塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

買いたい株はあるが、Don't fight the FEDなのです。

塾長です。

昨日(米国4/7)の米株市場は、先日からFED高官が「5月FOMCで0.5%利上げとバランスシート縮小する(=経済を減速させる)」と示唆しているにも関わらず、反発。チキンレースの様相。

 S&P500、4,500(+0.43%)

 Nasdaq、13,897(+0.06%)

【米国市況】株反発、利回り曲線スティープ化-金融政策の行方見極め - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、96.73

 10年債、2.6520

 ドル円、124.1000

 Bitcoin、43,615

 

 

経済指標:

米新規失業保険申請件数、予想以上の減少-1968年以来の低水準 - Bloomberg

 

 

金融政策:

ブラードさん、またタカ派発言。
セントルイス連銀総裁、今年3-3.25%への利上げを支持 - Bloomberg

「FOMCが今年下期に政策金利を3-3.25%に引き上げることが望ましいと考える」

政策金利をあるべき水準にするのを控える根拠としてランオフを利用することは、私は望ましくないと考える」「政策金利をより高い水準に早期に持っていく必要があるのは極めて明白だ」

 

この記事は何を言っているのだろう?日銀ETF買いがオカシな政策であるのは、誰でも知っている。
ETFで身動きとれない日銀の姿、世界で最も大胆な政策実験の末路か - Bloomberg

日銀ETFの出口は2つ。日銀が半永久的に持ち続けるか、(GPIF or 個人IDECO口座経由で)年金に回す。

最近の資源高を背景とした円安、日銀国債購入に対する論調からすると、日本を売って儲けたい人がいるのかもネ?(陰謀論

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】ロシア産石炭の禁輸でEU合意-国連人権理からロ追放 - Bloomberg

 

 

個別株:

KKRは、以前日立から買収した半導体製造装置会社(日立国際)を上場させるらしい。
KKR傘下の旧日立系半導体装置メーカー、6月にも東証上場へ=関係者 | ロイター

日立から買い取ったスキームが複雑※かつ、金額が表に出てこないので、推測ですが、最終的に3,000~4,000億円程度利益が出たのだろうか?

※:日立、日立国際をファンドに売却 半導体装置は分離 | ロイター
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/10/f_1011a-1.pdf

KKRは日立工機も買っていて、日立と仲が良い。日立金属、日立物流も買うのでは?との噂もある;
日立金属売却で2月に2次入札、KKRなど3陣営応札へ-関係者 - Bloomberg
日立物流株の売却先、KKRやベインなどファンドが候補に-関係者 - Bloomberg

日産からカルソニックカンセイを買っていたりもする(そして、KKRはマレリと抱き合わせてわざと潰したのでは?という可能性もあったり・なかったり;ロシアが外国企業接収する方針。投資先は米国株一択。 - 塾長の資産運用

東芝の買収合戦にも参加する?とも言われていた(KKR、ブルックフィールドが東芝への買収提案を計画-関係者 - Bloomberg)。

すなわち、日本のコングロマリット解体で儲けている。日本にはまだ、そんな美味しい話が転がっていそう。上の「金融政策」セクションに書いたとおり、日本を売って儲けようとしている人達がいる雰囲気があり、KKRは日本が売られた時に儲かる会社の一つ。

別部門になっていると思いますが、日本の不動産にも投資している。本社ビルを売りたい企業は多いので、こちらも良いビジネスに思える。
KKRがアジア不動産ファンド 1700億円、日本も対象: 日本経済新聞
KKR、不動産運用の三菱商事UBSリアルティを2300億円で買収 - Bloomberg

KKRの株価を5年チャートで確認;

f:id:alibertarian:20220408090539p:plain

KKR 5Y 2022/4/7 - Yahoo Finance

PER 7.63、Forward Dividend & Yield 0.58(1.03%)。

コロナ株バブルで大きく買われ、21年11月に最高値(80ドル)を付けた。現在は、そこから3割ほど下落。値ごろ感が出てきたのではないでしょうか???

 

ただ、どんな株であろうとも、今買うべきかが?悩ましい。昨日はジム・ビアンコ(Jim Bianco)がCNBCに出演し、自説を繰り返していた。

www.youtube.com

要約するとこんな感じ。

・市場は5月FOMCから3回連続0.5%利上げを織り込んでいる。

・債券市場は価格も利回りも悪い。ある調査によるインデックスでは70年代中頃以来、最悪。これだけ債券が悪いのに、株式市場だけが持ちこたえられるというのはあり得ない。

・元NY FED総裁ダドリーは昨日、FEDの政策のゴールは株価を下げる事である、と言った※。

FEDは利上げを1年前に開始すべきだった。今は追い付こうと必死。FEDの第一のゴールは物価抑制である。物価を下げるためには、アグレッシブに利上げして需要を抑える必要がある。

 

※:ダドリーさん、Bloombergのインタビューでこんな事を言っていた。

www.youtube.com

金融情勢(financial conditions)は米国とってとても重要である。パウエルも強調していた。なぜなら、米国経済は短期金利ではなく長期金利によって動くから。株式市場も重要だ。なぜなら、多くの人々が株式市場に参加しており、株価のレベルが彼らの富に影響するから。FEDは、インフレ抑制のため金融引締めを行い経済を遅くする、と言った。今までのところ、金融引締めは十分でない。株式市場は最高値から4%下落したくらいで、数年前より大きく値上がりしている状態だ。(10年)国債は2.5、2.6%であり、インフレ対処のためにはまだ低い。FEDはまだ目的を成し遂げていない。金融情勢が協力しないなら、協力するまでFEDは金融引締めを行うだろう。

もっと易しい言葉で言ってくれれば良いのに。何を言っているかと言うと・・・、

  • 米国民は株高で資産が増え、モノを買っている。それがインフレの原因。
  • 米国でインフレを抑えるためには、長期金利を上げ、株価を下げる必要がある。
  • 人々が買物する気を失うまで、株は下がる(FEDが株価を下げる)。

FEDが株価を下げる気満々だとすると・・・・。Don't fight the fed、という事でしょうか。

 

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