと、こんな事が起こるものだ。

 

 

さて、今日もストラテジストやアナリストの解説を拾ってみましょう。

Reynolds Strategy ブライアン・レイノルズさん。

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・今は長期強気相場の中の一時的な修正。2月以降株は売られているが、債券投資家は今月$150Bの新規企業債券を買っている。ウクライナ、利上げ、インフレがあっても、彼らは企業債券を買い続けている。そのカネが最終的には、企業の自社株買いにまわる。4,400~4,500のあたり、10日間移動平均が50日を上回ったとき、自社株買いが活発になる。

・米ドル・ユーロ先物市場は通貨先物で最大規模。それは、来年のFFレート2.75%への利上げと、その後の利下げを見込んでいる。既に金融緩和サイクル織り込んでいる。利上げは既に織り込み済みと考えている。

・Biotech大手は自社株買いの主要プレーヤーであり、株価は上昇するだろう。Biotechの大企業と小企業の差が夏に向かってどんどん開いていく。ある時点で、大企業は(相対的に)安くなった小企業を買う動きがあるだろう。これは循環的な動きである。

・新規公開株で大きく下げたものは、強気相場に乗って値上がりの可能性が高い。これはパンデミック前の11年間続いた動きだ。

・現在好調のエネルギー、防衛株はヘッドラインに踊らされているだけ。ヘッドラインは消えて行く。夏に向けて、売るべきだ。このような市場ではローテーションが起こる。勝ち組を買い、ホットになったら、徐々に売るべき。

・リセッションの心配があっても、自社株買いをする企業はアウトパフォームする。既にし始めている。

ブライアンは米国株に結構強気派。自社株買いが市場を支える、のだと。現在調子のよい(調子にのっている)エネルギー、防衛株はそろそろ撤退する事を考えた方が良いのか。ふーむ。

 

 

ジェレミー・シーゲル教授もCNBCに出ていた。

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ーマルコ・コロナビックが「株価修正は終わりを迎えている。ヘッドラインリスクはあるが、それよりも大きな機会がある」と言っている。同意しますか?

・その長期の見立ては好ましいが、バブル株が底を付けたという見方には疑いを感じる。その理由は、FEDに関連したことだ。1年以上前からFEDは金融引締めをすべきと言ってきた。現時点、まだ十分ではない。今年は、困難(struggle)な年になる。企業利益は良くとも、FEDは0.5%利上げを1回、もしくは2回行い、(FFレートを)1.9%まで引き上げる。労働市場は逼迫し、40年来のインフレが来ている。それなのに、(今年末のFFレートが)1.9%というのは理解できない。それは通常のレートであり、インフレ率が通常でないときは、通常以上のFFレートを設定しなければいけない。ゆえに、我々は利上げに驚く事になる。ただ、企業利益は良いので、ローテーションが起こる。2022年を通して、ローテーションが続くと思う。

ー昨日のFEDタカ派的でしたよね?今年7回利上げ、来年4回。そして、イールドカーブはフラット化している。

・そうだ。パウエルが「QTのルールを作ろうとしている」とヒントを出した。2018年の時より、素早いバランスシート縮小があるだろう。FEDのバランスシートに$9Tのっている。パンデミック前は$4Tだった。それらが市場に放出される。それが債券市場に影響を与えている。

シーゲル教授としては(引き続き)割安株をお勧めしている。去年バブルに沸いた成長株はまだ下がる、と。

彼は債券の専門家ではないので、後半のコメントは保留にしておきましょう。(ジェフリー・ガンドラックやジム・ビアンコの解説を待ちましょう)

 

 

今日の〆は、語り口が楽しいリー・マンソン。

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ー昨日のFEDの動きは、彼らが言ってきた事をなぞっただけだった。しかし、市場は動いた。なぜでしょう?

・市場は一安心した。去年12月、FEDは昨日の利上げを予告していた。しかし、数週間前から0.5%利上げ観測が高まった。ブラードがメディアに出て、タカ派発言繰り返したからだ。彼はFEDの一匹狼でしかない。FEDはナイスで退屈な道を取るものだ。インフレ率が高まり、我々はそれ以上のものを予想してしまっていたのだ。
ウクライナ情勢の改善期待もあった。
中国で起こっている事を甘く見てはいけない。政府が介入してきて、株式市場を押し上げた。中国企業が、西側のルールでゲームをプレースするという期待がもてる。西側の投資家は、中国のゼロコロナ政策がGDPに影響を及ぼすと心配しているようだが、中国のGDPを見て欲しい。既にコロナ前に戻っている。これはicing on the cake(余計な装飾)に過ぎないが。まだ下がるかも知れないね。先週ゴールドの一部を利確して、うまく行っている所にまわした。

ーなるほど、それでは投資家はどのようにリバランスをしたら良いでしょう?

・米国株の比率を高める(overwight the U.S. stock)べきだ。以上。私は米国株をoverwightしている、今後もそうするつもりだ。もっと上昇するまでは。Nasdaqはまだまだやるべき事が残っているが(訳注:下落余地がある)。もしあなたが割安株を十分持っていないなら(買うべきだ)。Dow Transportを見てくれ。誰も語らないが、今年に入ってからプラス圏にいる。米国の割安株を、小型も大型も、買うべきだ。もしNasdaq株を多く持っているなら、それは間違いなく跳ね返るだろうが、死にカネになる可能性がある。22年前のCisco株が12年間死にカネだったように。

コモディティーはどうですか?

・あなたが株式投資家ならば、コモディディー価格が上昇したからと言って、手を出すべきではない。私にとって、ゴールドは6歳のとき最初の取引だった。1981年のバブルを経験した。悪いタイミングを知っている。ゴールドは急上昇して、先週水曜日崩れた。私は幸運にも、その前に一部を利確できた。それは、2020年のレベルである2000ドル/オンスまで上昇すると予想し、そうなったから売ったのだ。Goldmanのように2,500まで上がるとは予想していなかった。そして、今日金鉱脈株を1/4~1/3売った。まだ上がって欲しいが、このように価格が異常に上がった時、何かがオカシイのだ。投資家は利確すべきだ。もしコモディティーを持っていないなら、今は手を出す時ではない。それよりも、割安に放置された株を買うべきだ。今年末に向けて、まだ上昇すると思う。

原油価格が100ドルに戻った。

・まずほとんどのOPEC参加国が生産量を満たせていなかった。ロシアは30,000~50,000バレル不足してきた。増産可能性があるのは、サウジなど一部だけ。去年12月の時点で原油不足だった。ウクライナがあろうとなかろうと。2014年に原油価格が下落して以来、十分な投資ができていなかったからだ。なので、原油価格は高いままだと思う。あなたがエネルギー株を好むなら反対はしないが、私はここから買ったりしないね。そして、(原油価格上昇は)欧州経済に影響する。追加で1Tドル(ユーロ?)をエネルギーに費やす。

リーも割安株をお勧め中。米国割安株一択。そして、商品先物には手を出すな、と。

 

こうして色々な人の意見を聞いていると、S&P500で良いじゃないか、と思えてくる。出発点に戻っただけだった・・・。

 

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