塾長です。
昨日(米国4/14)の米株市場は、昨日と逆で一直線に下降。
S&P500、4,392(-1.21%)
Nasdaq、13,351(-2.14%)
【米国市況】株反落、米金融当局のタカ派姿勢を警戒-ツイッター下落 - Bloomberg
原油、106.54
10年債、2.8280
ドル円、126.1030
Bitcoin、39,916
4月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値、65.7(予想59.0)
米消費者マインドが予想外に改善、3カ月ぶり高水準-雇用を楽観 - Bloomberg
期待指数は64.1と、1月以来の高水準。前月比で10ポイント近く上昇し、2006年以来の大幅改善となった。現況指数は68.1に上昇した。
賃金が上昇し経済が上向くとの消費者認識が、家計状況についてのセンチメントを支えた。ガソリン価格については上昇がより小幅になるとの見方で、それがインフレ調整後の所得が増えるとの期待を支えた。
マスク・Twitter騒動で搔き消されているけれど、これが昨日一番のニュースだったと思ふ。なぜ改善したのか良く分かりませんが(記事の解説が信じられない)。
ウィリアムさん、メスターさんの発言。ニュース性無し;
ニューヨーク連銀総裁、0.5ポイントの利上げは「妥当な選択肢」 - Bloomberg
FRBはインフレ抑制のため景気支援策解除へ-メスター総裁 - Bloomberg
ラガルドさん(ECB)はBOE&FEDに追随せず、様子見姿勢;
ECB、資産購入終了時期6月明示か-インフレリスク高まったと総裁 - Bloomberg
なし。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】ロシア軍が戦争犯罪、民間人を標的-OSCE指摘 - Bloomberg
昨日のニュースはこれ。イーロン・マスクがTwitter買収提案;
ツイッターがマスク氏買収案への防衛策、ポイズンピル発表も-関係者 - Bloomberg
発表直後上昇していた株価は、ポイズンピル飲むんじゃないか?懸念で下落。
この騒ぎ、2日目にして、もう飽きてきた。
ということで本題。一昨日のJP Morganに続き、Goldman、Morgan Stanley、Citiが決算発表したので確認していきましょう。(他にUnitedHealth、PNCなど)。
まずGoldman Sachs;
ゴールドマン、債券トレーディング収入が21%急増-予想外の好調 - Bloomberg
市場予想は超えたみたいだけれど、株価はヨコ。-0.10%、$321.64。配当利回り2.48%。S&P500が下げているので”踏みとどまった”という感じ。
5年チャートで株価を確認。
景気停滞懸念でまだ下がりそうネ。
Morgan Stanley;
モルガンS、予想上回るトレーディング収入-ボラティリティー味方に - Bloomberg
こちらも悪くない。株価は+0.75%、$84.76。配当利回り3.33%。5年チャート;
形はGSと同じ。プラスで引けたのは配当利回りの差?
Citi決算;
シティ、トレーディング収入が予想上回る-ボラティリティーが追い風 - Bloomberg
なぜかCitiだけ大幅高。+1.56%、$50.93。配当利回り4.07%。5年チャートで確認;
Goldman、Morgan Stanleyとまったく違う。2020年コロナ暴落から立ち直っていない。もっと長い年限で見ると、さらに驚きの光景が!こちら85年以降のチャート;
世界金融危機から立ち直れていない。配当利回りは4%を超えているので、年金生活者が債券の代わりに仕方なく買う(でも、怖くてポートフォリオの柱にはできない)株と言う感じ。
最後はWells Fargoクリス・ハーヴェイの市場見通しを要約して終わりましょう;
・リセッションは偶然に起こるものではない。’bad actor’が必要。01年であれあば通信、公益(Woldcom、Global Crossing)。08年は住宅を買い漁った個人とリスクを取り過ぎた銀行。今は危機を作りだすような弱いリンク(weak links)は見られない。
・我々のベースケースでは、2022年経済のスローダウンが起こる。しかしbad actorがいないので、リセッション入りはしない。FEDの政策失敗があるとしても22年末。その頃はスタグフレーションの恐れがある。
・「景気循環株が下落、ディフェンシブ株が上昇するのは景気後退の兆候」と言われているが、それは間違い。銀行株は01、08年の危機前には好調だったし、ディフェンシブ株が上昇したのは危機が起きた後だった。
・短期的には、売られている景気敏感株が決算で戻すと思う。スタグフレーションに向かうにつれ(注:年後半に向けて)、バーベル型のポートフォリオを作るべき。成長株とボラの低い株の両方を持つべき。
彼の場合はリセッションではなく、スタグフレーションだけれど、多くのアナリスト、評論家、ファンドマネージャは景気悪化を2023年と予想している(2022年は大丈夫と言っている)。
ちなみに、彼らの話を聞く時気を付けなければいけないのは、彼らの”1年後”は”どうなるか分かりません”と同義語である点。彼らに能力が無いとかではなく、今の時代6か月先だって見通せない(6か月前、ロシアのウクライナ侵攻をベースケースとして織り込んでいた人がいるでしょうか?)ので、「へ~、そんな方向性で見ているのね」くらいに受け止めておく。
クリス・ハーヴェイのお勧め(ベーベル型ポートフォリオ)は、ごく普通/当たり前/退屈/無難/大きく跳ねたりしないけれど、それが正解かなぁと思う(何が正解かは、その人の目標によって違う)。
ちなみに、グロース株ではShpifyが買い時か?とジーーーっと観察中。5年チャート;
こちらのニュースがあったので、仮想通貨銘柄として見るようになりました;
eコマース大手Shopify、Strikeのビットコイン決済導入へ ライトニングネットワークで処理を高速化
ということで(どういう事?)、金曜日はGood Friday(聖金曜日)で休場。今晩は暇。