塾長です。
昨日(米国4/4)の米株市場は、連騰。
S&P500、4,582(+0.81%)
Nasdaq、14,532(+1.90%)
【米国市況】ハイテク主導で株続伸、ツイッター高い-ユーロ下落 - Bloomberg
原油、104.48
10年債、2.4120
ドル円、122.7890
Bitcoin、46,766
なし。
なし。
なし。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】民間人殺害疑惑、世界が非難-「残忍な男」とバイデン氏 - Bloomberg
ドイツ銀CEO、ロシア産エネルギーの禁止を警告
ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)らドイツ企業の幹部や政治家の間で、ロシアのエネルギー供給が途絶えれば独経済に深刻な影響が及ぶと警告する声が増えている。:
ロシア産エネルギーの禁止、欧州をまひさせず
ロシア産エネルギーの輸入を停止してもフランス経済への影響は「それほど大きくなく」、国内総生産(GDP)で最大0.3%の押し下げにとどまるだろうと、フランス政府に分析を提供する経済分析評議会(CAE)が指摘した。
またドイツとフランスで意見が分かれている。ドイツはまだ原発を止めたままでしたっけ?不思議な国だ。
昨日はこのニュース一色でしたネ。
ツイッター株価が26%上昇、イーロン・マスク氏が9.2%株を取得 - Bloomberg
以前このblogで「イーロン・マスクがピーター・ティールと組む」と予想しましたが、外れてしまいました(まだ可能性は残されているが)。Twitterについては、創業者ジャック・ドーシーがCEOを辞めたので、マスクが乗り込んでくることは無いと思っていました。Bloombergによると、マスクは”ドーシーは辞めたのではなく、追放された”と考えていた、と報道している。
マスク氏、ドーシー氏退任直後からツイッター株購入の意図示唆 - Bloomberg
なるほど、この線は見逃していました。いずれにせよ、Twitterホルダーさんおめでとうございます。
イーロン・マスクと言えばTeslaなわけですが、4/2(土)にQ1販売台数(deliveries)を発表。
.@Tesla slightly missed the mark on their deliveries in Q1. However, @elonmusk is making headlines this morning after taking a 9.2% passive stake in $TWTR. @Lebeaucarnews reports: pic.twitter.com/daCojph4BT
— Squawk Box (@SquawkCNBC) 2022年4月4日
市場予想317Kに対して310K。”上海工場がゼロコロナ政策で止まっていたにも関わらず、よくやった”と前向き。
反テスラ派の人達は、Twitter株に関する動きを、テスラが市場予想に達しなかったのをかく乱するため、と捉えるでしょう。ふふふ。
Tesla株価は他社と比べると正当化できないので、いつか下落すると思いマス。それがいつかは分からないので、触りません。
他に個別で注目ニュースがあるとすれば、これ。Starbucks自社株買い中止。
スターバックス、シュルツ氏がCEO復帰-自社株買いを即時停止 - Bloomberg
シュルツ氏は自社株買いの停止を従業員に宛てた書簡で明らかにし、この決定によって全ての利害関係者に長期的な価値を創造する唯一の方法として、人材ならびに店舗への投資を拡充することが可能になると説明した。
最近、組合結成の動きがありましたからネ。多少賃上げして、組合化を防ぎたいのでしょう。一消費者として、Starbucksの商品価格に納得いかないので、株も買いません。
Wells Fargoの銀行アナリスト、マイク・メイヨー(Mike Mayo)がBank of Americaをお勧めてしていた。投資・M&A・上場等の手数料収入で儲けるWall Street大手銀行と、中小企業・個人に貸出を行う”main street”銀行を分けて論じている;
・JP Morgan、Morgan Stanleyには弱気。
・今朝JP Morgan CEOジェイミー・ダイモンのレターが出た※。方向性には同意するが、詳細については納得がいっていない。彼は、他の銀行とだけでなく、Non-bankとの競争にさらされ、JP Morganが変わらなければ死ぬと言っている。それは出費が増えるという事。我々(投資家やアナリスト)には詳細が必要だ。なので、JP Morganについては今年は勧められない。
・Morgan Stanleyについては、E*Tradeのエンゲージメントが下がっている。
・Wall Street銀行への逆風は、我々が予想していた以上に強い。Main street銀行には追い風が吹いている。
・よって、Bank of Americaのような銀行をお勧めする。(注:大手の中でBank of Americaは一般向け貸し出しが多い)
・地方銀行も良い。地方銀行は所有する株の評価損が出たが、それだけのこと。main street銀行は1984年以来最大の成長が見込める。人々は十分理解していない。売上が伸びるだけでなく、テクノロジーによって利益も伸びる。U.S. Bancorpのような銀行のこと。
・2年ー10年債利回り反転が起きた。皆リセションが来ると言っている。下から積み上げてみると、私にはリセッション入りするとは思えない。「FEDが利上げをする、リセッションが来る、景気循環株を売れ、景気循環と言えば銀行だ」というロジックは理解する。しかし、それではパブロフの犬。クレジットクオリティーは人々が考えているよりも良い(注:貸し倒れによる損失は小さい、と言っている)。もしリセッション入りしたとりても、去年中盤から貸し出しが伸び始めたばかりで、大きな損失が出るとは思えない。main street銀行には追い風が吹いている、売上の伸びがコストの伸びを上回っている。先期決算が悪く、銀行株は売られた。今期は逆の事が起こるのではないか。
※:ダイモン氏、対ロ追加制裁を主張-今後のかじ取りでFRBに同情も - Bloomberg
彼はいつも銀行に強気なので、割り引いて聞いておきましょう。株価を見ると、皆がリセッションが起きるから銀行株を売っている、という状況ではない。こちら、銀行株ETFであるFinancial Select Sector SPDR Fund(XLF)の5年チャート;
コロナ暴落と2021年株高を除けば、トレンドラインに乗っている感じ。ということで、現時点、銀行(セクター)は買いません。リセッションで叩き売られるのを待っても遅くない。はず。
マイク・ウィルソンがまた弱気説を展開。
「弱気相場の株高は終了」、債券に逃避を-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg
「弱気相場の株高は終了した」「経済成長を巡る懸念が中心的な材料となるため、短期的には株式よりも債券がより建設的だ。ディフェンシブな見方に倍賭けしている」
CNBCにも出ていた。
まとめると、こんな感じ
・テクニカルな理由から、弱気相場の反発(bear market rally)は終わった。
・今年、景気後退入りはしない。多分、来年。
・そんな市場環境でも、利益安定性、その達成可能性、運営効率などの退屈な指標で高い位置にいる会社の株で儲けることはできる。
・FAANGやMicrosoftといった巨大テック株の中にも、本当にデフェンシブなものと、景気循環的なものがある。今年、テクノロジー株の中で、需要を先食いしていた者と、そうでない者が分かれる。それがテックをセクターとして勧められない理由。
・ヘルスケア、公益、生活必需品、REITsを勧める。(注、画面には生活必需品の代わりに、”ソフトウェアサービス”と出ていた)
喋りの中には出てこなかったけれど、9月までにS&P500が4,000を割込むと予想しているそうです。相変わらず弱気。実現しなければ、今年こそはクビかな?
以前、ジェレミー・シーゲル教授が「株は大きく下落することがある。しかし、その前に上昇局面があるので、下落を待つよりも今買うべき」的な事を言っていた。少しずつ積み立てるのが無難。ということで、S&P500は買い。ゆっくりお金持ちになる。