塾長です。
昨日(米国4/20)の米株市場は、ヨコ。
S&P500、4,459(-0.06%)
Nasdaq、13,453(-1.22%)
【米国市況】株は大半の銘柄が上昇-国債反発、インフレにピーク感 - Bloomberg
セクター別で見ると、明暗が強く分かれた;
Communication Servicesが4%以上下げている一方、REITは2%近く上げている。
「成長株から割安株へ」の流れ。
原油、102.56
10年債、2.8400
ドル円、127.9010
Bitcoin、41,411
3月 中古住宅販売件数[年率換算]、577万件(予想580万件)
同[前月比]、-2.7%(-4.0%)
ベージュブックも出た;
米地区連銀経済報告:物価上昇と地政学要因が成長見通し曇らせた - Bloomberg
「インフレ圧力は前回報告以降も強いままで、企業は急速に上昇する投入コストを引き続き顧客に転嫁している」
金融引締めを促す内容だったみたい。
デーリーさんの発言。年末時点FFレート2.5%。バランスシートに言及せず。;
SF連銀総裁、5月に0.5ポイント利上げは「実に堅実」 - Bloomberg
「0.5ポイントの利上げが実に堅実である論拠が見られる」と指摘。「少なくとも経済に中立的な水準に金利を調整することが適切な政策だという幅広い理解がある」とし、2.5%がその水準の「合理的な予測だ」と語った。
なし。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】イエレン米財務長官がG20会場退出-米追加支援を準備 - Bloomberg
一昨日after hoursで-25%だったNetflixはどうなったかというと・・・;
ネットフリックス株、急落-会員減ショックと広告化が投資家直撃 - Bloomberg
ネットフリックスの会員20万人の純減、10年で初の減少-株価急落 - Bloomberg
じゃじゃ~ん(5日間チャート);
-35%でした!
つられてDisney(-5.56%)、Warner-Discovery(-6.04%)も下落。「インフレが家計を直撃し、不要な支出を削っている。影響を受けるのはNetflixだけではない」というnarrativeらしい。
また、「ジム・クレイマーが推していた7つの株のうち6つが沈んだ。残る一つはTeslaだ」てんてツイートが流れてた・・・;
Last year Cramer displayed his “Magnificent Seven” stocks.
— Stephen Geiger (@Stephen_Geiger) 2022年4月20日
6 have been killed… one left. $TSLA pic.twitter.com/tQdmiKzR25
そんな変な形でも注目されていたテスラは好決算。素晴らしい;
テスラ、1-3月期は市場予想上回る過去最高益-株価上昇 - Bloomberg
1株利益は一部項目を除いたベースで3.22ドル。売上高は188億ドル(約2兆4000億円)に増加した。アナリスト予想平均は、1株利益が2.27ドル、売上高が179億ドルだった。規制クレジットの売却益は6億7900万ドルと、前四半期の2倍強に伸びた。
但し、Tesla(だけでなく全てのEVメーカー)はいつ「リチウムやニッケル不足で減産しました」と言い出してもおかしくいないので、慎重に。
P&Gも好決算;
P&Gの1-3月決算、値上げが売上高の拡大に寄与-コスト高騰の中 - Bloomberg
普通のおじさんにしか見えないP&G CEO ジョン・モラー(John Moeller)がCNBCに出ていた;
ー消費者向け製品を扱う大企業P&Gはコスト上昇分を価格に転嫁した。
10%のオーガニックな成長をどうとらえたら良いでしょう?基本的には値上げ効果ですか?
・まず販売数量が多かった点から始めたい。3%の増加。ほぼ全てのカテゴリーで増加した。その上で、値上げがあり、顧客は上位の商品を買っていった("trade up")。
売上増加で重要な点をシェアしたい。全ての領域で売上増だった。personal healthcare business 30%超, laundry business 十数パーセント, baby careとFemininne Protection 2桁増など。同じ事が地域についても言える。Focus Market 9%増、Enterprise Market Group 12%増など。すなわち、非常に広い範囲で成長している。数量と価格の関係も良好だ。
ー将来的にも消費者は強いと思いますか?インフレが進んでおり、懸念が増している。
・どうなるか見てみないと分からない。我々は非常に注意深く見守っている。今日までの時点で消費が弱くなる兆候はない。プライベートブランドの売上は、安価な製品への買い替え("trade down")の代替指標になる。米国では、3、6、12か月下落している。欧州も同様。チャネル(販売代理店)のデータを見ると、それは低所得者層向けと考える事ができるのだが、増加している。私は未来を見通せる水晶玉を持っているわけではないので、注意深く見守っている。今の所、良い状況だ。
とは言っても黙って見ているだけではない。我々は製品の利用価値(mileage)を向上し、それを伝えるようにしている。
ーイノベーションですね。さらなる値上げを考えていますか?
・それは我々のビジネスモデルの一部である。イノベーションによって、価値を向上させる。過去46四半期中の43において、過去17年間のうち16年において、我々の上位製品の価格は変わらないか上昇してきた。すなわち、基礎的なレベルで、それ(値上げ)は我々が実行してきたことだ。問題は、あなたが言ったように、イノベーションによって価値を高められるか?である。我々はそれができると思っている。
ーマージンはどうですか?コストは上昇していると思いますが。決算見通しにコスト増を織り込みましたね。
・そうだ。コスト増、FXは税引き後利益に約$3.2Bの影響を与えた。非常に大きい。上位製品への投資と生産性の向上によってオフセットできている。earnigs per shareを6%上昇させた。constant currency basisでは10%増だ。それを継続していく。
ーあなたはCEOになる前はCFOでしたね。FXに極端な動きがある。日本円がドルに対して20年来の安さだ。どれくらい影響があるか?
・非常に大きいのだが、それを避ける方法はない。
値上げを自社のビジネスモデルだと明言できる日本企業はあるだろうか・・・。
ちなみに、P&Gは先週増配を発表済み。
【ジェレミー・シーゲル教授】PER20倍以下のテクノロジー株は大丈夫【そんな割安株あったっけ?】 - 塾長の資産運用
株価は+2.66%、$163.65。こちら5年チャート;
去年12月からの株安にめげずAll Time High(最高値更新)でございます。配当利回り 2.29%。昨日の記事にてGoldman。Lockeedが約24%とお伝えしましたが、それらとほぼ同じ水準。「配当株」カテゴリーの一角だが、株価も上がっていて、ごちそうさま;
ところで「生娘」発言で名を馳せた伊藤さんは、P&G出身だそうですヨ;
吉野家常務は“シャブ漬け”発言で解任…大企業に人気「P&G」出身マーケターのお粗末ぶり(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
最後は組合化関係で2件のニュース。
1つはStarbucksがWorkers United(組合側)を訴えた。組合に賛成しない従業員を脅したのだとか;
2つ目は、AtlantaのApple Shopで従業員に組合結成の動き;
オッサン目線では「組合に入ったところで、今度は組合に搾取されるだけなのに」と思ってしまうが、何事も経験。
若いって素晴らしい!